Oracle WebLogic Scripting Toolを使用した環境間の移動

テスト環境から本番環境への移動は、メタデータ(コンテンツ、データ・モデルおよび認可)のみに適用されます。

テスト環境から本番環境へ移動するには、通常テスト環境でのアプリケーションの開発およびテストと、本番環境の同じオペレーティング・システム上へのテスト・アプリケーション(および必要に応じてテスト・データ)のロールアウトを行います。これには、単一のコンピュータ環境から複数のコンピュータ環境への移動も含むことができます。

また、Oracle WebLogic Scripting Toolを使用するかわりに、スナップショットを使用して、Oracle Analytics Serverの環境間を移動することもできます。スナップショットの作成および復元を参照してください。

前提条件:

  • ファイル・システム(オフライン)権限を持つ必要があります。
  • サービス・インスタンスのデプロイメントAとBは、異なるドメインに存在する必要があります。
  • 管理ツール(データ・モデル)、アンサー(プレゼンテーション・カタログ)、Fusion Middleware Control (セキュリティ)またはOracle WebLogic Scripting Tool。これらのツールは、メタデータを変更する場合にのみ必要になります。

テスト環境から本番環境に移動するには、次のオプションを使用できます。

  • すべてエクスポート

    すべてのユーザーおよびデータソースが2つのシステム間で同じ場合などにこのオプションを使用できます。

  • ユーザー・フォルダ・コンテンツなしでエクスポート

    テスト・ユーザーが異なるコンテンツを持ち、同じデータ・ソースにアクセスする(ただし、異なるデータ・アクセスを使用)ユーザー承認テストの一部としてこのオプションを使用できます

  • 接続プール資格証明なしでエクスポート

    テスト後に更新されたメタデータをあるシステムから別のシステムに移動するだけでよい場合にこのオプションを使用できます(共通のユーザーなし、データソース・セキュリティが異なる)。

これらのオプションをサポートするため、エクスポート・コマンドには、ユーザー・フォルダ・コンテンツまたは接続プール資格証明をエクスポートする次のようなオプション・パラメータがあります。

exportServiceInstance(domainHome, serviceInstanceKey, workDir, exportDir, applicationName=None, applicationDesc=None, applicationVersion=None, includeCatalogRuntimeInfo=false, includeCredentials=None)

  1. オプション: 既存のユーザー本番サービス・インスタンス・フォルダを保存する場合は、本番に対してruncatアーカイブ・コマンドを使用してユーザー・フォルダを保存します。
  2. exportServiceInstanceコマンドを実行して、TESTサービス・インスタンスをBARファイルにエクスポートします(ユーザー・フォルダおよび接続資格証明を使用または未使用)。

    たとえば:

    exportServiceInstance('/u01/Oracle/Middleware/Oracle_Home/user_projects/domains/bi', 'ssi', '/u01/workDir', '/u01/exportDir', applicationName=None, applicationDesc=None, applicationVersion=None, includeCatalogRuntimeInfo=false, includeCredentials=None)
    

    この例は、キーssiを使用してサービス・インスタンスを/u01/exportDir/ssi.barにエクスポートします。

  3. importServiceInstanceコマンドを実行して、エクスポートされたTEST BARファイルをPRODサービス・インスタンスにインポートします。
    importServiceInstance('/u01/Oracle/Middleware/Oracle_Home/user_projects/domains/bi','ssi','/u01/exportDir/ssi.bar')
    

    この例は、BARファイル/u01/exportDir/ssi.barをキーssiを使用したサービス・インスタンスにインポートします。

  4. ステップ1のruncatアーカイブ・コマンドを使用した場合、runcatアンアーカイブ・コマンドを使用して本番ユーザー・フォルダを元に戻すことができます。

事後状態:

  • PRODサービス・インスタンス・メタデータは、TESTメタデータで置き換えられます。
  • PRODサービス・インスタンスで直接作成されたコンテンツが置き換えられるか失われます。
  • PRODサービス・インスタンスをホストするドメインの構成は変更されません。
  • TESTサービス・インスタンスをホストするドメインのメタデータまたは構成は変更されません。