7.2.2 Oracleウォレットについて
Oracleウォレットは、Oracle Databaseの認証および署名資格証明を格納するセキュアなソフトウェア・コンテナです。
Oracleウォレットを指定することで、Oracle DatabaseインスタンスへのOML4Py接続を作成できます。Oracleウォレットを作成する手順は、Oracle Databaseセキュリティ・ガイドのパスワード資格証明用の安全性の高い外部パスワード・ストアの管理を参照してください。
Oracleウォレットには、次のようなtnsnames.ora
エントリを指定する資格証明が格納されている必要があります。
waltcon = (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=myhost)(PORT=1521))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=myserv.example.com)))
Oracleウォレットを使用して、自動機械学習(AutoML)を使用できるOML4Py接続を作成するには、次のようなサーバー接続プールのtnsnames.ora
エントリが含まれる資格証明もウォレットに格納されている必要があります。
waltcon_pool = (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=myhost)
(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SID=mysid)(SERVER=pooled)))
ノート:
AutoML接続を作成するには、データベース管理者がまず、次のSQL文を発行して、オンプレミスOracleデータベースでデータベース常駐接続プールをアクティブにする必要があります。EXECUTE DBMS_CONNECTION_POOL.START_POOL();
起動したら、データベース管理者が次のコマンドを発行して明示的に停止するまで、接続プールはこの状態のままです。
EXECUTE DBMS_CONNECTION_POOL.STOP_POOL();