7.3 SQLプロパティ・グラフでサポートされているPGQL機能および制限事項

SQLプロパティ・グラフでサポートされているPGQL機能および制限事項について学習します。

次の表に、SQLプロパティ・グラフでサポートされているPGQL機能およびサポートされていないPGQL機能の完全なリストを示します:

表7-1 SQLプロパティ・グラフでサポートされているPGQLの機能および制限事項

機能	SQLプロパティ・グラフ上のPGQL
CREATE PROPERTY GRAPH	サポート対象
DROP PROPERTY GRAPH	サポート対象
固定長パターン一致	サポート対象
可変長パターン一致の目標	サポート対象外
可変長パターン一致の数量詞	サポート対象外
可変長パスのネスト解除	サポート対象外
GROUP BY	サポート対象
HAVING	サポート対象
集計	サポート対象: COUNT MIN、MAX、AVG、SUM LISTAGG サポート対象外: ARRAY_AGG
DISTINCT SELECT DISTINCT DISTINCTを使用した集計(COUNT(DISTINCT e.prop)など)	サポート対象
SELECT v.*	サポート対象外
ORDER BY (+ASC/DESC)、LIMIT、OFFSET	サポート対象
データ型	使用可能なすべてのOracle RDBMSデータ型がサポートされています
JSON	サポート対象: JSONストレージ: JSON文字列(VARCHAR2) JSONオブジェクト JSON関数: 構文json_function_name(arg1, arg2,...)に従うJSON関数コール。たとえば: json_value(department_data, '$.department') 制限事項: シンプルなドット表記法 JSON関数コールのオプション句(RETURNING、ERRORなど)はサポートされません。たとえば: json_value(department_data, '$.employees[1].hireDate' RETURNING DATE)
演算子	サポート対象: 関係: +、-、*、/、%、- (単項マイナス) 算術: =、<>、<、>、<=、>= 論理: AND、OR、NOT 文字列: || (concat)
関数および述語	サポート対象は、オプションのスキーマおよびパッケージ修飾子が指定されたfunction_name(arg1, arg2, ...)という形式をとる、Oracle RDBMSで使用可能なすべての関数です。 サポートされているPGQL関数/述語: IS NULL、IS NOT NULL LOWER、UPPER SUBSTRING ABS、CEIL/CEILING、FLOOR、ROUND EXTRACT CAST CASE INとNOT IN サポートされていないPGQL関数/述語はすべて頂点/エッジ関数です
ユーザー定義関数	サポート対象: PL/SQL関数 Oracle Database Multilingual Engine (MLE)を介して作成された関数
副問合せ: スカラー副問合せ EXISTSおよびNOT EXISTS副問合せ LATERAL副問合せ GRAPH_TABLE副問合せ	サポート対象副問合せ: EXISTS NOT EXISTS サポート対象外: スカラー副問合せ LATERAL副問合せ GRAPH_TABLE副問合せ
INSERT/UPDATE/DELETE	サポート対象外
INTERVALリテラルおよび操作	サポート対象外