Oracle Analytics Serverの新機能
ご使用中のOracle Analytics Serverのエクスペリエンスを改善するために最近追加された新機能および拡張機能の概要をここで説明します。
Oracle Analytics Server 2023の新機能
検索、ダッシュボード操作、ストーリーテリング
機能 | 説明 |
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独自のカスタム表ヘッダーの追加 |
表およびピボット・テーブルに独自のカスタム・ヘッダーを追加します。ビジュアライゼーション・プロパティについてを参照してください。 |
パフォーマンス・タイルに条件付き書式を適用します |
パフォーマンス・タイルとその他のビジュアライゼーション・タイプについて条件付き書式を定義します。ビジュアライゼーションへの条件付き書式の適用を参照してください。 |
マップ・レイヤーへのマップ背景の割当て |
マップの背景およびレイヤーを構成することで、ワークブック・デザイナでマップ・ビジュアライゼーションを簡単に構築できるようになります。カスタム・マップ・レイヤーの更新を参照してください。 |
自動インサイトによる、緯度と経度のデータ列のマップ・ビジュアライゼーション |
自動インサイトでは、すべてのデータセットの緯度と経度のデータ型が認識され、提示されたインサイトの一部として、マップ・ビジュアライゼーションが自動的にレンダリングされます。自動インサイトを使用したデータセットの最適なビジュアライゼーションの選択を参照してください。 |
キャンバス上のビジュアライゼーション間のグリッド間隔の構成 |
キャンバス上のグリッドでのビジュアライゼーションの間隔を構成します。キャンバスが自由書式モードの場合、グリッド・ガイドライン・プロパティを使用します。キャンバス・グリッド・ガイドラインを使用したビジュアライゼーションの配置を参照してください。 |
マップ上のバブル・サイズの制御 |
バブルを使用して、マップ上のドットを表します。これらのバブルの最小サイズと最大サイズをピクセル単位で設定し、マップのズーム・レベルおよびドットの密度に応じて、マップがどの程度乱雑に見えるかを制御します。単一のマップ・ビジュアライゼーションへの複数のデータ・レイヤーの適用を参照してください。 |
ビジュアライゼーションでのデータ・リフレッシュ・オーバーレイの制御 |
ワークブックのビジュアライゼーション・オーバーレイ・プロパティを使用して、ビジュアライゼーションでのオーバーレイの表示方法を制御します。ビジュアライゼーション・ロード・オーバーレイの不透明度の設定を参照してください。 |
ダッシュボード・フィルタ・バーを制御します |
ダッシュボード・フィルタ・リスト・ボックスで、同じコントロールに複数のフィルタ・オプションを使用します。画面に6つのリスト・ボックスを配置するかわりに、ドロップダウン選択によって1つのフィルタ・バーを管理します。ダッシュボード・フィルタの作成を参照してください。 |
フィルタ・バーからワークブック・フィルタの相互作用を制御 |
ワークブックのフィルタ・バーからすべてのワークブック・フィルタの相互作用方法を制御フィルタ・バーから各フィルタに指定されているすべての関連するフィルタを制限、または機能による制限をオフにできます。フィルタ・バーからの次により制限設定の有効化または無効化を参照してください。 |
コンポジット・カード・スタイル・タイル・ビジュアライゼーションの作成 |
コンポジット・カード・スタイル・タイル・ビジュアライゼーションを作成して最大3つのメジャーを含め、各メジャーのレイアウトおよびサイズ設定プロパティを定義します。フィルタおよびその他のビジュアライゼーション・タイプを参照してください。 |
パーソナライズされたデータなしメッセージの作成 |
ビジュアライゼーションにデータが見つからない場合に表示する独自のメッセージを作成します。データなしのビジュアライゼーションのカスタム・エラー・メッセージの作成を参照してください。 |
ワークブック・ヘッダー・バーの外観をカスタマイズ |
作成者はヘッダー・バーを表示または非表示にでき、背景およびテキストをカスタマイズできます。コンシューマは作成者によって構成されたヘッダー・バーを表示できます。ストーリの作成を参照してください。 |
ピボット表でのnull値の行と列の表示 |
ピボット表でのnull値の行と列の表示方法を制御します。これは、Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance ManagementまたはOracle Essbaseにおいて、階層の最上位メンバーがnull値を持つ場合に特に役立ちます。ビジュアライゼーション・プロパティについてを参照してください。 |
PublisherレポートのXMLデータの保存の有効化または無効化 |
レポートのXMLデータを保存しない場合は、レポートの再公開用のXMLプロパティの選択を解除します。拡張オプションを参照してください。 |
データをより簡単にフィルタ |
新しいコンパクト・フィルタ・バーを使用してデータをより簡単にフィルタし、上位下位N件や除外、包含などの一般的なフィルタにすばやくアクセスできます。ワークブック内のデータのフィルタ処理を参照してください。 |
