データ保持再プロビジョニング
データ保持再プロビジョニングに関するFAQを理解します。
データ保持再プロビジョニング機能を使用したアップグレードのソース・バージョンとしてサポートされているOracle Database Applianceのリリースはどれですか。
Oracle Database Applianceリリース12.1.2.12、12.2.1.4、18.3.0.0.0、18.5.0.0.0、18.7.0.0.0および18.8.0.0.0。
データ保持再プロビジョニングを使用してデタッチおよび再作成できるデータベース・バージョンはどれですか。
サポートされているデータベース・バージョンは次のとおりです:
- Oracle Database Applianceリリース12.1.2.12のOracle Database 11.2.0.4.170814および12.1.0.2.170814
- Oracle Database Applianceリリース12.2.1.4のOracle Database 11.2.0.4.180417、12.1.0.2.180417および12.2.0.1.180417
- Oracle Database Applianceリリース18.3のOracle Database 11.2.0.4.180717、12.1.0.2.180717、12.2.0.1.180717および18.3.0.0.180717
- Oracle Database Applianceリリース18.5のOracle Database 11.2.0.4.190115、12.1.0.2.190115、12.2.0.1.190115および18.5.0.0.190115
- Oracle Database Applianceリリース18.7のOracle Database 11.2.0.4.190716、12.1.0.2.190716、12.2.0.1.190716および18.7.0.0.190716
- Oracle Database Applianceリリース18.8のOracle Database 11.2.0.4.191015、12.1.0.2.191015、12.2.0.1.191015および18.8.0.0.191015
odacli restore-node -d
が正常に完了すると、これらのデータベースは、データ保持再プロビジョニング前のバージョンと同じバージョンで実行されます。その後、コマンドodacli update-dbhome
を使用して、データベースに最新のパッチセット・リリースのパッチを適用できます。
次の例外が適用されます:
Oracle Database Applianceリリース19.11以降のOracle Databaseリリース11.2.0.4データベースに対するパッチ適用サポートはありません。Oracle Database Applianceリリース19.12以降のOracle Databaseリリース18cデータベースに対するパッチ適用サポートはありません。Oracle Database Applianceリリース19.15以降のOracle Databaseリリース12.2.0.1データベースに対するパッチ適用サポートはありません。コマンドodacli update-dbhome
を使用してこれらのデータベースにパッチを適用することはできません。OPatchユーティリティを使用して、このようなデータベースにパッチを適用します。これらのデータベースにパッチを適用する手順については、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザー・ガイドのサイクル外のデータベース・パッチのトピックを参照してください。
12.2.1.4または12.1.2.12システムに11.2.0.4データベースがあります。これらのデータベースは、odaupgradeutil detach-node
コマンドの実行後に保持されますか。
はい。
データ保持再プロビジョニング中に必要なすべてのパッチをARUで引き続き使用できますか。
はい。パッチ番号および詳細を表示するには、ソース・システム・リリースの『Oracle Database Applianceリリース・ノート』を参照してください。12.1.2.12、12.2.1.4、18.3、18.5、18.7および18.8に対応するデータベース・パッチは、引き続きダウンロードできます。odaupgradeutil detach-node
コマンドが実行されるソースのOracle Database ApplianceバージョンがOAKスタックである場合、Oracle Database Applianceリリース19.15以降に再イメージ化した後、ソフトウェアはDCSスタックで実行されます。DCSスタックに対応するOracle Databaseクローン・ファイルを使用する必要があります。
- Oracle Database 11.2.0.4クローン: パッチ23494997。「Patch」ページで、ドロップダウン・リストから選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.170814クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 12.1.2.12.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.171017クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 12.2.1.2.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.180116クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 12.2.1.3.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.180417クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 12.2.1.4.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.180717クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.3.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.181016クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.4.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.190115クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.5.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.190416クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.6.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.190716クローンの場合は、「Oracle Database Appliance Software (ODA) 18.7.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 11.2.0.4.191015クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.8.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2クローン: パッチ23494992。