7.4.1 OML4Pyデータストアについて
OML4Pyデータストアには、Pythonオブジェクトを格納できます。その後、それらを後続のPythonセッションで使用できます。また、他のユーザーやプログラムがそれらを使用できるようにすることもできます。
Pythonオブジェクト(OML4Pyプロキシ・オブジェクトを含む)は、明示的に保存しないかぎり、現在のPythonセッションの間のみ存在します。指定したデータストアにPythonオブジェクト(omlプロキシ・オブジェクトを含む)を保存し、Embedded Python Executionセッションを含む後続のPythonセッションにそのオブジェクトをロードできます。OML4Pyでは、ユーザーのデータベース・スキーマにデータストアが作成されます。データストアとそこに格納されているオブジェクトは、削除するまでデータベース内に保持されます。
               
作成したデータストアまたはデータストア内のオブジェクトへの読取り権限を別のユーザーに対して付与したり、取り消すことができます。
OML4Pyには、データストア内のオブジェクトを管理するためのPython関数が用意されています。また、読取り権限を付与したり取り消すためのPL/SQLプロシージャや、使用可能なデータストアとその内容をリストするためのデータベース・ビューも用意されています。
データストアを使用して、次のことを実行できます。
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                     作成したOML4Pyオブジェクトおよびその他のPythonオブジェクトを1つのPythonセッションで保存し、それらを別のPythonセッションにロードする。 
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                     Embedded Python Executionで使用するためにPython関数に引数を渡す。 
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                     Embedded Python Executionで使用するためにオブジェクトを渡す。たとえば、 oml.glmクラスを使用してOracle Machine Learningモデルを構築し、それをデータストアに保存できます。その後、Embedded Python Executionを介して、そのモデルを使用してデータベース内のデータをスコアリングできます。
データストア用のPythonインタフェース
次の表は、オブジェクトをデータストアに保存して管理するためのPython関数のリストです。
| 関数 | 説明 | 
|---|---|
| oml.ds.delete | 1つ以上のデータストアまたはデータストア内のPythonオブジェクトを削除します。 | 
| oml.ds.dir | 現在のユーザーが使用できるデータストアをリストします。 | 
| oml.ds.load | データストアからユーザーのセッションにPythonオブジェクトをロードします。 | 
| oml.ds.save | ユーザーのデータベース・スキーマ内の指定したデータストアにPythonオブジェクトを保存します。 | 
次の表は、データストアおよびデータストア・オブジェクトへのアクセスを管理するためのPython関数のリストです。
| 関数 | 説明 | 
|---|---|
| oml.grant | 現在のユーザーが所有するスクリプト・リポジトリ内のデータストアまたはユーザー定義Python関数に対する読取り権限を別のユーザーに付与します。 | 
| oml.revoke | 別のユーザーに付与された、現在のユーザーが所有するスクリプト・リポジトリ内のデータストアまたはユーザー定義Python関数に対する読取り権限を取り消します。 | 
親トピック: データベースへのPythonオブジェクトの保存