機械翻訳について
  1. 管理者ガイド
  2. 障害時リカバリ
  3. ZFS Storage Appliances間のピアリングの設定

ZFS Storage Appliance間のピアリングの設定

ZFS Storage Appliance間の物理接続が確立されたら、「サービスCLI」のdrSetupServiceコマンドを使用してピアとして設定します。 このコマンドは両方のシステムから実行して、各システムがもう一方のシステムのレプリカとして動作するようにします。

標準ストレージに必要なレプリケーション・パラメータは、setupコマンドで必須です。 Private Cloud Applianceシステムに高パフォーマンスのストレージも含まれている場合は、高パフォーマンスのストレージ・プールのレプリケーション・パラメータをsetupコマンドに追加します。

ただし、高パフォーマンスのストレージ・プールがZFS Storage Applianceで効率的に使用可能である場合にのみ、高パフォーマンスのストレージにレプリケーションを設定します。 そうでない場合は、ZFS Storage Applianceで構成されたあとで、設定コマンドを再度実行して、高パフォーマンスのストレージ・プールをあとで追加します。

障害リカバリ・サービスのレプリケーション・インタフェースを設定すると、システムは、そのゲートウェイが、指定したローカルIPアドレスのサブネット内の最初のホスト・アドレスであると想定します。 これは、標準ストレージおよび高パフォーマンス・ストレージのレプリケーション・インタフェースに適用されます。 たとえば、ローカルIPアドレスを10.50.7.31/23として指定し、ゲートウェイ・アドレスが10.50.6.1ではない場合、gatewayIpおよびgatewayIpPerfパラメータを使用してゲートウェイIPアドレスをdrSetupServiceコマンドに追加する必要があります。

オプションで、障害リカバリ・ジョブの詳細にDR構成の最大数と保持期間を設定することもできます。

302-b892153より前のZFS Storage Appliance間のピアリングの設定

Oracle Private Cloud Applianceラックがリリース302-b892153より前にソフトウェアのバージョンを実行している場合は、次のService APIステップに従って、ラックとZFS Storage Appliance間のピアリングを設定します。

ノート:

障害時リカバリ構成内の両方のPrivate Cloud Applianceラックで、同じバージョンのシステム・ソフトウェアが実行されている必要があります。

構文(1行に入力):

drSetupService
localIp=<primary_system_standard_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteIp=<replica_system_standard_replication_ip>
localIpPerf=<primary_system_performance_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteIpPerf=<replica_system_performance_replication_ip>
[Optional Parameters:]
  gatewayIp=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIp subnet)
  gatewayIpPerf=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIpPerf subnet)
  maxConfig=<number_DR_configs> (default and maximum is 20)
  jobRetentionHours=<hours> (default and minimum is 24)

例:

  • 標準ストレージのみを構成した場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.31/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.33

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.33/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.31

  • 標準ストレージと高パフォーマンス・ストレージの両方が構成されている場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.31/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.33 \
localIpPerf=10.50.7.32/23 gatewayIpPerf=10.50.7.10 remoteIpPerf=10.50.7.34

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.33/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.31 \
localIpPerf=10.50.7.34/23 gatewayIpPerf=10.50.7.10 remoteIpPerf=10.50.7.32

重要:

ディザスタ・リカバリを設定する場合、最初のシステムでdrSetupServiceを実行した後、2番目のシステムでコマンドを実行する前に、ジョブが完了するまで待つ必要があります。 drGetJob jobid=<unique-id>を実行して、最初のシステムでジョブを監視できます。

このスクリプトは、両方のZFS Storage Applianceを構成します。

レプリケーション・インタフェースの構成が正常に完了したら、構成したインタフェースを介してレプリケーションを有効にする必要があります。

障害リカバリのためのレプリケーションの有効化

以前に構成したインタフェースを使用して2つのストレージ・アプライアンス間のレプリケーションを有効にするには、「サービスCLI」から同じdrSetupServiceコマンドを再実行しますが、今回はenableReplication=Trueが続きます。 また、remotePasswordを指定して他のストレージ・アプライアンスで認証し、ピアリング設定を完了する必要があります。