スライダを使用したデータのフィルタ |
スライダ・ダッシュボード・フィルタを使用してビジュアライゼーションをフィルタします。メジャー値を選択することによって、またはアニメーションを表示するために自動的にメジャーを再生することによって、データの対話的な変更をビジュアル化できます。スライダ・ダッシュボード・フィルタを使用したビジュアライゼーションのフィルタおよびアニメーション化の概要を参照してください。 |
自動インサイト・パフォーマンスとインサイトの向上 |
自動インサイトが強化され、レンダリング・パフォーマンスが改善され、メトリック予測などのインサイトが追加されました。自動インサイトを使用したデータセットの最適なビジュアライゼーションの選択を参照してください。 |
Go NotoフォントはPDF出力のデフォルトのフォールバック・フォントです |
Oracleでは、分析、ダッシュボードおよびピクセルパーフェクト・レポートのフォールバック・フォントとしてGo Notoフォントの使用をテストすることをお薦めします。「クラシック管理ページについて」、「PDF出力のプロパティ」および「ライセンス提供されるMonotypeフォントと置き換えるオープンソース・フォント」を参照してください。 2024年3月、オープンソース・フォントが、Oracle Analytics PublisherおよびClassicの分析、ダッシュボードおよびピクセルパーフェクト・レポートで現在使用可能なAlbany Monotypeフォントを置き換えます。現在のリリースで使用可能なオープンソース・フォントを既存のレポートで使用し、必要に応じてレイアウトを編集できます。 |
「グラマー」パネルおよび「プロパティ」パネルの操作性の改善 |
すべてのワークブックの「グラマー」パネルに隣接する「プロパティ」パネルに簡単にナビゲートできます。ワークブックがオーサリング・モードであることを警告するメッセージが表示されます。 |
Explainの操作性およびセグメンテーション・アルゴリズムの改善 |
Explainの「セグメンテーション」タブをサポートする、改善されたユーザー・エクスペリエンスおよび強化されたアルゴリズムをお試しください。セグメンテーションの入力を簡単に構成し、識別されたセグメントをエクスポートしてキャンバス上で直接使用できます。「Explainを使用したデータ・インサイトの確認」を参照してください |
ホームページの改善 |
再設計およびスタイルを再設定したホームページに簡単にナビゲートし、カスタマイズ・オプションを利用できます。コンテンツの探索を参照してください。 |
タイルのビジュアライゼーションの改善 |
改善されたタイル・ビジュアライゼーションをお試しください。これにより、ラベルのレイアウトとポジショニング、およびプライマリ・メジャーとセカンダリ・メジャーの値を提供しながら、メトリックをタイルに追加できます。フィルタおよびその他のビジュアライゼーション・タイプを参照してください。 |
Publisherレポート出力を非公開のままにする |
レポート・ジョブの「出力をパブリックに設定」オプションを無効にして、ジョブ出力を非公開のままにします。拡張オプションを参照してください。 |
ワークブックを表示モードで開く |
ワークブックはデフォルトで表示モードで開きます。ユーザー・プロファイルの「ワークブックをビューアとして開く」設定をオフにすると、ワークブックが編集モードで開きます。ワークブックレベルの設定を使用すると、ユーザー・プロファイルのデフォルト設定をオーバーライドできます。ワークブックを編集モードで開くように構成を参照してください。 |
オーバーレイ・チャート |
オーバーレイを使用して、線、面、カテゴリを含む積上げ棒グラフなど、より多くのチャート・タイプで複数レイヤー・ビジュアルを構築します。各レイヤーの透明度を制御することもできます。棒グラフを参照してください。 |
パラメータの強化 |
ワークブックにパラメータを作成し、再利用可能な値を格納および管理して、変数のように使用します。パラメータはセレクタとして使用することが可能で、ユーザーがデータの表示を変更できるようになります。また、パラメータは、ビジュアライゼーションのプロパティ、論理SQL式、式フィルタ、計算、データ・アクションおよびワークブックの移動で、コントロールとしても使用できます。パラメータの機能およびパラメータの作成を参照してください。 |
作成者がコンシューマ・オプションをきめ細かく制御できます |
作成者は、「表示」で、きめ細かく制御して、ダッシュボードでのコンシューマの相互作用についてビジュアライゼーション・アクション(エクスポート、データのコピー、ドリル、ソート、ズームなど)を設定できます。ストーリの作成および表示モードでのストーリの表示を参照してください。 |
計算用にパーソナライズされたツールチップを提供 |
計算の説明を入力して、「マイ計算」の追加情報を提供します。計算のツールチップに摘要が表示されます。ワークブックの計算済データ要素の作成を参照してください。 |
ぼかされたサムネイルでデータを非表示 |
