デシジョン・ツリーの拡大

デシジョン・ツリーを形成する(成長させる)一連の質問によってターゲット値を予測します。ここに示すサンプルは、デシジョン・ツリーの成長方法を示しています。

デシジョン・ツリーは、一連の質問を問うことによってターゲット値を予測します。各段階で問われる質問はそれぞれ、直前の質問に対する回答によって決まります。最終的に特定のターゲット値を一意に識別できるような質問を重ねていきます。図形的には、このプロセスがツリー構造を形成します。

図7-10 デシジョン・ツリーの例

図7-10の説明が続きます
「図7-10 デシジョン・ツリーの例」の説明

この図は、9個のノード(および対応する9個のルール)を持つデシジョン・ツリーです。ターゲット属性は2値で、顧客が消費を増やす場合は1、増やさない場合は0です。ツリーにおける最初の分岐は、CUST_MARITAL_STATUS属性に基づきます。このツリーのルート(ノード0)はノード1とノード3に分岐します。既婚者はノード1に、独身者はノード3に属します。

ノード1には、次のルールが関連付けられています。

Node 1 recordCount=712,0 Count=382, 1 Count=330
CUST_MARITAL_STATUS isIN  "Married",surrogate:HOUSEHOLD_SIZE isIn "3""4-5"

ノード1には712個のレコード(ケース)が含まれています。この712ケースのすべてにおいて、CUST_MARITAL_STATUS属性は顧客が結婚していることを示しています。これらのケースのうち、消費を増やす可能性がないターゲット値0を382のケースがとり、消費を増やす可能性があるターゲット値1を330のケースがとります。