アップグレードのための新しいOracleホームの準備

新しい場所で新しいOracleホームを準備するには、構成ファイルを移動する必要があるかどうか、またはその他の作業を実行する必要があるかどうかを確認します。

アップグレードするデータベースをバックアップした後、読取り専用Oracleホームを使用していない場合は、新しい場所に新しいOracleホームを準備し、新しいOracle Databaseリリース用のソフトウェアを新しい場所にインストールします。
  1. 次のステップを実行して、新しいOracle Databaseリリースのパラメータ・ファイルを調整します。

    1. サポートが終了した初期化パラメータを削除して、非推奨になった初期化パラメータを調整します。新しいリリースには、サポートが終了したパラメータや非推奨となったパラメータがあります。新しいOracle Databaseインスタンスの起動に使用されるパラメータ・ファイルから、サポートが終了したパラメータをすべて削除します。サポートが終了したパラメータが原因で、新しいOracle Databaseリリースでエラーが発生する可能性があります。また、新しいリリースで構文が変更になったパラメータも変更します。

      analyzeモードで-preupgradeパラメータを指定してAutoUpgradeを実行すると、生成されたupgrade.xmlファイルで検出された非推奨のパラメータおよびサポートが終了したパラメータが表示されます。

      初期化パラメータの値は、upgrade.xmlに示されている最小値以上に調整します。

      パラメータ・ファイルのすべてのパス名が完全に指定されていることを確認してください。パラメータ・ファイルには相対パス名を使用しないでください。

    2. パラメータ・ファイルにIFILEエントリが含まれている場合は、パラメータ・ファイル内のIFILEエントリを変更します。IFILEエントリは、ステップ1で指定した新しい場所のテキスト初期化パラメータ・ファイルを指している必要があります。また、ステップ1でパラメータ・ファイルを編集したときと同じ方法で、IFILEエントリに指定されているファイルを編集します。

    3. クラスタ・データベースをアップグレードする場合は、必要に応じて、SPFILEまたはinitORACLE_SID.oraファイルを変更できます。

    これらのパラメータ・ファイルを調整した後で、変更したすべてのファイルを必ず保存してください。

  2. (手動アップグレードのみ) AutoUpgradeまたはリプレイ・アップグレードを使用せずにクラスタ・データベースをアップグレードする場合は、データベース・インスタンスをクラスタから手動で切り離す必要があります。CLUSTER_DATABASE初期化パラメータをfalseに設定します。アップグレード後に、この初期化パラメータの設定をtrueに戻す必要があります。DBUAを使用している場合は、アシスタントによってこの作業が自動的に行われます。