「上級」タブ - 「上級スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックス
「複数のフロート・パスを計算」:オンにすると、プロジェクトのスケジュール計算において、複数のクリティカル・フロート・パス(アクティビティの流れ)が計算されます。「計算するパスの本数を指定」フィールドで、識別するクリティカル・フロート・パスの数を指定できます。このオプションをオフにすると、残りのフィールドは編集できません。
「以下の設定で複数パスを計算」
「合計フロート」 - このオプションを選択すると、アクティビティ関係の合計フロートに基づいてクリティカル・パスが識別されます。最もクリティカルなパスを計算するために、どの関係に最もクリティカルな合計フロートがあるのかが最初に判断されます。この関係を開始ポイントとして使用して、可能なすべてのパスの中でどの先行アクティビティおよび後続アクティビティに最もクリティカルな関係合計フロートがあるのかが判断されます。これは、関係を持たないアクティビティにたどりつくまで行われます。これらのアクティビティが含まれているパスが最もクリティカルなパスとなります。
「フリー・フロート」 - このオプションを選択すると、最長パスに基づいてクリティカル・フロート・パスを定義できます。最もクリティカルなパスは、「全般」タブでクリティカル・アクティビティを「最長パス」として定義した場合に生成されるものと同じクリティカル・パスになります。カレンダが複数あるプロジェクトでは、プロジェクトの計算された最新最早終了日と最早終了日が等しいアクティビティを特定し、それらのアクティビティのすべての有効関係をプロジェクト開始日にさかのぼってトラッキングすることによって、最長パスが計算されます。最もクリティカルなパスが識別された後、残りのサブクリティカル・パスが計算されます。
「次のアクティビティで終わる複数フロート・パスを表示」:アクティビティ(通常は、マイルストン・アクティビティまたは変更できない開始日または終了日を持つ重要なアクティビティ)を選択します。
注意
- アクティビティを選択しなかった場合、「合計フロート」または「フリー・フロート」の選択に基づいてアクティビティが選択されます。「フリー・フロート」を使用して複数のパスを計算する場合、最もクリティカルな「フリー・フロート」を持つ後続作業のないアクティビティが選択されます。「合計フロート」を使用して複数のパスを計算する場合、すべてのアクティビティ関係の合計フロートが計算され、最もクリティカルな「接続合計フロート」を持つアクティビティが選択されます。
「計算するパスの本数を指定」:計算するクリティカル・フロート・パスの数を入力します。「5」と入力すると、選択したアクティビティで終了する最もクリティカルなフロート・パスが5つ計算されます。最もクリティカルなものから順に各フロート・パスにランクが付けられ、各アクティビティの値が「フロート・パス」フィールドに保存されます。たとえば、5つのフロート・パスを計算した場合、最もクリティカルなフロート・パスに含まれる各アクティビティの「フロート・パス」フィールドには「1」の値が保存され、最もクリティカルでないフロート・パスに含まれる各アクティビティには「5」の値が保存されます。
注意
- プロジェクトのスケジュール計算後にクリティカルなフロート・パスを確認するには、「アクティビティ・テーブル」でフロート・パスごとにアクティビティをグループ化し、フロート・パス順にアクティビティをソートします。「フロート・パス」の値が「1」のアクティビティは、最もクリティカルなフロート・パスに含まれるアクティビティです。「フロート・パス順序」の値は、アクティビティの処理順序を表します。
最終発行 2024年7月2日