PDF出力のプロパティ

使用可能な出力プロパティを設定することで、必要なタイプのPDFファイルを生成します。

プロパティ名 説明 デフォルト

フォールバック・フォント・セット

英語以外の言語、および英語と西欧言語の特殊文字をサポートするためのPDFレポートのフォールバック・フォント・セットを選択します。フォールバック・フォントが、デフォルトのPDFフォント(Helvetica、Times-Roman、Courierなど)またはユーザーが提供またはアップロードしたフォントで、PDF出力の生成中にデータに含まれる文字をレンダリングできない場合に使用されます。

ピクセルパーフェクト・レポートにGo Notoフォントを使用し、フォールバック・フォントとしてテストします。

Go Noto

圧縮PDF出力

trueまたはfalseを指定して、出力PDFファイルの圧縮を制御します。

true

PDFビューア・メニュー・バーの非表示

trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューア・アプリケーションのメニュー・バーが非表示になります。ブラウザの外部にあるスタンドアロンAcrobat Readerアプリケーションで出力を表示する「エクスポート」ボタンを使用するときのみ、メニュー・バー・オプションは有効になります。

false

PDFビューア・ツール・バーの非表示

trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューワ・アプリケーションのツールバーが非表示になります。

false

スマート引用符の置換

PDF出力でカーリー引用符をストレート引用符で置き換えない場合は、falseを指定します。

true

DVTチャートの不透明度およびグラデーション・シェーディング無効化

PDF出力に不透明度およびグラデーション・シェーディングが不要な場合は、trueを指定します。これによって、PostScriptファイルのサイズが小さくなります。

false

PDFセキュリティ有効化

PDF出力を暗号化する場合は、trueを指定します。次のプロパティも指定できます。

  • ドキュメント・パスワードを開く

  • 権限パスワードの変更

  • 暗号化レベル

false

ドキュメント・パスワードを開く

このパスワードは、文書を開くために必要です。ユーザーは文書を開くことのみ可能になります。このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効化されます。

暗号化レベルを低、中または高に設定した場合、パスワードは、Latin-1文字のみが含まれ、長さが32バイト以下になる必要があります。

暗号化レベルを最高に設定した場合に、パスワードが127バイトを超えると、パスワードの最初の127バイトのみが認証に使用されます。

なし

権限パスワードの変更

このパスワードを使用して、ユーザーはセキュリティ設定を上書きできます。このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効です。

暗号化レベルを低、中または高に設定した場合、パスワードは、Latin-1文字のみが含まれ、長さが32バイト以下になる必要があります。

暗号化レベルを最高に設定した場合に、パスワードが127バイトを超えると、パスワードの最初の127バイトのみが認証に使用されます。

pdf-permissions-passwordプロパティでパスワードを設定せずにpdf-open-passwordプロパティにパスワードを設定した場合、またはpdf-open-passwordプロパティとpdf-permissions-passwordプロパティの両方で同じパスワードを設定した場合、ユーザーはドキュメントとその機能への完全なアクセス権を取得し、「印刷無効化」などの権限設定はバイパスまたは無視されます。

なし

暗号化レベル

出力PDFファイルの暗号化レベルを指定します。可能な値は次のとおりです:

  • 0: 低(40-bit RC4、Acrobat 3.0以上)

  • 1: 中(128-bit RC4、Acrobat 5.0以上)

  • 2: 高(128-bit AES、Acrobat 7.0以上)

  • 2: 最高(256ビットAES、Acrobat X (10)以上)

このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効です。「暗号化レベル」が0に設定されている場合、次のプロパティも設定できます。

  • 印刷無効化

  • ドキュメント変更無効化

  • コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ無効化

  • コメントとフォーム・フィールドの追加および変更無効化

「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合、次のプロパティが使用可能です。

  • スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセス有効化

  • テキストやイメージ、その他のコンテンツのコピー有効化

  • 許可された変更レベル

  • 許可された印刷レベル

2 - 高

ドキュメント変更無効化

「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、PDFファイルを編集できません。

false

印刷無効化

「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、PDFファイルの印刷を使用できません。

false

コメントとフォーム・フィールドの追加および変更無効化

「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、コメントおよびフォーム・フィールドでの追加機能または変更機能を使用できません。

false

コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ無効化

「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ機能を使用できません。

false

スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセス有効化

「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセスを使用できます。

true

テキストやイメージ、その他のコンテンツのコピー有効化

「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、テキスト、イメージ、およびその他のコンテンツをコピーできます。

false

許可された変更レベル

「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。

  • 0: なし

  • 1: ページの挿入、削除および回転が許可されます。

  • 2: フォーム・フィールドへの入力および署名が許可されます。

  • 3: コメント、フォーム・フィールドへの入力および署名が許可されます。

  • 4: ページの抽出以外のすべての変更が許可されます。

0

許可された印刷レベル

「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。

  • 0: なし

  • 1: 低解像度(150 dpi)

  • 2: 高解像度

0

すべてのページで1つの共有リソース・オブジェクトのみを使用

デフォルト・モードのPublisherでは、PDFファイルのすべてのページで共有されるリソース・オブジェクトが1つ作成されます。このモードには全体的なファイル・サイズをより小さくできる利点があります。ただし、次のような欠点があります。

  • 多くのSVGオブジェクトが使用されている大きなファイルでは、表示に時間がかかる場合がある

  • Adobe Acrobatを使用してファイルを部分的に抽出または削除して分割すると、抽出された部分ごとに単一の共有リソース・オブジェクトが組み込まれるため(ファイル全体のすべてのSVGオブジェクトを含む)、編集後のPDFファイルはサイズが大きくなる

このプロパティをfalseに設定すると、ページごとにリソース・オブジェクトが作成されます。ファイル・サイズは大きくなりますが、PDFの表示は速くなり、PDFをより小さいファイルへ分割することもより簡単になります。

true

PDFナビゲーション・パネルの初期表示

ユーザーがPDFレポートを最初に開いたときのナビゲーション・パネルの表示を制御します。次のオプションがサポートされています。

  • パネル縮小 - ナビゲーション・パネルが縮小された状態でPDF文書を表示します。

  • ブックマークを開く(デフォルト) - 移動を容易にするブックマーク・リンクを表示します。

  • ページを開く - PDFの各ページのクリック可能なサムネイル・ビューを表示します。

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