フォント・マッピングの定義
RTFテンプレートまたはPDFテンプレートのベース・フォントを公開ドキュメント用のターゲット・フォントにマップします。
フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで指定できます。フォント・マッピングはPDF出力およびPowerPointの出力でのみ実行されます。
フォント・マッピングには2つのタイプがあります。
-
RTFテンプレート — RTFテンプレートおよびXSL-FOテンプレートからPDFおよびPowerPointの出力フォントにフォントをマッピングします
-
PDFテンプレート — PDFテンプレートから別のPDF出力フォントにフォントをマッピングします。
フォントを公開に使用できるようにする
Type1フォント・セットおよびTrueTypeフォント・セットは公開で使用できます。これらのセットのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。
事前定義済のフォントは、<oracle_home>/oracle_common/internal/fonts
にあります。別のフォントにマップするには、そのフォントをこのディレクトリに配置して、実行時に公開で使用できるようにします。環境がクラスタ化されている場合、そのフォントは各サーバー上に配置する必要があります。
サイト・レベルまたはレポート・レベルでのフォント・マッピングの設定
フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで定義できます。
-
サイト・レベルでマッピングを設定するには、「管理」ページで「フォント・マッピング」リンクを選択します。
-
レポート・レベルでマッピングを設定するには、レポートの「プロパティ」を表示して、「フォント・マッピング」タブを選択します。この設定は、選択したレポートにのみ適用されます。
レポート・レベルの設定は、サイト・レベルの設定よりも優先されます。
事前定義済のフォント
次のType1フォントはAdobe Acrobatに組み込まれており、デフォルトでこれらのフォントのマッピングは公開用に使用できます。
これらのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。
Type1フォントを次の表に示します。
フォント・ファミリ | スタイル | 重み | フォント名 |
---|---|---|---|
serif |
標準 |
標準 |
Time-Roman |
serif |
標準 |
太字 |
Times-Bold |
serif |
イタリック体 |
標準 |
Times-Italic |
serif |
イタリック体 |
太字 |
Times-BoldItalic |
sans-serif |
標準 |
標準 |
Helvetica |
sans-serif |
標準 |
太字 |
Helvetica-Bold |
sans-serif |
イタリック体 |
標準 |
Helvetica-Oblique |
sans-serif |
イタリック体 |
太字 |
Helvetica-BoldOblique |
monospace |
標準 |
標準 |
Courier |
monospace |
標準 |
太字 |
Courier-Bold |
monospace |
イタリック体 |
標準 |
Courier-Oblique |
monospace |
イタリック体 |
太字 |
Courier-BoldOblique |
Courier |
標準 |
標準 |
Courier |
Courier |
標準 |
太字 |
Courier-Bold |
Courier |
イタリック体 |
標準 |
Courier-Oblique |
Courier |
イタリック体 |
太字 |
Courier-BoldOblique |
Helvetica |
標準 |
標準 |
Helvetica |
Helvetica |
標準 |
太字 |
Helvetica-Bold |
Helvetica |
イタリック体 |
標準 |
Helvetica-Oblique |
Helvetica |
イタリック体 |
太字 |
Helvetica-BoldOblique |
Times |
標準 |
標準 |
Times |
Times |
標準 |
太字 |
Times-Bold |
Times |
イタリック体 |
標準 |
Times-Italic |
Times |
イタリック体 |
太字 |
Times-BoldItalic |
Symbol |
標準 |
標準 |
Symbol |
ZapfDingbats |
標準 |
標準 |
ZapfDingbats |
TrueTypeフォントを次の表に示します。すべてのTrueTypeフォントは、サブセット化されてPDFに埋め込まれます。
フォント・ファミリ名 | スタイル | 重み | 実際のフォント | 実際のフォント・タイプ |
---|---|---|---|---|
Albany WT |
標準 |
標準 |
ALBANYWT.ttf |
TrueType (Latin1のみ) |
Albany WT J |
標準 |
標準 |
ALBANWTJ.ttf |
TrueType (日本語用) |
Albany WT K |
標準 |
標準 |
ALBANWTK.ttf |
TrueType (韓国語用) |
Albany WT SC |
標準 |
標準 |
ALBANWTS.ttf |
TrueType(簡体字中国語用) |
Albany WT TC |
標準 |
標準 |
ALBANWTT.ttf |
TrueType(繁体字中国語用) |
Andale Duospace WT |
標準 |
標準 |
ADUO.ttf |
TrueType(Latin1のみ、固定幅) |
Andale Duospace WT |