ホームページに表示されるワークブック・サムネイルは機密情報を非表示にするためにぼかされます。追加のセキュリティのため、すべてのワークブック・サムネイルを無効にする管理者のグローバル設定もあります。セキュリティ・オプション - ワークブック・サムネイルの保存を参照してください。 サムネイルが許可されている場合、コンテンツ作成者は必要に応じて個別のワークブックのサムネイルを非表示にできます。ワークブック・サムネイルの設定を参照してください。 |
自動インサイトのツリーマップおよび横棒グラフ |
自動インサイトのツリーマップおよび横棒グラフを使用して、ワークブックに多様性を持たせます。自動インサイトを使用したデータセットの最適なビジュアライゼーションの選択を参照してください。 |
データ接続、モデリングおよび準備
機能 | 説明 |
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DropboxとGoogle Driveからのファイルを複数の表があるデータセットに追加する | DropboxまたはGoogle Driveからのファイルを複数の表があるデータセットに追加できます。DropboxまたはGoogle Driveからアップロードされたファイルからのデータセットの作成を参照してください。 |
複数の表があるデータセットにファイルを追加する |
複数の表があるデータセットにファイルを追加できます。データセットを作成するときに、リレーショナル・ソース、ローカル・サブジェクト領域およびファイルから表を追加できます。データセット内に新規作成される各エンティティを、これらのデータ・ソースのいずれかに基づくようにすることができます。これにより、1つのデータセットに複数のファイルを追加して各ファイルが表になるようにすることや、データセット内の表間の結合を定義することができます。コンピュータからアップロードされたファイルからのデータセットの作成を参照してください。 |
年、月、日などの期間の自動計算 | システム日付を年、月および日と比較して、期間を自動的に計算する推奨事項を採用します。Oracle Analyticsでのデータのエンリッチおよび変換についてを参照してください。 |
Google BigQueryへの接続 | Google BigQueryデータ・ソースのデータを分析します。Google BigQueryへの接続を参照してください。 |
データをより簡単にAMおよびPM形式に変換 | データセット・エディタで、データをより簡単にAMおよびPM形式に変換できます。テキスト列の日付または時間列への変換を参照してください。 |
品質インサイトで有効なデータと無効なデータに基づいてフィルタします |
品質インサイトでは、列の値の有効性に関する明確な統計が提供されます。インサイトとの相互作用によって、有効性または無効性に基づいて列の値をフィルタします。品質インサイトを使用したデータの探索を参照してください。 |
データセット・セマンティック・プロファイリングの方法を改善 | 品質インサイトや推奨などの拡張機能を強化するランダム・サンプリングの深度および方法を拡張。品質インサイトとはを参照してください。 |
データをより迅速に準備 | Oracle Analytics Cloudがバックグラウンドでデータ品質をプロファイルしている間に、データをすぐに準備します。Oracle Analyticsでのデータのエンリッチおよび変換についてを参照してください。 |
複数のデータ列をより簡単に準備 | データセット・エディタで複数のデータ列を同時に準備します。データセットの列プロパティの構成を参照してください。 |
非SSL、HiveへのKerberos接続をサポート | SSLを使用または使用しないでHiveデータベースに接続します。Kerberos認証を使用したHiveデータベースへの接続を参照してください。 |
Kerberos認証を使用したSpark 3.0接続のサポート | SSLの有無に関係なく、Kerberos認証を使用してSpark 3.0ソースへの接続を構成します。Kerberos認証を使用したデータ・ソースへの接続を参照してください。 |
メタデータ・ビューでのサンプル・データ・プレビューの切替え | メタデータ・ビューでのサンプル・データ・プレビューをオフすることをユーザーに許可し、プレビューが不要な場合のユーザー・エクスペリエンスを改善します。データセットの列プロパティの構成を参照してください。 |
日付に変換の推奨を使用したデータの変換 | 1回のクリックでの日付に変換の推奨を使用して、認識できない日付をより簡単に変換します。エンリッチメント推奨の受入れを参照してください。 |
強化された分析と機械学習
機能 | 説明 |
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自動インサイト・データセットの制限サイズの増加(Oracle Database) | ランダム・サンプリング技術を活用することで、自動インサイトは、Oracle Databaseをソースとしていれば、あらゆるサイズのデータセットから関連インサイトを生成します。自動インサイトを使用したデータセットの最適なビジュアライゼーションの選択を参照してください。 |
Oracle Functionsとデータ・フローの統合 |