例:

  • 標準ストレージのみを構成した場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.31/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.33 \
enableReplication=True remotePassword=********

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.33/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.31 \
enableReplication=True remotePassword=********

  • 標準ストレージと高パフォーマンス・ストレージの両方が構成されている場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.31/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.33 \
localIpPerf=10.50.7.32/23 gatewayIpPerf=10.50.7.10 remoteIpPerf=10.50.7.34 \
enableReplication=True remotePassword=********

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.50.7.33/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteIp=10.50.7.31 \
localIpPerf=10.50.7.34/23 gatewayIpPerf=10.50.7.10 remoteIpPerf=10.50.7.32 \
enableReplication=True remotePassword=********

重要:

レプリケーションを有効にする場合、最初のシステムでdrSetupServiceを実行した後、ジョブが完了するのを待ってから、2番目のシステムでコマンドを実行する必要があります。 drGetJob jobid=<unique-id>を実行して、最初のシステムでジョブを監視できます。

この段階で、障害時リカバリ設定のZFS Storage Applianceが正常にピアリングされました。 ストレージ・アプライアンスは、スケジュールされたデータ・レプリケーションを5分おきに実行できます。 複製されるデータは、作成したDR構成に基づきます。 「ディザスタ・リカバリ構成の管理」を参照してください。

ZFS Storage Applianceピアリング設定の変更

ディザスタ・リカバリ・サービスを設定し、システム間のレプリケーションを有効にした後、ピアリング構成のパラメータを変更できます。 サービスを変更するには、「サービスCLI」のdrUpdateServiceコマンドを使用します。

構文(1行に入力):

drUpdateService
localIp=<primary_system_standard_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteIp=<replica_system_standard_replication_ip>
localIpPerf=<primary_system_performance_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteIpPerf=<replica_system_performance_replication_ip>
gatewayIp=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIp subnet)
gatewayIpPerf=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIpPerf subnet)
maxConfig=<number_DR_configs> (default and maximum is 20)
jobRetentionHours=<hours> (default and minimum is 24)

Example 1 - 簡単なパラメータ変更

この例は、ジョブの保持時間を24時間から48時間に変更し、DR構成の最大数を20から12に減らす方法を示しています。

PCA-ADMIN> drUpdateService jobRetentionHours=48 maxConfig=12
Command: drUpdateService jobRetentionHours=48 maxConfig=12
Status: Success
Time: 2022-08-11 09:20:48,570 UTC
Data:
  Message = Successfully started job to update DR admin service
  Job Id = ec64cef4-ba68-493d-89c8-22df51553cd8

drShowServiceコマンドを使用して、現在の構成を確認します。 構成パラメータを変更する前に、コマンドを実行して構成パラメータを表示します。 後で再度実行して、変更が正常に適用されたことを確認します。 

PCA-ADMIN> drShowService
Command: drShowService
Status: Success
Time: 2022-08-11 09:23:54,951 UTC
Data:
  Local Ip = 10.50.7.31/23
  Remote Ip = 10.50.7.33
  Replication = ENABLED
  Replication High = DISABLED
  Message = Successfully retrieved site configuration
  maxConfig = 12
  gateway IP = 10.50.7.10
  Job Retention Hours = 48

Example 2 - レプリケーションIPの変更

ディザスタ・リカバリ・サービスで構成されたレプリケーション・インタフェースに異なるサブネットおよびIPアドレスを使用する必要があるネットワークがデータ・センターに変更される場合があります。 この構成変更は、2つのピア・システム上の多くのコマンドで、特定の順序で適用する必要があります。 システムに標準ストレージと高性能ストレージの両方が含まれている場合 - 次の例のように、両方のストレージ・タイプのレプリケーション・インタフェース設定を同じ順序で変更します。

