オンプレミスOracle Database 23ai用のLinux向けOML4Pyサーバーのインストール

4.4.1 オンプレミスOracle Database 23ai用のLinux向けOML4Pyサーバーのインストール

オンプレミスOracle Database 23ai用にLinux向けOML4Pyサーバーをインストールする手順です。

OML4Pyをインストールするには、23aiデータベースに同梱されているPythonスクリプトを使用するか、Database Configuration Assistant (DBCA)を使用します。

SQLスクリプトを使用したOML4Pyのインストール

オンプレミスOML4Pyサーバーをインストールするには、次が必要です。

インターネットへの接続。
OML4Pyサポート・パッケージ。必要なサポート・パッケージのインストール手順は、「オンプレミス・データベース用のLinuxに必要なサポート・パッケージのインストール」を参照してください。
システムにインストールされているPerl 5.8以降。

ノート:
Perlには、perl-Envパッケージが必要です。コマンドyum install perl-Envを使用して、rootとしてパッケージをインストールします。

perl-Envの存在を確認するには、次のコマンドを実行します。バージョンは、ご使用のオペレーティング・システムおよびバージョンによって異なります。
```
rpm -qa perl-Env
perl-Env-1.04-395.el8.noarch
```
サーバー・コンポーネントをダウンロードしてインストールするディレクトリに対する書込み権限。

ノート:

次の環境変数を設定する必要があります。

環境変数を設定します: PYTHONHOMEを設定してPATHに追加します
ORACLE_HOMEを設定してPATHに追加します
LD_LIBRARY_PATHを設定します

export PYTHONHOME=$ORACLE_HOME/python
export PATH=$PYTHONHOME/bin:$ORACLE_HOME/bin:$PATH
export ORACLE_HOME=<ORACLE_HOME PATH>
export LD_LIBRARY_PATH=$PYTHONHOME/lib:$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH

オンプレミスOracle Database 23ai用にLinux向けOML4Pyサーバーをインストールするには、サーバー・インストールSQLスクリプトpyqcfg.sqlを実行します。

ノート:

Oracle Database 23aiの場合は、OML4Pyサーバーを最初にCDB$ROOTにインストールし、次にPDBにインストールする必要があります。

pyqcfg.sqlスクリプトは$ORACLE_HOME/oml4py/serverの下にあります。ディレクトリを$ORACLE_HOME/oml4py/serverに変更します。
```
cd $ORACLE_HOME/oml4py/server
```
オペレーティング・システムのプロンプトで、SQL*Plusを起動し、CDB$ROOTに接続し、pyqcfg.sqlスクリプトを実行します。
```
sqlplus / as sysdba
```
```
SQL*Plus: Release 23.0.0.0.0 - Production on Tue Apr 30 12:40:18 2024
Version 23.4.0.24.05

Copyright (c) 1982, 2024, Oracle.  All rights reserved.


Connected to:
Oracle Database 23ai Enterprise Edition Release 23.0.0.0.0 - Production
Version 23.4.0.24.05
```
ログを取得するために、インストール・ステップを外部ファイルinstall_root.txtにスプールします。
```
SQL> spool install_root.txt
```
現在CDB$ROOTコンテナに接続していることを確認します。
```
SQL> show con_name
```
```
CON_NAME
------------------------------
CDB$ROOT
```
pyqcfg.sqlスクリプトを実行してOML4Pyサーバーを最初にCDB$ROOTにインストールします。
```
SQL> @pyqcfg.sql SYSAUX TEMP

SQL> spool off;
```
説明
- SYSAUXは、PYQSYSスキーマの永続表領域です。
- TEMPは、PYQSYSスキーマの一時表領域です。
install_root.txtファイルを開き、エラーが発生したかどうかを確認します。
オペレーティング・システムのプロンプトで、SQL*Plusを起動し、PDBに接続し、pyqcfg.sqlスクリプトを実行します。ログを取得するために、インストール・ステップを外部ファイルinstall_pdb.txtにスプールします。次の例では、PDB ORCLPDBを使用し、スクリプト引数のサンプル値を指定します。
```
sqlplus / as sysdba

SQL> spool install_pdb.txt
```
OML4PyサーバーをインストールするPDBにログインします。
```
SQL> alter session set container=ORCLPDB;
```
pyqcfg.sqlスクリプトを実行してOML4PyサーバーをPDBにインストールします。
```
SQL> @pyqcfg.sql SYSAUX TEMP

SQL> spool off;
```
説明
- SYSAUXは、PYQSYSスキーマの永続表領域です。
- TEMPは、PYQSYSスキーマの一時表領域です。
install_pdb.txtファイルを開き、エラーが発生したかどうかを確認します

サーバーのインストールの確認

次のようにして、oracleユーザーとしてOML4Pyのデータベース構成を確認できます。

OML4Pyサーバー・データベース・インスタンスで、PDBにログインするOMLユーザー(この例ではPDB1)としてSQL*Plusを起動します。
```
sqlplus oml_user/oml_user_password$ORCLPDB
```

次のコマンドを実行します。

SELECT * FROM sys.pyq_config;

想定される出力は次のとおりです。

$ sqlplus / as sysdba;
SQL*Plus: Release 23.0.0.0.0 - Production on Tue Apr 30 16:23:35 2024


Copyright (c) 1982, 2024, Oracle.  All rights reserved.


Connected to:
Oracle Database 23ai Enterprise Edition Release 23.0.0.0.0 - Production
Version 23.4.0.24.05

SQL> alter session set container=ORCLPDB;

Session altered.

SQL> select * from sys.pyq_config;

NAME
--------------------------------------------------------------------------------
VALUE
--------------------------------------------------------------------------------
PYTHONHOME
/u01/app/oracle/product/23.4.0.0/dbhome_1/python

PYTHONPATH
/u01/app/oracle/product/23.4.0.0/dbhome_1/oml4y/modules

VERSION
2.0


NAME
--------------------------------------------------------------------------------
VALUE
--------------------------------------------------------------------------------
PLATFORM
ODB

DSWLIST
oml.*;pandas.*;numpy.*;matplotlib.*;sklearn.*

オンプレミス・データベース用のOML4Pyサーバーのインストールを確認するには、「オンプレミス・データベース用のOML4Pyインストールの確認」を参照してください。

オンプレミスOracleデータベース用にOML4Pyサーバーをインストールするためのコマンドの概要
次の例では、オンプレミスoracleデータベース用にOML4Pyサーバーをインストールするためのコマンドを示します。

親トピック: オンプレミスOracle Database用のOML4Pyサーバーのインストール