変換されたスナップショットの識別

変換されたスナップショットおよび手動で作成したスナップショットは、保持ポリシーによって管理されず、手動で削除する必要があります。

変換済スナップショットとは

ポリシーの表示名以外のバックアップ・ポリシーの設定を変更すると、そのポリシーで作成されたスナップショットはデタッチされ、変換済としてマークされます。たとえば、バックアップ・ポリシーを更新して新しいスケジュールの追加、スケジュールの変更、スケジュールの削除を行う場合、既存のすべてのスナップショットがデタッチされ、ZFS Storage Applianceで変換済としてマークされます。

変換されたスナップショットは、バックアップ・ポリシーによる管理から手動管理への変換が行われました。具体的には、変換済としてマークされたスナップショットは、保存ポリシーによって管理されなくなったため、自動的に削除されません。これらのスナップショットが不要になった場合は、手動で削除する必要があります。

変換されたスナップショットの識別方法

次の手順では、変換されたスナップショットを識別する方法について説明します。手動で作成したスナップショットは、変換されたスナップショットに加えて手動で削除する必要があります。

管理ノードのいずれかにログオンします。
```
# ssh root@pcamn01
```

storagectlコンテンツを表示します。

# helm history storagectl
REVISION UPDATED STATUS CHART APP VERSION DESCRIPTION
3 Mon Sep 23 14:01:17 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.75.g94b57a2 3.0.202-3.10.0.0.1.75.g94b57a2 Upgrade complete
4 Tue Sep 24 09:39:19 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.0.79.g1f63430 3.0.202-3.10.0.0.0.79.g1f63430 Upgrade complete
5 Wed Sep 25 03:20:06 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.0.80.gbb09c40 3.0.202-3.10.0.0.0.80.gbb09c40 Upgrade complete
6 Thu Sep 26 09:33:19 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.66.g435af30 3.0.202-3.10.0.0.1.66.g435af30 Upgrade complete
7 Tue Oct 1 19:37:24 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.75.gf712a7e 3.0.202-3.10.0.0.1.75.gf712a7e Upgrade complete
8 Tue Oct 1 19:46:22 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.75.gf712a7e 3.0.202-3.10.0.0.1.75.gf712a7e Upgrade complete
9 Tue Oct 1 19:51:08 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.79.ged909dd 3.0.202-3.10.0.0.1.79.ged909dd Upgrade complete
10 Tue Oct 1 19:53:25 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.75.gf712a7e 3.0.202-3.10.0.0.1.75.gf712a7e Upgrade complete
11 Tue Oct 1 20:00:18 2024 superseded storagectl-3.0.202-3.10.0.0.1.79.ged909dd 3.0.202-3.10.0.0.1.79.ged909dd Upgrade complete
12 Tue Oct 1 21:45:03 2024 deployed storagectl-3.0.202-3.11.0.0.1.1.g1e7dc83 3.0.202-3.11.0.0.1.1.g1e7dc83 Upgrade complete

/nfs/shared_storage/からstoragectlチャートを抽出します。

この例では、ステップ2に示す最新のリビジョン(最後の行)のチャートを使用します。
```
# tar -xvf /nfs/shared_storage/charts/storagectl-3.0.202-3.11.0.0.1.1.g1e7dc83.tgz -C /target_directory
# cd /target_directory
```
ファイルjob.batch/storagectl-list-converted-snapshotsが存在する場合は削除します。
```
# kubectl delete job.batch/storagectl-list-converted-snapshots
```

ジョブ定義ファイルの名前を変更して、アンダースコア・プレフィクスを削除します。

# cp storagectl/templates/_storagectl-list-converted-snapshots.yaml storagectl/templates/storagectl-list-converted-snapshots.yaml

(オプション) volumeIdやcompartmentIdなどの入力パラメータ(変換されたスナップショットをリストするボリュームまたはコンパートメント)または出力ファイル名を設定します。

ボリュームOCIDまたはコンパートメントOCIDを設定しない場合、リストには変換されたすべてのスナップショット(大きなリストになる可能性があります)が含まれます。
```
# kubectl edit configmap storagectl-list-converted-snapshots-config
```

Kubernetesジョブをデプロイします。

# helm template -s templates/storagectl-list-converted-snapshots.yaml storagectl/ | kubectl apply -f -

ジョブのステータスをチェックします。
```
# kubectl get all -A | grep storagectl
```
Kubernetesジョブが終了すると、対応するpod/storagectl-list-converted-snapshots-*が完了し、出力ファイルに変換されたスナップショットのリストが含まれます。
出力ファイルに変換されたスナップショットのリストを表示します。
```
# cat /nfs/shared_storage/pca-platform/kubernetes/storagectl-data/converted_snapshots_data.json
```
このリスト内のスナップショットは自動的に削除されません。