  1. システム1のローカルIPおよびゲートウェイ・パラメータを更新します。 リモートIPは変更しないままにします。 

    PCA-ADMIN> drUpdateService \
localIp=10.100.33.83/28 gatewayIp=10.100.33.81 \
localIpPerf=10.100.33.84/28 gatewayIpPerf=10.100.33.81

  2. システム2のローカルIP、ゲートウェイ、およびリモートIPパラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> drUpdateService \
localIp=10.100.33.88/28 gatewayIp=10.100.33.81 remoteIp=10.100.33.83 \
localIpPerf=10.100.33.89/28 gatewayIpPerf=10.100.33.81 remoteIpPerf=10.100.33.84

  3. システム1のリモートIPパラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> drUpdateService \
remoteIp=10.100.33.88 remoteIpPerf=10.100.33.89

Example 3 - 新しいZFS Storage Appliance証明書を信頼

次の例は、ピア・ラックのZFS Storage Appliance証明書が更新された場合に実行する必要があるコマンドを示しています。 このコマンドは、リモート・ホストから新しい証明書を取得し、それを信頼リストに追加し、 

PCA-ADMIN> drUpdateService \
remoteIp=s10.100.33.88 remoteIpPerf=10.100.33.89

ZFS Storage Applianceピアリング設定の構成解除

ディザスタ・リカバリ・ソリューションのシステムのいずれかまたは両方でリセットが実行されており、ディザスタ・リカバリ・サービスを構成解除してZFS Storage Appliance間のピアリング設定全体を削除する必要がある場合は、「サービスCLI」のdrDeleteServiceコマンドを使用します。

注意:

このコマンドに必要なパラメータは他にありません。 PCA-ADMIN>プロンプトに入力するときは、意図せずに実行しないように注意してください。

DR構成がまだ存在している間は、ディザスタ・リカバリ・サービスを構成解除できません。 次の手順を実行します。

  1. 相互のレプリカとして構成されている2つのシステムからすべてのDR構成を削除します。

  2. システムの1つで「サービスCLI」にサインインし、drDeleteServiceコマンドを入力します。

  3. 2番目のシステムの「サービスCLI」にサインインし、そこにdrDeleteServiceコマンドも入力します。

ディザスタ・リカバリ・サービスが構成されていない場合、drShowServiceコマンドはエラーを返します。 

PCA-ADMIN> drShowService
Command: drShowService
Status: Failure
Time: 2022-08-11 12:31:22,840 UTC
Error Msg: PCA_GENERAL_000001: An exception occurred during processing: Operation failed. 
[...]
Error processing dr-admin.service.show response: dr-admin.service.show failed. Service not set up.

ZFS Storage Appliance間のピアリングの設定

Oracle Private Cloud Applianceラックでソフトウェア・リリース302-b892153以降を実行している場合は、次のService APIステップに従って、ラックとZFS Storage Appliance間のピアリングを設定します。

ノート:

ディザスタ・リカバリ構成内の両方のPrivate Cloud Applianceラックで、ビルド302-b892153より前、またはビルド302-b892153以降の両方が実行されている必要があります。

開始する前に、show netNetworkConfig出力には次の有効なエントリが必要です:

  • DNS IPアドレス
  • 管理ノードのホスト名
  • 管理ノードのIPアドレス
  • 無料パブリックIPアドレス
  • ZFS CapacityPoolレプリケーション・エンドポイントの有効なIPアドレス

DNSのPTRエントリを追加する必要があります:
  • sn01-dr1.<rack_name><domain_name>
  • sn02-dr1.<rack_name> <domain_name> (パフォーマンス・プールを使用する場合)

「ゾーンの委任」オプションを使用して構成されたDNSマッピングの場合、これらのDNSマッピングはPrivate Cloud Appliance DNSによって管理されます。

ラック・コアDNSに取り込むには、ネットワーク構成を編集します:

  • system 1

    PCA-ADMIN> edit networkConfig \
zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.0.7.31

  • system 2

    PCA-ADMIN> edit networkConfig \
zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.0.7.32

