「計算」タブ - 「プロジェクト詳細」
このタブでは、選択したプロジェクトに含まれるアクティビティを更新する際のコストの計算とリソース稼働の見積の方法を指定します。
アクティビティ
「リソース単価が無いアクティビティのデフォルト単価」:プロジェクトにおけるリソースまたはロールを持たないアクティビティのデフォルト作業コスト。アクティビティには、リソース/ロールが割り当てられていない労務/非労務工数または単価を持たないリソース/ロールが含まれることがあります。このような場合、アクティビティのコスト計算にこの設定が使用されます。デフォルト単価を変更するには、新しい金額を入力し、その後にスラッシュ(/)と時間単位を入力します。
「アクティビティ完了率の算出にステップを使用」:オンにすると、業績完了率タイプを使用する場合に完了率がアクティビティ・ステップに基づきます。
「未開始アクティビティの予算/計画時と完了時をリンク」:オンにすると、まだ開始されていないアクティビティの予算/計画時、残存、および完了時の値が等しく設定されます。残存または完了時の値への更新を記録する際に、プロジェクト計画の計画時の値をベースラインにしたい(一定に保ちたい)場合、チェックボックスをオフにしてこのオプションを無効にします。このオプションをオフにすると、未開始アクティビティの残存または完了時の値を更新したときに、計画時の値が保持されます。
注意
- 未開始アクティビティに「AC(実績コスト)」がある場合、「計画コスト」および「完了時コスト」はこのオプションの設定に関係なく常にリンクされません。
「リンク」オプションがオンで、アクティビティのステータスが「開始」から「未開始」に変更されるか、「リンク」オプションがオフからオンに変更されると、P6 Professionalは「当初期間/工数を残存値としてリセット」の設定(以下に説明)によって値の計算方法を判断します。
- 将来期間のリソース分布を手動で計画する場合、この設定は、将来期間バケットに入力する値に影響を及ぼします。次のようになります。
- 未開始アクティビティの場合、この設定がオンになっていると、割当の「予算/計画工数」および「残(最早)工数」の合計計画値が常に等しくなります。たとえば、「リソース稼働集計表」の「予算/計画工数」フィールドに将来期間の値を入力した場合、「残(最早)工数」フィールドにも同じ値が自動的に入力されます(逆の場合も同様)。この設定がオフの場合、「予算/計画工数」および「残(最早)工数」フィールドで、同じ将来期間に対して異なる値を入力できます。その場合、割当の各フィールドの合計値は、それぞれ独立して計算されます。
- 進行中のアクティビティの場合、常に「予算/計画工数」および「残(最早)工数」フィールドに異なる将来期間の値を入力できます。
「当初期間/工数を残存値としてリセット」:このオプションを選択すると、アクティビティと割当に対して、当初期間と日付が完了時期間と残存日に基づいて再計算され、計画工数が完了時工数に基づいて再計算されます。アクティビティが実績コストを持たない場合、計画コスト、完了時コスト、および残作業見積が等しくなります。
「残余期間と工数を計画値としてリセット」:このオプションを選択すると、アクティビティと割当に対して、計画期間と日付に基づいて完了時期間と残存日付が再計算され、計画工数に基づいて完了時工数が再計算されます。アクティビティが実績コストを持たない場合、計画コスト、完了時コスト、および残作業見積が等しくなります。
リソース割当
実績工数/コストの更新時
「残存に実績を加算」:新しい完了時工数/コストを実績工数/コストおよび残工数/コストの合計として計算するときに選択します。
完了時=実績(工数またはコスト) +残(工数またはコスト)
コスト・プラス契約で作業する場合、このオプションを使用して正確な完了時工数/コストを判断します。実績工数/コストは通常、このオプションを使用して計算されます。
「完了時から実績を減算」:残工数または残コストを完了時工数/コストと実績工数/コストの差として計算するときに選択します。
残 (工数またはコスト) = 完了時 (工数またはコスト) - 実績 (工数またはコスト)
固定予算内で完了する必要のある固定価格契約で作業する場合は、このオプションを使用します。この方法では、予算を超える前に残額をトラッキングします。
「期間完了率の変更時に、実績工数とコストの再計算」:オンにすると、以下の式で実績工数/コストが見積もられます。
実績(工数またはコスト) =予算または計画(工数またはコスト) *期間完了率
アクティビティがリソース割当を持たない場合、実績工数/コストはアクティビティの予算または計画工数/コストを使用して計算されます。
P6 Professionalは、期間完了率が更新されるたびにこれらの計算を行います。
指定する値によって、モジュールで計算された値が変更されます。このチェックボックスがオフの場合、実績は見積られず、ユーザーが値を指定しないかぎり実績フィールドには何も表示されません。
注意
- このオプションを使用してコストを計算するには、「リソース詳細」の「詳細」タブで「工数からコストを計算」をオンにする必要があります。
- このオプションをオンにすると、期間固定(「期間と単位工数固定」、「期間と工数固定」)のアクティビティのみ実績工数/コストが再計算されます。
- この設定により、P6 Professionalは期間完了率が更新されたときに実績工数/コストのみを計算します。実績工数/コストを更新した場合、期間完了率は計算されません。
- リソース割当にカーブが割り当てられている場合、リソース割当の実績(工数またはコスト) =カーブ領域の割合(期間完了率に基づく) *計画(工数またはコスト)となります。割当の実績(工数またはコスト)はアクティビティに加算されません。
- P6 Professionalデータベースに接続している場合: このオプションを使用するには、「コスト/財務情報以外のプロジェクト詳細の編集」プロジェクト権限が必要です。プロジェクト権限を確認するには、「管理」、「セキュリティ・プロファイル」を選択します。
P6 EPPMデータベースに接続している場合: このオプションを使用するには、P6で定義された適切なプロジェクト権限が必要です。
「リソース割当によりコストが変更された場合、工数を更新」:割当によりコストが更新された場合に工数を再計算するには、P6 Professionalでこのチェックボックスをオンにします。アクティビティの残コストの変更などのコスト変更が行われると、P6 Professionalは工数を再計算します。
「現時点実績と期間実績工数/コストをリンク」: 実績工数/コストの期間実績工数/コストのいずれかが更新された場合にこれらの値を再計算するには、P6 Professionalでこのチェックボックスをオンにします。P6 Professionalでは、このオプションはデフォルトでオンになっています。プロジェクトの期間パフォーマンスを保存する場合または過去期間実績を編集する場合は、このオプションをオンにする必要があります。
最終発行 2024年7月2日