ALTER MLE ENV
目的
ALTER MLE ENV
は、既存のMLE環境を変更する場合に使用します。インポート名のマッピングの追加、削除および変更と、言語オプションの設定ができます。
前提条件
自分が所有していないスキーマ内の環境を変更するには、ALTER ANY MLE
権限が必要です。自分が所有するスキーマ内の環境を変更する場合、権限は必要ありません。
セマンティクス
IF EXISTS
ALTER MLE MODULE
文では、モジュールが存在しない場合にORA-04103
エラーが発生し、無効な属性が指定された場合にORA-00922
エラーが発生します。
schema
MLEモジュールが含まれているスキーマを指定します。スキーマを指定しない場合、モジュールは自分が所有するスキーマ内にあると見なされます。
ADD IMPORTS句
ADD IMPORTS
は、インポート名からMLEモジュール・スキーマ・オブジェクトへの新しいマッピングを追加します。追加するマッピングは、カッコで囲まれたカンマ区切りリストとして指定します。このリスト内の各要素は、import-name MODULE [schema]. mle-module-name
という形式になります。
次の場合は、エラーが発生します。
-
すでに環境に1つ以上のインポート名が含まれている場合は、
ORA-04109
エラーがスローされます。 -
環境と同じスキーマ内に1つ以上のMLEモジュールが存在しない場合は、
ORA-01031
エラーがスローされます。
DROP IMPORTS句
環境からインポート名を削除する場合は、DROP IMPORTS
を使用します。
指定したインポート名の1つ以上が環境に含まれていない場合は、ORA -04110
エラーがスローされます。
ALTER IMPORTS句
ALTER IMPORTS
は、指定したインポート名ごとのインポート・マッピングを更新するために使用します。
次の場合は、エラーが発生します。
-
環境に1つ以上のインポート名が含まれていない場合は、
ORA-04110
エラーがスローされます。 -
環境と同じスキーマ内に1つ以上の新しいMLEモジュールが存在しない場合は、
ORA-01031
エラーがスローされます。
SET LANGUAGE OPTIONS句
LANGUAGE OPTIONS
は、この環境で作成されたすべての実行コンテキストの言語オプションを指定するために使用します。言語オプションは、カンマ区切りキーと値のペアで構成される文字列リテラルとして指定します。言語オプションは、MLE環境を使用して実行コンテキストが作成された場合に実行時にのみ解析されます。
コンテキストの作成時に言語オプションの文字列が無効であると判明した場合(無効な形式、サポートされていないオプション)、ORA-04152
エラーがスローされます。
例
次の例では、StrictモードでJavaScriptを有効にすることによって、既存の環境myenvを変更します。
ALTER MLE ENV scott."myenv" SET LANGUAGE OPTIONS ’js.strict= true ’;
COMPILE句
COMPILE
は、MLE環境を明示的に再コンパイルする場合に使用します。この句を使用して無効になった環境を再検証すると、実行前にエラーを捕捉できます。