可用性とフェイルオーバー

Oracle NoSQL Databaseは、非常に高いスケーラビリティとパフォーマンス上の利点を持つデータ・ストレージ製品です。さらに、Oracle NoSQL Databaseは優れた可用性メカニズムを備えています。これらのメカニズムは、ローカライズされたハードウェアおよびネットワークで障害が発生したときに、ストアに格納されているデータにアプリケーションがアクセスできるようにするためのものです。

このドキュメントでは、データの可用性を維持するためにOracle NoSQL Databaseで使用されるメカニズムと、Oracle NoSQL Databaseで採用されている様々なフェイルオーバー・アルゴリズムについて説明します。また、このドキュメントでは、Oracle NoSQL Databaseの可用性メカニズムを最大限に活用するために使用できるアプリケーション設計パターンについても説明します。場合によっては、データの高可用性を維持することと、最適なパフォーマンスを実現することの間にトレードオフが生じることがあります。このドキュメントでは、これらのトレードオフについて詳しく説明します。

このドキュメントの対象読者は、Oracle NoSQL Databaseを使用する際のデータ可用性に関する概念や問題を理解する必要があるシステム・アーキテクトやエンジニアなどです。また、Oracle NoSQL Databaseストアと対話するコードの記述を担当するソフトウェア・エンジニアも、このドキュメントを読む必要があります。

先に進む前に、次のコンテンツを読んで理解しておくことをお薦めします。

  • 開発者ガイド

    このドキュメントでは、本ドキュメントを読む前に知っておく必要がある用語と概念について説明しています。

  • Javaダイレクト・ドライバ開発者ガイド永続性保証

    この項では、書込み可用性の問題につながる概念について説明しています。

  • Javaダイレクト・ドライバ開発者ガイド一貫性保証

    この項では、読取り可用性の問題につながる概念について説明しています。