18.1 表AI支援ツールを使用したデータの準備
データ拡張を使用すると、ターゲット表からソース表にデータを追加するのが容易になります。表AI支援により、自然言語プロンプトを使用して、表の列を追加、名前変更および削除できるようになります。
表AI支援ツールでは、AIサービスを使用してSQLを生成します。生成されたSQLを使用して、表の変更、ビューの作成またはSELECT文の作成を選択できます。これにより、人工知能(AI)によって生成された提案プロンプトを試行したり、実行される問合せを受信し、データをプレビューできるようになります。
レシピとは
レシピとは、一連のステップです。各ステップでは、実表を変更せずに列を追加、置換、削除および名前変更できます。レシピには、必要な数のステップを追加します。レシピは、スキーマに保存したり、JSONとしてファイルにエクスポートできます。保存されたレシピに戻って作業を続行できます。
レシピの様々なモード-
ビューの作成または置換
-
新しい表の作成
-
表の変更
レシピに問題がなければ、それを使用してビューの作成または置換、新しい表の作成、表の変更を実行できます。
レシピの使用方法はいつでも選択できます。選択肢は、レシピの様々なモードです。
- 表を変更して新しい列を2つ追加します。
- 4つの元の列と2つの新しい列のいずれかを使用して、新しい表または表のビューを作成します。
EMP
の詳細を含む表について考えてみます。表には、HIREDATE
、ENAME
、JOB
、MGR
、SAL
、COMM
、DEPTNO
などの列が含まれています。
表AI支援を使用すると、次のような自然なプロンプトを使用できます:
add month in format year-month from order_date
add year from order_date
表AI支援ツールは、プロンプトごとにSQL式を生成し、すべての変更をレシピに収集します。
- 変更する表を選択します。
-
起動パッドで、Data Studioツール・スイートから「表AI支援」メニューを選択します。
-
「表AI支援」ページでは、既存の表をページ上部の検索フィールドから検索することも、表のリストに表示することもできます。この例では、EMP表を選択します。
-
- 新しいレシピを作成します。
- 「+新しいレシピ」をクリックして、新しいレシピを作成します。
ソース表を変更せずに、列の追加、更新、削除および名前変更を実行する一連のステップを使用してレシピを作成できます。
- ソース・データに加えた変更を表示するには、「ターゲット・タイプ」および「ターゲット名」を選択します。「表AI支援」ページの右パネルで、次のフィールド値を指定します:
- ソース表名: ソース表の名前です。この例ではEMPです。
- ターゲット・タイプ: 次のいずれかのオプションを選択できます:
- ビューの作成: このオプションは、レシピのステップを使用してビューを作成し、ビューの列式を使用して列値を更新します。ビューには、選択した列および式のみが含まれます。ビューにデータは格納されません。
- 表の作成: このオプションは、レシピのステップを使用して新しい表を作成します。データは、レシピを使用して追加された列を含め、すべての列に格納されます。更新された列値が格納されます。
- 表の変更: このオプションは、ソース表の列を追加、削除および名前変更し、レシピのステップを使用して更新された列値を格納します。新しい列は、式を使用して仮想列として追加されます(データは格納されません)。
- 問合せ: このオプションは、レシピのステップを使用して問合せを作成します。
この例では、「表の作成」を実行します。
-
ターゲット名: 新しく作成した表またはビューの名前を入力します。表またはビューは、「ターゲット・タイプ」ドロップダウン・フィールドの選択内容によって異なります。
この例では、EMP_1が表示されます。
- 「+新しいレシピ」をクリックして、新しいレシピを作成します。
- ステップを追加して、様々な列アクションで構成されるレシピを作成します。
- 「ステップの追加」をクリックして、ソースの表形式データを更新します。
- 「ステップの追加」ダイアログ・ボックスで、次のフィールドを指定します:
「列アクション」では、次のいずれかの使用可能なアクションを選択できます:
ステップを追加したときに生成されるフィールドは、選択した列アクションによって異なります。
- 「Year from
HIREDATE
」を選択します。 - 「AIに質問」をクリックします。
- 「新規列」をクリックして新しい列を作成し、「Year from
HIREDATE
」値を格納します。 - 「ステップの追加」をクリックして、レシピを作成します。
- 「Year from
- 「ステップの追加」をクリックして、ソースの表形式データを更新します。
- レシピを保存します。
- 「表AI支援」ページの左パネルにある「レシピの保存」をクリックして、このレシピを保存します。
- 「レシピの保存」の横にあるデフォルトのレシピ名をクリックして、レシピの名前を変更します。レシピ名をクリックすると、レシピの名前変更ダイアログが表示されます。
レシピの名前変更ダイアログで、次のフィールド値を指定します:
- 新規レシピ名: 作成したレシピの名前を入力します。
- 説明: 説明を入力します。このフィールドはオプションです。
- 「表AI支援」ページの左パネルにある「レシピの保存」をクリックして、このレシピを保存します。
- 結果を確認します
- 新たに追加したレシピは、「表AI支援」ページのメイン・レシピ・パネルに表示されます。
- 段階的にステップの追加、ソース・データの変更、ターゲット表またはターゲット・ビューへの格納を実行していくことができ、更新されたデータは「プレビュー・データ」タブに表示されます。
SQLまたはプレビューが正しくない場合は、別のプロンプトを指定し、SQLコードも入力します。
- 新しいターゲット表、新しいターゲット・ビューを作成するか、変更された列ソース・データでターゲット表を変更します。
- ソース・データを変更したら、「ターゲット・タイプ」ドロップダウンで選択したオプションに基づいて、新しい表の作成、新しいビューの作成または表の変更ができます。
- 選択した「ターゲット・タイプ」に基づいて、「表AI支援」ページのサイド・パネルで、「表の作成」、「ビューの作成」または「表の変更」を選択します。
確認後、ツールによってターゲット・データが作成されます。
- ターゲット・タイプが正常に作成されたことを示す成功通知メッセージが表示されます。
レシピを作成したら、「表AI支援」ページの「表AI支援SQLレシピ」に表示されます。
レシピの編集
- 「表AI支援」ページで、レシピ名の横にあるレシピの編集(鉛筆)アイコンをクリックします。レシピの編集ページが開きます。
- ステップを追加したり、既存のステップを削除して、既存のレシピを編集できます。
- 「レシピの保存」をクリックして、更新したレシピを保存します。
レシピのエクスポート
- レシピの編集ページで、
- レシピ名の横にあるレシピのエクスポート・アイコンをクリックします。
- 「エクスポート」アイコンを選択して、ダウンロード用のJSONファイルを生成します。
レシピのロードまたはインポート
- レシピの編集ページで「レシピのロード」をクリックします。「レシピのロード」を選択すると、「レシピのロード」ダイアログが開き、次のオプションが表示されます:
- ロード
- 「ロード」を選択して、既存のレシピをロードします。
- 次のフィールド値を指定します。
- 表: レシピのロード元となる表をドロップダウン・フィールドから選択します。
- レシピ: ロードするレシピをドロップダウンから選択します。
- 「ステップ」に、レシピの作成に関連するステップが表示されます。
- インポート
- 「インポート」を選択して、ダウンロードしたレシピ・ファイルをインポートします。このファイルはJSON形式です。
- 「OK」をクリックして続行し、変更を保存します。ロードまたはインポートの進行中プロセスを取り消すには、「取消」をクリックします。
- ロード