データセット間のリンクの作成

Publisherデータ・エンジンを使用すると、データソースからデータを抽出した後で、そのデータを結合したり構造化できます。

ソースのデータを1つの結合されたデータセットに結合し構造化することができない場合があります。たとえば、データが異種のデータソース(Microsoft SQL ServerやOracle Databaseなど)に存在するときには、ソースではデータを結合できません。データの取得元が同一のソースだとしても、行数やページ数が数十万におよぶ可能性のある巨大なレポートやドキュメントを作成している場合には、目的のレイアウトと一致するようにデータを構造化することでドキュメント生成が最適化されます。

2つのデータセット間のマスター詳細または親子の関係を定義するリンクを作成します。要素レベル・リンクとして、リンクを作成できます。グループ・レベルのリンクは、以前のバージョンのPublisherによるデータ・テンプレートとの下位互換性を維持するために用意されています。移行されたデータセットの場合、グループ・リンクを削除して要素リンクを作成してください。データセット間のグループ・レベル・リンクを作成した場合、データが破損する可能性があります。

データ・リンク(または親子関係)は、複数の問合せの結果を関連付けます。データ・リンクによって、次のようなリレーションシップを確立できます。

  • ある問合せの列と別の問合せの列の間

  • ある問合せのグループと別の問合せのグループの間(子問合せで親のデータを知る必要がある場合に役立ちます)。

要素レベルのリンクについて

要素レベルのリンクによって、2つのデータセット間にバインド(結合)が作成され、それらのデータセット間のマスター/ディテール(親子)関係が定義されます。

データセット間にマスター/ディテール関係を定義するには、要素レベルのリンクを作成する方法をお薦めします。要素レベルのリンクを使用してデータセットをリンクする場合、バインド変数を介して2つのデータセット間の結合をコーディングする必要はありません。