概要

eTextテンプレートは、EFT(Electronic Funds Transfer)やEDI(Electronic Data Interchange)用のテキスト出力の生成に使用する、RTFベースのテンプレートです。

Publisherでは、実行時にこのテンプレートを入力XMLデータ・ファイルに適用し、銀行や他の顧客に伝送可能な出力テキスト・ファイルを作成します。この出力は電子通信用であるため、eTextテンプレートにデータを配置する際は、書式に関する具体的な指示に忠実に従う必要があります。

EFTとは、特定の定位置形式のフラット・ファイル(テキスト)を使用した、銀行への財務データや支払いの電子伝送のことです。

EDIはEFTと似ていますが、銀行への支払い情報の伝送に限られないという点が異なります。これは、発注書や請求書などのビジネス・ドキュメントを企業間で交換するための手段としてもよく利用されます。EDIデータはデリミタベースで、これもまたフラット・ファイル(テキスト)として伝送されます。

これらの形式のファイルは、用紙に印刷するかわりに、フラット・ファイルとして伝送されます。レコード長は、数百文字にわたることがあるため、標準サイズの用紙でレイアウトを設定することは困難です。

このようなレコード長に対応するため、EFTおよびEDIテンプレートの設計には表が使用されています。各レコードは、表形式で表されます。表の各行は、レコード内の1つのフィールドに対応しています。表の列は、フィールドの位置、長さおよび値を指定します。

これらの形式では、入力XMLファイルのデータに対する特別な処理が必要な場合もあります。この特別な処理は、グローバル・レベル(文字の置換や順序付けなど)またはレコード・レベル(ソートなど)で実行されます。これらの機能の実行コマンドは、コマンド行で宣言します。グローバル・レベルのコマンドは、設定表で宣言します。

Publisherでは、実行時に表内の設定コマンドおよびレイアウト指定に従って、出力ファイルが生成されます。

前提条件

この項は、EDIおよびEFTトランザクションの知識があるユーザーを対象としています。

eTextテンプレートを作成するには、機能的知識と技術的知識の両方が必要です。つまり、銀行および国固有の支払い書式要件を理解するための機能的知識と、XMLデータ構造およびeText固有のコーディング構文コマンド、関数、操作を理解するための技術的知識が必要です。