3.10.2.5.1 データセットの時空間の有効化

移動オブジェクトを視覚化およびアニメーション化するには、「データセット」ページで時空間データが含まれるデータセットの「時空間」を有効にする必要があります。

Spatial Studioでは、データセットが次の要件を満たす場合にのみ、時空間データが含まれているとみなされます。
  • ジオメトリ列または緯度/経度列のペアが含まれるジオメトリ表またはビューに基づいている必要があります。
  • 列の1つによって一意に識別される1つ以上の"移動オブジェクト"またはエンティティが存在する必要があります。
  • エンティティは監視および記録の対象であるため、そのUTC日時を格納するTIMESTAMP型の列が存在する必要があります。あるいは、日付型の列もサポートされています。
  • データセットの基礎となる表またはビューには、監視またはモニターの対象となるエンティティの直近に取得した位置データの継続的な挿入が必要です。

次のステップを実行して、データセットの時空間を有効にできます。この手順では、時空間データが含まれるデータセットがデータベース・スキーマにすでに存在していることを前提としています。

  1. 「データセット」ページに移動します。
  2. 時空間データセットを右クリックして、「プロパティ」をクリックします。
    データセットのプロパティダイアログが開きます。
  3. 「時空間」タブをクリックします。
    次のように、タブが表示されます。

    図3-51 データセットの時空間の有効化

    図3-51の説明が続きます
    「図3-51 データセットの時空間の有効化」の説明
  4. 「時空間の有効化」をオンにします。
  5. 一意のエンティティのセットを識別する「エンティティID列」を選択します。
    エンティティID列は一意の列ではありません。これは、各エンティティがその場所の様々な記録を同じ表に保持できるためです。
  6. 「タイムスタンプ(または日付)列」を選択します。
    • 日付型とタイムスタンプ型の両方の列がサポートされています。
    • タイムスタンプ型の列を使用する場合、Spatial Studioでは、移動オブジェクトの視覚化に対してUTC (協定世界時)またはGMT (グリニッジ標準時)タイム・ゾーンのみがサポートされることに注意してください。
  7. 表内のライブ・フィード更新のおおよその頻度を指定するには、「データ変更率」を指定します。
  8. 必要に応じて、Cesiumマップ・ビジュアライゼーションについてのみ「高度列」を選択します。
  9. 「適用」をクリックします。
これで、データセットが時空間データ・ビジュアライゼーションに対して有効になります。