「Patch」ページで、ドロップダウン・リストから選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.170814クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2 S and X6-2 M 12.1.0.2.170814 RDBMS Clone DOWNLOAD (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.170814クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE X7-2 HA, X7-2 S and X7-2 M 12.1.0.2.170814 RDBMS Clone DOWNLOAD (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.171017クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2 S and X6-2 M 12.1.0.2.171017 RDBMS Clone DOWNLOAD (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.180116クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2 S and X6-2 M 12.1.0.2.180116 RDBMS Clone DOWNLOAD (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.180417クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE RDBMS CLONE 12.1.0.2.180417 FOR ODACLI/DCS STACK (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.180717クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE RDBMS CLONE 12.1.0.2.180717 FOR ODACLI/DCS STACK (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.181016クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE RDBMS CLONE 12.1.0.2.181016 FOR ODACLI/DCS STACK (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.190416クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE RDBMS CLONE 12.1.0.2.190416 FOR ODACLI/DCS STACK (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.190716クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE RDBMS CLONE 12.1.0.2.190716 FOR ODACLI/DCS STACK (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.1.0.2.191015クローンの場合は、「ORACLE DATABASE APPLIANCE RDBMS CLONE 12.1.0.2.191015 FOR ODACLI/DCS STACK (Patch)」を選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1クローン: パッチ27449599。「Patch」ページで、ドロップダウン・リストから選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1.180417クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 12.2.1.4.0」を選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1.180717クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.3.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1.181016クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.4.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1.190115クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.5.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1.190416クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.6.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 112.2.0.1.190716クローンの場合は、「Oracle Database Appliance Software (ODA) 18.7.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 12.2.0.1.191015クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.8.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 18.xクローン: 27604558。「Patch」ページで、ドロップダウン・リストから選択します。
- Oracle Database 18.3.0.0.180717クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.3.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 18.4.0.0.181016クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.4.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 18.5.0.0.190115クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.5.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 18.6.0.0.190416クローンの場合は、「Oracle Appliance Kit 18.6.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 18.7.0.0.190716クローンの場合は、「Oracle Database Appliance Software (ODA) 18.7.0.0.0」を選択します。
- Oracle Database 18.8.0.0.191015クローンの場合は、「Oracle Database Appliance Software (ODA) 18.8.0.0.0」を選択します。
コマンドodacli restore-node
を実行する前にアプライアンスで使用可能にする必要があるデータベース・クローンのバージョンはどれですか。
サポートされるデータベース・バージョンは、前のFAQにリストされています。ソースがOAKスタックだった場合は、システムがOracle Database Applianceリリース19.15に再イメージ化された後、リポジトリでDCSクローン・バージョンを更新する必要があります。