APIコールまたはカスタム・スクリプトをファンクションとして登録します。たとえば、カスタムPythonスクリプトを実行するデータ・フローを実行するとします。スクリプトをOCI Function-as-a-Service (FaaS)にアップロードして、そのファンクションを定義できます。Oracle Analyticsは、このファンクションをネイティブに消費し、データ・フロー内から安全かつセキュアにFaaSファンクションを直接呼び出します。Oracle AnalyticsでのOCIファンクションの使用についてを参照してください。 |
OCI Languageからの人工知能モデルの呼出し | データ・フローでOCI Languageモデルを使用することにより、ビジュアライゼーションに人工知能機能を追加します。データセットへのOCI Languageモデルの適用を参照してください。 |
OCIデータ・サイエンスからの機械学習モデルの呼出し | データ・フローでOCI Data Scienceモデルを使用することにより、ビジュアライゼーションに機械学習機能を追加します。データセットへのOCIデータ・サイエンス・モデルの適用を参照してください。 |
データ・フローへのOCIビジョンAIの統合 | Oracle AnalyticsにOCI Vision AIモデルを登録し、独自のイメージ・セットを使用して、そのモデルをデータ・フローで直接実行します。OCI Visionでは、オブジェクトの検出、イメージの分類、イメージ上のテキストの認識が行われ、結果がデータセットとして直接返されます。オブジェクト検出、イメージ分類およびテキスト検出分析の実行を参照してください。 |
右クリックによる分析計算の保持 |
ユーザーがビジュアライゼーションで外れ値を右クリックするか、クラスタを右クリックして選択すると、結果がビジュアライゼーションに直接表示されます。ほとんどの場合、識別されて可視化されたクラスタおよび外れ値は、異なるメトリックを含む後続の分析で再使用する必要があります。たとえば、顧客の売上とサービス量に5つのクラスタを定義し、これら5つの正確なクラスタを再利用してそれぞれの利益を分析できます。1回のクリックで、他のビジュアライゼーションで再利用できるカスタム計算が生成されます。クラスタまたは外れ値に基づいた計算の作成を参照してください。 |
自動インサイトの列を選択 |
自動インサイトに使用するデータ列を選択することによってOracle Analyticsが生成するインサイトを微調整します。自動インサイトの使用に関するヒントを参照してください。 |
パフォーマンス、コンプライアンスおよび管理
機能 | 説明 |
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自動インサイトがデフォルトで有効 |
自動インサイトがデフォルトで有効になっており、必要な場合には、管理者がOracle Analyticsコンソールでオフにできます。これまでの更新では、自動インサイトは、デフォルトで無効になっていました。自動インサイトの使用に関するヒントを参照してください。 |
電子メール配信の制御 | 設定を使用して、形式、最大サイズ、最大受信者数などのコンテンツの電子メール配信に影響します。エージェントによって配信される電子メールのオプションを参照してください。 |
PublisherレポートをURLとして電子メール送信 | PublisherレポートをURLとして送信します。レポート配信をシステム・レベルまたはレポート・レベルで構成します。配信先の設定および拡張オプションを参照してください。 |
コンテンツの管理 |
管理者は、Oracle Analyticsコンテンツをコンソールから管理できます。たとえば、従業員が組織から離れると、そのワークブックおよび機械学習モデルの所有権を別の従業員に割当てできます。コンテンツの所有権の変更を参照してください。 |
Oracle Autonomous Data Warehouseへのウォレットなしの接続のサポート | ウォレットなしの接続を許可するOracle Autonomous Data Warehouseに接続します。「ウォレットの削除」オプションを使用して、以前にアップロードして不要になったウォレット・ファイルを削除できます。Oracle Autonomous Data Warehouseへの接続を参照してください。 |
アンアーカイブ・カタログ・ジョブの進行状況およびステータスのトラッキング |
「マイ・アカウント」ダイアログの「アンアーカイブ・ジョブ」タブを使用して、開始したアンアーカイブ・カタログ操作の進行状況および現在のステータスをトラッキングします。カタログ・アップロードの進捗のトラッキング(アンアーカイブ)を参照してください。 |
配信のトラブルシューティング | 配信が失敗した場合や警告付きで完了した場合は、詳細情報にドリルダウンできます。これは、何が間違っているかを把握し、問題を修正するのに役立ちます。電子メールまたはエージェント経由で配信するレポートのトラッキングを参照してください。 |
ドキュメントのアクセシビリティ
オラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。
Oracle Analytics Oracle Analytics Serverの新機能
F41269-06
2023年10月
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