グループ・レベルの集計要素の作成

データ・モデル・エディタを使用すると、グループ・レベルまたはレポート・レベルでデータを集計できます。

たとえば、顧客名を基準に販売高データをグループ化すると、その販売高を集計することで各顧客の販売高の小計を求めることができます。親レベルでのみ子要素のデータを集計できます。

集計関数は、次のとおりです。

  • 平均 - 出現するすべての要素の平均を計算します。
  • 件数 - 要素の出現数を総計します。
  • 最初 - グループ内で最初に出現する要素の値を表示します。
  • 最後 - グループ内で最後に出現する要素の値を表示します。
  • 最大 - グループ内で出現するすべての要素から最高値を表示します。
  • 最小 - グループ内で出現するすべての要素から最低値を表示します。
  • サマリー - グループ内で出現するすべての要素の値を合計します。
  1. 要素を親グループの「ここに集計関数をドロップ」フィールドにドラッグします。

    次の図では、SALARY要素に基づいたグループ・レベルの集計関数をG_DEPTに作成しています。

    要素をドロップすると、親グループ内に新しい要素が作成されます。デフォルトでは、「件数」関数が適用されています。新しい集計要素の名前の横にあるアイコンによって、関数が示されます。このアイコンにカーソルをしばらく合せていると、関数が表示されます。

    次の図は、デフォルトの「件数」関数が定義された新しい集計要素CS_1を示しています。

  2. 関数を変更するには、次に示されているように、関数アイコンをクリックして利用可能な関数のリストを表示して、そのリストから関数を選択します。
  3. 要素の名前の変更など、要素のプロパティを更新するには、その要素のアクションメニュー・アイコンをクリックします。要素に他の要素への依存性があるかどうかを確認してから、名前を変更します。

    メニューで、「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログを次に示します。

  4. 「プロパティの編集」ダイアログで、必要に応じてプロパティを設定します。
    • 列名 - Publisherのデータ・モデル・エディタによって要素に割り当てられた内部名です。この名前は、更新できません。
    • 別名 (XMLタグ名) - Publisherにより、デフォルトのタグ名がXMLデータ・ファイル内の要素に割り当てられます。このタグ名は、データ・ファイル内でよりわかりやすい名前に更新できます。
    • 表示名 - この「表示名」がレポート・デザイン・ツールに示されます。この名前は、ビジネス・ユーザーにとってわかりやすくなるように更新してください。
    • 関数 - 必要な関数をまだ選択していない場合、ここでリストから選択できます。
    • データ型 - Publisherにより、関数に応じてデフォルトのデータ型(IntegerまたはDouble)が割り当てられます。一部の関数には、Floatのオプションも選択できます。
    • Null時の値 - 関数から返された値がNULLの場合は、データにNULLが含まれないようにするために、ここにデフォルト値を指定できます。
    • 丸め - デフォルトでは、値は小数第3位に丸められます。必要に応じて、丸めの値を変更できます。
    • リセットしない- デフォルトでは、関数はグループ・レベルでリセットします。たとえば、データセットがDEPARTMENT_ID別にグループ化され、SALARYにsum関数を定義している場合、DEPARTMENT_IDデータの各グループの合計がリセットされ、その部門のSALARYの合計のみが示されます。グローバル・レベルでのみ関数をリセットする必要があり、グループ・レベルではリセットする必要がない場合は、「リセットしないでください」を選択します。これにより、すべての部門のSALARYの合計が求められます。このプロパティは、グループ・レベルの関数専用です。