将来期間バケット計画
アクティビティの総計画工数を指定するとき、そのアクティビティに割り当てられた計画工数が、選択したタイムスケール増分に従ってアクティビティの期間内で均等に配分されます。たとえば、4週間のアクティビティに80の計画工数が割り当てられている場合、週単位のタイムスケールだと以下のように配分されます。
週1 | 週2 | 週3 | 週4 |
---|---|---|---|
20h | 20h | 20h | 20h |
しかし、プロジェクトのアクティビティには、作業が散発的に行われるアクティビティや工程依存のアクティビティが含まれている場合があります。これらのアクティビティについては、以下のいずれかの作業を行うことにより、アクティビティの作業をいつ実行するよう計画すべきかがより正確にわかるようになります。
- リソース/ロール割当へのカーブの割当
- 将来期間の割当値を手動で入力する
リソース/ロール割当にリソース・カーブを割り当てると、アクティビティの期間内で工数を均等に配分する場合よりも正確な結果が得られますが、アクティビティの期間ごとに実行する作業がカーブによって完全に反映されない場合があります。その結果、プロジェクト計画に対するパフォーマンスを正確に計量できません。
最も正確なリソース/ロール分布計画を作成するには、割当ごとの計画リソース/ロール割当を、選択したタイムスケール単位(日、週、月、四半期、年、または財務期間)で手動で入力します。たとえば、アクティビティの計画期間が28日であり、予算/計画工数が80時間であるとします。このアクティビティの場合、実際の作業がアクティビティの期間内で均等に配分されるのではなく、予算/計画工数が以下のように配分されるように定義できます。
週1 | 週2 | 週3 | 週4 |
---|---|---|---|
10h | 30h | 15h | 25h |
将来期間割当バケットの計画リソース/ロール分布を手動で入力することにより、正確なベースライン計画を作成できるため、現行プロジェクトの進捗を計ることができます。現行プロジェクトのスケジュールが進行するにつれて実績を適用してゆくと、プロジェクトの予算/計画将来期間と現行プロジェクトの実績を比較することにより、計画に対してプロジェクトがどのように実行されているかを追跡できます。
アクティビティに対する作業が計画に従って進行していない場合、割当の将来期間の残工数を手動で更新できます。それにより、元の計画を変更せずに、割り当てられている作業の残作業を計量できます。また、プロジェクト・スケジュールの変更に基づいて将来期間の作業を再見積する場合は、アクティビティの進行中に割当の将来期間の計画工数を編集できます。
複数の割当を再見積する必要がある場合は、変更に基づいて新しいベースライン計画を設定できます。
ヒント
- 計画した将来期間のリソース分布と実績工数/コストの比較は、「リソース稼働プロファイル」、「リソース稼働集計表」、「アクティビティ稼働プロファイル」、「アクティビティ稼働集計表」、時間配布レポート、および「トラッキング」ウィンドウで行えます。定義されている財務期間内にプロジェクト作業を計画する場合、期間パフォーマンスを保存した後で、計画したリソース分布をプロジェクトの過去期間実績と比較することができます。
- アーンド・バリューおよび計画値を含むアクティビティ・コストは、アクティビティ割当に定義されている、計画された将来期間のリソース分布を使用して計算されます。
注意
- 将来期間データを手動で入力するには、「未来の期間を編集」プロジェクト権限が必要です。
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最終発行 2024年7月2日