「アクティビティ」ページの「WBS EV(アーンド・バリュー)」詳細ウィンドウ

概要

この詳細ウィンドウでは、選択したWBSのパフォーマンス完了率および残作業見積(ETC)などの、アーンド・バリュー・コンポーネントの算出テクニックを設定します。アーンド・バリュー・コストは、アクティビティの計画合計コストのうち、プロジェクト計算日時点で実際に完了しているコストであり、次のように算出されます。

アーンド・バリュー=パフォーマンス完了率x完了時予算(BAC)

パフォーマンス完了率の算出方法は、アクティビティのWBS用に選択したアーンド・バリュー技法によって決まります。

注意: 「WBS」詳細ウィンドウを表示するには、画面をWBSのすべてのレベル別にグループ化します。

画面要素

「パフォーマンス完了率(EV)算出テクニック」セクション

パフォーマンス完了率を算出するためのオプション。

「アクティビティ完了率」オプション

現在のアクティビティ進捗率に基づいてアーンド・バリューを計算するかどうかを決定します。

「リソース・カーブ/将来期間バケットを使用」オプション

現在のアクティビティ進捗率を使用するかわりに、リソース・カーブまたは将来期間バケットをアーンド・バリューの計算に使用するかどうかを決定します。

選択すると、この設定により、リソース・カーブが少なくとも1つのリソース割当に割り当てられたアクティビティ、または将来期間バケット値が手動で定義された割当を持つアクティビティの「アクティビティ完了率」タイプが上書きされます。カーブが割り当てられている場合、工数完了率を常にBAC(完了時予算)と乗算してアーンド・バリューを計算します。

「WBSマイルストン完了率」オプション

アーンド・バリューを加重WBSマイルストンの進捗に基づいて計算するかどうかを決定します。

マイルストンが進捗し、マイルストンが完了する毎にマークを付けると、そのマイルストンの加重に基づいて、WBS要素のパフォーマンス完了率が計算されます。

たとえば4つのWBSマイルストンの加重がそれぞれ2.0、1.0、1.0、および1.0で、最初のマイルストンに完了のマークを付けると、完了率は40%に設定されます。

「0/100」オプション

アーンド・バリューを0%として計算するか100%として計算するかを決定します。アクティビティのパフォーマンス完了率(EV)は、アクティビティが完了してその完了率が100%に設定されるまでは0%のままです。

「50/50」オプション

パフォーマンス完了率(EV)を50%として計算するか100%として計算するかを決定します。アクティビティのパフォーマンス完了率(EV)は、アクティビティが開始してその完了率が50%に設定されるまでは0%のままです。アクティビティが完了すると、完了率は100%に設定されます。

「カスタム完了率」オプション

0から100までの間で指定したパーセンテージに基づいてアーンド・バリューを計算するかどうかを決定します。アクティビティが開始してから終了するまでの間、このパーセンテージが適用されます。アクティビティが完了した後、そのアクティビティの完了率は100%になります。

「ETC(残作業見積)算出テクニック」セクション

ETC(残作業見積)を算出するためのオプション。

「ETC=アクティビティの残コスト」オプション

アクティビティを完了するための残コストとして、ETCの値を計算するかどうかを決定します。

残コストは、アクティビティの残余期間(時間単位)X適用可能なリソース・レート(通貨単位)として計算されます。

「ETC=PF(パフォーマンス・ファクタ)X(BAC(完了時予算) - EV(アーンド・バリュー))」オプション

ETCがパフォーマンス・ファクタ(PF)X(完了時予算-アーンド・バリュー)と等しいかどうかを判別します。このオプションを選択した場合、次の4つのオプションのいずれかを選択してパフォーマンス・ファクタの値を設定する必要があります。

PF=1: パフォーマンス・ファクタは1になります。この方法では、ETCが完了時予算(BAC)-アーンド・バリュー・コストと等しい、楽観的な結果が生成されます。

PF=1/CPI(コスト・パフォーマンス指数): パフォーマンス・ファクタは、1 / コスト・パフォーマンス指数(CPI)と等しくなります(CPI=アーンド・バリュー・コスト / 実績コスト)。この方法では最も起こりそうな結果が生成されます。

PF=1/(CPI X SPI(スケジュール・パフォーマンス指数)): パフォーマンス・ファクタは、1 / コスト・パフォーマンス指数Xスケジュール・パフォーマンス指数(アーンド・バリュー・コスト / 計画値コスト)と等しくなります。この方程式は、PF=1 / (EVC / AC)X(EVC / PVC)と解釈できます。この方法では悲観的な結果が生成されます。

PF=<value>: 指定した値がパフォーマンス・ファクタになります。このオプションを選択した場合、フィールドにファクタを入力します。

ヒント

複数のWBSを選択した場合、詳細ウィンドウは表示されません。

操作方法

  1. 「プロジェクト」をクリックします。
  2. 「プロジェクト」ナビゲーション・バーで、「アクティビティ」をクリックします。
  3. WBSを選択して、「EV(アーンド・バリュー)」詳細ウィンドウをクリックします。


最終発行 2024年7月2日