クリティカル・パスの短縮
クリティカル・パスとは、プロジェクトの完成時期を決定する一連のアクティビティです。クリティカル・パス上にあるアクティビティの期間によって、プロジェクト全体の期間が制御されます。これらのアクティビティのいずれかに遅れが生じると、プロジェクト全体の終了日が遅れることになります。クリティカル・アクティビティは、合計フロートまたはプロジェクト・ネットワーク内の最長パスによって定義されます。
プロジェクトの期間を短縮するには、クリティカル・パスに注目します。クリティカル・アクティビティをフィルタして、以下の調整を行います。
- 計画所要期間および残余期間を短くします(作業を高速化する)。
- アクティビティにリソースが割り当てられている場合、これらのリソースの期間を短縮するか割り当てる工数を増やして、アクティビティ自体の期間を短縮します(人員や機器を増やす)。
- 適切なカレンダで、一部の非稼働日を作業日に変更します(作業時間を増やす)。
- 開始-開始(SS)関係を使用して、アクティビティが重なるようにします(同時に実施するアクティビティ数を増やす)。
- 長いアクティビティを期間の短い複数のアクティビティに分割して、アクティビティを部分的に重ねることができるようにします(アクティビティの複数部分の作業を同時に実施)。
アクティビティが後続接続のないつながりを構成している場合、クリティカル・パス上にないアクティビティがクリティカルになることがあります。このようなアクティビティを非クリティカルにして、クリティカル・パスをわかりやすくするには、「ツール」、「スケジュール計算」を選択します。「全般」タブで、「後続作業の無いアクティビティはクリティカル」チェックボックスをオフにします。
ヒント
- 最もクリティカルなパスとともにサブクリティカル・パスを計算するには、「上級スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックスの「上級オプション」タブで、「複数のフロート・パスを計算」オプションを選択します。
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最終発行 2024年7月2日