20.3 グラフ・クライアントの構成パラメータ

PGXグラフ・クライアントを構成できます。すべてのパラメータは、コマンド行オプションとしても使用できます。

表20-3 グラフ・クライアントの構成パラメータ

パラメータ 説明 デフォルト
access_token string 認証トークン。 null
base_url string PGXサーバーRESTエンドポイントのhost [ : port][ /path]形式のベースURL。base_urlnullの場合は、埋込みPGXインスタンスを指すデフォルトが使用されます。 null
cctrace_out string [enable_cctraceに関連] cctraceが有効な場合、このオプションは、cctraceのロギング先のファイルへのパスを指定します。nullの場合、デフォルトのPGXロガーをレベルTRACEで使用します。特別な値である:stderr:の場合は、stderrにロギングされます。 null
cctrace_print_stacktraces boolean [enable_cctraceに関連] cctraceが有効な場合、このフラグは各リクエストおよび結果のスタックトレースを出力します。 false
client_server_interaction_mode enum[async_polling, blocking] async_pollingの場合、PGXクライアントは、完了するまでfutureのステータスをポーリングします。blockingの場合、PGXクライアントはfutureの値を直接取得するリクエストを送信し、サーバーはfutureの結果の準備が整うまでブロックします。 async_polling
enable_cctrace boolean trueの場合、ControlまたはCoreインタフェースへのすべてのコールがロギングされます。 false
keystore string クライアント接続に使用するキーストアへのパス。キーストアは、双方向のSSL/TLSが有効になっている場合に、PGXサーバーでこのクライアントを認証するために使用されます。 null
max_client_http_connections integer PGXサーバーに対してオープンする接続の最大数。 2
password string キーストア・パスワードのみ。 null
prefetch_size integer リモート・イテレータでプリフェッチされるアイテムの数。 2048
realm_client_config object レルム・クライアントの実装依存の構成オプション。 null
remote_future_pending_retry_interval integer PgxRemoteFutureに対するGETリクエストが「202 - Accepted」レスポンスを受信した場合に、別のリクエストを送信するまで待機するミリ秒数。 500
remote_future_timeout integer PgxRemoteFutureに対するGETリクエストがタイムアウトして再試行されるまで存続する時間。ミリ秒単位の時間で、無限タイムアウトの場合はゼロに設定します。詳細は、HTTPクライアントのSO_TIMEOUTを参照してください。 300000
tls_version string クライアントで使用されるTLSバージョン。たとえば、TLSv1.2 tlsv1.2
truststore string クライアント接続に使用するトラストストアへのパス。トラストストアは、SSL/TLS経由で通信する場合に、サーバー証明書の検証に使用されます。 null
upload_batch_size integer バッチでアップロードされるアイテムの数。これは、Core#addAllToCollection()およびCore#setProperty()で使用されます。 65536
username string ユーザーの名前。 null

例20-3 グラフPGXシェルを使用したグラフ・クライアントの構成

次に、グラフ・クライアントを構成する例を示します。

cd /opt/oracle/graph
./bin/opg-jshell --base_url https://myhost:8080/pgx --username scott --prefetch_size 1024 --upload_batch_size 5000 --remote_future_timeout 20000 --pending_retry_interval 800
    

例20-4 Java APIを使用したグラフ・クライアントの構成

次に、Pgx.getInstanceメソッドを使用してグラフ・クライアントをプログラムで構成する例を示します。

public static ServerInstance getInstance(String baseUrl, String username, String password, Integer prefetchSize, 
  Integer uploadBatchSize, Integer remoteFutureTimeout, Integer remoteFuturePendingRetryInterval)

SSL接続のキー・ストアおよびトラスト・ストアを指定するには、標準のJDKシステム・プロパティを使用します。

System.setProperty("javax.net.ssl.trustStore","<truststore>");
System.setProperty("javax.net.ssl.keyStore","<keystore>");
System.setProperty("javax.net.ssl.keyStorePassword","<password>");