リリース19.15以降のDCSソフトウェアを含むOracle Database Applianceデプロイメントでコマンドodacli restore-node
を実行するときに、OAKソフトウェアを実行しているOracle Database Applianceシステムで使用されたデータベース・クローンを使用できますか。
いいえ。odaupgradeutil detach-node
コマンドが実行されるソースのOracle Database ApplianceバージョンがOAKスタックである場合、Oracle Database Applianceリリース19.15以降に再イメージ化した後、ソフトウェアはDCSスタックで実行されます。DCSスタックに対応するOracle Databaseクローン・ファイルを使用する必要があります。たとえば、12.1.0.2データベースの場合、OAKスタックで使用されているクローンがパッチ番号19520042であった場合は、19.15以降に再イメージ化した後に、同じバージョン(12.1.0.2.170814)のクローン23494992をダウンロードして使用する必要があります。
追加のオペレーティング・システムRPMがシステムにインストールされています。これらは、データ保持再プロビジョニングの一部としてリストアされますか。
いいえ。データ保持再プロビジョニング・プロセスでは、最新のOracle Database Appliance ISOイメージを使用した再イメージ化が行われるため、オペレーティング・システムRPMの以前のカスタマイズ、またはオペレーティング・システム内のサービスの設定または構成のカスタマイズが失われます。これらのRPMをアンインストールしてから、アップグレード・プロセスの次のステップに進む必要があります。アップグレード後に、必要に応じてこれらのカスタムRPMを再インストールできます。
システム上にVLANを構成しました。これらのVLANはアップグレードされたシステム上で構成されますか。
はい。
odaupgradeutil detach-node
コマンドを実行する前に、データベースのバックアップを取得する必要がありますか。
データベース・ファイルはOracle ASMディスク・グループにそのまま残され、再プロビジョニングの成功後にデータベースを起動するために使用されます。ただし、データベース・バックアップは安全対策として取得する必要があります。
2-JBOD構成があります。データ保持再プロビジョニングはこの構成でサポートされていますか。
はい。
ソース・データベースで追加のオプション(ASOなど)を有効にしています。これらのオプションは保持されますか。
Oracleソフトウェアの一部であるオプションは保持されません。再プロビジョニングの一部として作成された新しいデータベース・ホームは、デフォルト・オプションで作成されます。
データ保持再プロビジョニングは、サポートされているすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルでサポートされていますか。
はい。
データ保持再プロビジョニングの再イメージ化処理後、データベース監査データはどうなりますか。
データベースの監査データは、データベース表、オペレーティング・システム・ファイルまたはSYSLOG
のいずれかです。データベース表のデータのみが保持されます。システムの再イメージ化を開始する前に、ルート・ファイル・システムに存在する監査データを保存する必要があります。
ソースODAバージョンのノードをデタッチした後でcleanup.plを実行できますか。
いいえ。アップグレード・プロセス中は、cleanup.plは実行しないでください。このユーティリティは、Oracle ASMディスク・グループを消去してから、データベースをリストアすることはできません。コマンドodacli restore-node -g
の実行に失敗した場合は、cleanup.plを使用して、Oracle ASMディスク・グループの保持中にシステムをクリーン・アップできます。cleanup.plをDPRモードで実行し、-nodpr
オプションは使用しないでください。
データ保持再プロビジョニングを使用したアップグレードの一般的な停止時間はどれくらいですか。
合計停止時間は、システム構成などの様々な要因(CPU、メモリー、ディスク、構成されたデータベースの数など)によって異なります。このプロセスには通常、detach-nodeプロセスの実行時から約4時間かかります。高可用性システムの場合、一般的な停止時間は約5時間30分です。
データベース・ホームに存在するすべてのファイルは保持およびリストアされますか。
ローカル・ファイル・システムの情報は再イメージ化中に削除されるため、TDEウォレットなどのデータベース・ホーム上のファイルは保持されません。
Oracle ASRはリストアされますか。
Oracle ASRは、再プロビジョニング・プロセス中にリストアされません。Oracle ASRの情報は、/opt/oracle/oak/restore/metadata/asr.info
に保存されます。再プロビジョニング・プロセスの後、コマンドodacli configure-asr
を使用してOracle ASRを手動で構成できます。これにより、再プロビジョニングされたシステムで使用可能な最新バージョンを使用するようにOracle ASRが自動的に構成されます。
Oracle Database Applianceリリース19.15以降に再プロビジョニングした後、ルート・ファイル・システムにデータベース・ホームを作成できますか。
いいえ。データベース・ホームはOracle ACFSでのみ作成できます。
Oracle ACFSのデータベース・ホームおよびデータベース・クローンには、どのくらいの領域が必要ですか。
Oracle ACFS上のデータベース・クローンの場合、合計150GBが必要です。データベース・ホームに必要な領域は15GBで、リストアするデータベース・ホームの数を乗算した値です。領域の可用性は、odaupgradeutil
事前チェックによってソースでも検証されます。
Oracle Grid InfrastructureクローンとOracle Databaseクローンを一緒に解凍する必要がありますか。
いいえ。コマンドodacli restore-node -g
を実行する前に、Oracle Grid Infrastructureのクローンのみを解凍することをお薦めします。コマンドodacli restore-node -g
が正常に実行されると、データベース・クローンが150GBの領域を持つOracle ACFSに移動されます。
いずれかの操作中にノードが再起動しますか。
コマンドodacli restore-node -g
の実行時に、ライセンスされているCPUコアの数が最大数より少ない場合、ノードが再起動され、この設定が有効になります。
データ保持再プロビジョニングを使用した再プロビジョニング後に、-erasedata
または-f
を使用したクリーン・アップが失敗するのはなぜですか。
データ保持再プロビジョニング環境では、デフォルトのクリーン・アップ・モードは、データ保持再プロビジョニング・モードです。このモードでは、コマンドodacli restore-node -g
を再試行できるように、Oracle ASMディスクを消去せずにアプライアンスをクリーン・アップします。このモードは、コマンドodacli update-repository
がサーバー・アーカイブを生成するステップを完了した後に有効になります。このモードでは、-erasedata
または-f
オプションの使用はサポートされません。
-nodpr
オプションで通常のクリーン・アップを強制します:cleanup.pl -nodpr -erasedata / -f
データ保持再プロビジョニングでマルチユーザー・アクセスを有効にできますか。
いいえ。データ保持再プロビジョニングではマルチユーザー・アクセスを有効にできません。コマンドodacli restore-node -g
を実行する前にBUI経由でマルチユーザー・アクセスを有効にすると、再プロビジョニングが失敗することがあります。