A.2 OML4SQLの例のインストール

OML4SQLの例をインストールする方法を学習します。

OML4SQLの例では、次のものが必要となります。

  • Oracle Database (オンプレミス、Oracle Database Cloud ServiceまたはOracle Autonomous Database)

  • Oracle Databaseのサンプル・スキーマ

  • 「Oracle Machine Learning for SQLの権限の付与」で説明されている権限を持つユーザー・アカウント。

  • システム管理者によるdmshgrants.sqlの実行

  • OML4SQLユーザーによるdmsh.sqlの実行

OML4SQLの例をインストールするには、これらのステップに従います:

  1. Oracle Database 23cインスタンスをインストールするか、アクセス権を取得します。データベースをインストールする際には、目的のプラットフォームのインストール手順を参照してください(Oracle Database 23c)。

  2. データベースにサンプル・スキーマがインストールされていることを確認します。サンプル・スキーマの詳細は、Oracle Databaseのサンプル・スキーマ を参照してください。

  3. サンプル・コード・ファイルをGitHub (https://github.com/oracle/oracle-db-examples/tree/master/machine-learning/sql)からダウンロードします。データベース・エディションを選択します。Oracle Databaseサーバー上のアクセスできるディレクトリにファイルを配置します。たとえば、$ORACLE_HOME/demo/schemaです。$ORACLE_HOMEは、データベースをインストールしたホーム・パスです。通常は、/scratch/u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_1です。

  4. ユーザー・アカウントに、「Oracle Machine Learning for SQLの権限の付与」で説明されている必要な権限があることを確認します。

  5. システム管理者にdmshgrants.sqlスクリプトの実行を依頼するか、管理者権限がある場合は自分で実行します。このスクリプトにより、例の実行に必要な権限が付与されます。これらには、OML4SQLサンプル・データで説明されているSHスキーマの表に対するSELECTアクセス権とシステム権限が含まれます。

    OML4SQLユーザーの名前をdmshgrantsに渡します。

    SQL> CONNECT sys / as sysdba
    Enter password: sys_password
    Connected.
    SQL> @<location_of_examples>/dmshgrants oml_user
  6. データベースに接続し、dmsh.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトは、OML4SQLユーザーのスキーマ内のサンプル・データのビューを作成します。

    SQL> CONNECT oml_user
    Enter password: oml_user_password
    Connected.
    SQL> @<location_of_examples>/dmsh.sql