太字 |
太字 |
ADUOB.ttf |
TrueType(Latin1のみ、固定幅) |
Andale Duospace WT J |
標準 |
標準 |
ADUOJ.ttf |
TrueType(日本語用、固定幅) |
Andale Duospace WT J |
太字 |
太字 |
ADUOJB.ttf |
TrueType(日本語用、固定幅) |
Andale Duospace WT K |
標準 |
標準 |
ADUOK.ttf |
TrueType(韓国語用、固定幅) |
Andale Duospace WT K |
太字 |
太字 |
ADUOKB.ttf |
TrueType(韓国語用、固定幅) |
Andale Duospace WT SC |
標準 |
標準 |
ADUOSC.ttf |
TrueType(簡体字中国語用、固定幅) |
Andale Duospace WT SC |
太字 |
太字 |
ADUOSCB.ttf |
TrueType(簡体字中国語用、固定幅) |
Andale Duospace WT TC |
標準 |
標準 |
ADUOTC.ttf |
TrueType(繁体字中国語用、固定幅) |
Andale Duospace WT TC |
太字 |
太字 |
ADUOTCB.ttf |
TrueType(繁体字中国語用、固定幅) |
Go Noto Current Jp |
標準 |
標準 |
GoNotoCurrentJp.ttf |
TrueType (日本語用) |
Go Noto Current Kr |
標準 |
標準 |
GoNotoCurrentKr.ttf |
TrueType (韓国語用) |
Go Noto Current Sc |
標準 |
標準 |
GoNotoCurrentSc.ttf |
TrueType(簡体字中国語用) |
Go Noto Current Tc |
標準 |
標準 |
GoNotoCurrentTc.ttf |
TrueType(繁体字中国語用) |
ライセンス提供されるMonotypeフォントと置き換えるオープンソース・フォント
Oracle Analytics Serverの将来のリリースでは、Oracleは、Oracle Analytics Publisher、分析およびダッシュボードのPDFレポートで、Monotypeフォントをオープンソースのフォントに置き換えることを計画しています。
Oracle Analytics Serverの現在のリリースでは、Go Notoフォントが、Oracle Analytics Publisher、分析およびダッシュボードのPDFレポートのデフォルトのフォールバック・フォントです。レポートでオープンソースのフォントをテストし、レポート・テンプレートで書式設定を修正してください。
レポートのフォントについて知っておく必要があること。
次の表に、Oracle Analytics Serverの現在のMonotypeフォントとその置換フォントを示します。MonotypeフォントとGoogle Notoフォントがレポートで使用できます。Monotype Albanyフォントはデフォルトのフォールバック・フォントです。
Monotypeフォント | 置換フォント |
---|---|
Monotype Albanyフォント | Google Notoフォント |
Monotypeバーコード・フォント | Libreバーコード・フォント |
Oracle Analytics Serverレポートでは、Monotype AlbanyフォントをPDFレポートのフォールバック・フォントとして使用して、英語以外の言語と英語および西欧言語の特殊文字をサポートします。デフォルトのPDFフォント(Helvetica、Times Roman、Courierなど)またはユーザー指定のフォントでPDF出力の生成中にデータに含まれる文字をレンダリングできない場合は、フォールバック・フォントが使用されます。
Monotype Albanyフォントとは別に、PublisherにはMonotypeライセンスのバーコード・フォント(code39、code128およびUPC/EAN)、MICRフォントおよびAndale Duospaceフォントが含まれています。これらのMonotypeバーコード、MICRおよびAndale Duospaceフォントはフォールバック・フォントではありませんが、チェックおよびバーコードの印刷に使用できます。
レポートのフォントについて今できること。
Oracleでは、すべてのクリティカル・レポートをレビューし、レイアウトを編集してレポートを必要に応じて書式設定することをお薦めします。ライセンスされたMonotypeフォントを分析レポートおよびダッシュボードのオープンソース・フォントに置き換えることによる影響は、これらのレポートにはピクセル対応レイアウトが含まれていないため、最小限になります。
Google NotoフォントとMonotype Albanyフォントは似ていますが、英語以外の言語では、文字の高さ、幅、および太さに若干の違いがあります。場合によっては、これらの違いがピクセル対応のPDF出力に影響することがあります。Google Notoフォントを使用するには、これらのレポートのレイアウト・テンプレートを編集することが必要な場合があります。
フォールバック・フォントは、Publisherインスタンス・レベルまたはレポート・レベルで構成し、ピクセル対応レポートでのGoogle Notoフォントの使用をテストできます。
Monotypeバーコード・フォント | 置換フォント |
---|---|
128R00.ttf | LibreBarcode128-Regular.ttf |
B39R00.ttf | LibreBarcode39Extended-Regular.ttf |
UPCR00.ttf | LibreBarcodeEAN13Text-Regular.ttf |