「マニュアル」オプションを使用して構成されたDNSマッピングの場合、これらのDNSマッピングはデータセンターDNSによって管理されます。

Private Cloud Appliance DNS PTRエントリおよびDNS管理全般の作成の詳細は、「Oracle Private Cloud Applianceユーザー・ガイド」の「ネットワーク」章のゾーン・レコードの使用に関する項を参照してください。

構文(1行に入力):

drSetupService
localIp=<primary_system_standard_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteHost=<replica_system_standard_replication_fqdn_for_remoteHost>
localIpPerf=<primary_system_performance_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteHostPerf=<replica_system_performance_replication_fqdn_for_remoteHostPerf>
[Optional Parameters:]
  gatewayIp=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIp subnet)
  gatewayIpPerf=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIpPerf subnet)
  maxConfig=<number_DR_configs> (default and maximum is 20)
  jobRetentionHours=<hours> (default and minimum is 24)

例:

  • 標準ストレージのみを構成した場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.31/23 gatewayIp=10.0.7.10 remoteHost=sn01-dr1.rack1,example.com

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.33/23 gatewayIp=10.0.7.10 remoteHost=sn01-dr1.rack2.example.com

  • 標準ストレージと高パフォーマンス・ストレージの両方が構成されている場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.31/23 gatewayIp=10.0.7.10 remoteHost=sn01-dr1.rack1.example.com \
localIp=10.0.7.32/23 gatewayIp=10.0.7.10 remoteHostPerf=sn02-dr1.rack1.example.com

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.33/23 gatewayIp=10.50.7.10 remoteHost=sn01-dr1.rack2.example.com \
localIpPerf=10.0.7.34/23 gatewayIpPerf=10.0.7.10 remoteHostPerf=sn02-dr1.rack2.example.com

重要:

ディザスタ・リカバリを設定する場合、最初のシステムでdrSetupServiceを実行した後、2番目のシステムでコマンドを実行する前に、ジョブが完了するまで待つ必要があります。 drgetjob jobid=<unique-id>を実行して、最初のシステムでジョブを監視できます。

たとえば:

PCA-ADMIN> drgetjob jobid=<unique-id> 
Command: drgetjob jobid=<unique-id> 
Status: Success
Time: 2023-08-01 15:26:46,973 UTC
Data:
  Type = setup service
  Job Id = <unique-id>
  Status = Success
  Start Time = 2023-08-01 15:26:28.935479
  Message = job successfully retrieved

ノート:

「コマンド」フィールドだけでなく、「データ」フィールドに「成功」ステータス・メッセージが表示されることを確認します。

このスクリプトは、両方のZFS Storage Applianceを構成します。

レプリケーション・インタフェースの構成が成功したら、構成したインタフェースを介したレプリケーションを有効にする必要があります。

障害リカバリのためのレプリケーションの有効化

前に構成したインタフェースを使用して、2つのストレージ・アプライアンス間のレプリケーションを有効にするには、「サービスCLI」から同じdrSetupServiceコマンドを実行しますが、今回はenableReplication=Trueが続きます。 また、remotePasswordを指定して他のストレージ・アプライアンスで認証し、ピアリング設定を完了する必要があります。

例:

  • 標準ストレージのみを構成した場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.31/23 gatewayIp=10.0.7.10 \
enableReplication=True remotePassword=******** remoteHost=sn01-dr1.rack2.example.com

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.33/23 gatewayIp=10.0.7.10 \
enableReplication=True remotePassword=******** remoteHost=sn01-dr1.rack1.example.com

  • 標準ストレージと高パフォーマンス・ストレージの両方が構成されている場合:

    system 1

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.31/23 gatewayIp=10.0.7.10 remoteHost=sn01-dr1.rack2.example.com \
localIpPerf=10.0.7.32/23 gatewayIpPerf=10.0.7.10 remoteHostPerf=sn02-dr1.rack2.example.com \
enableReplication=True remotePassword=********

    system 2

    PCA-ADMIN> drSetupService \
localIp=10.0.7.33/23 gatewayIp=10.0.7.10 remoteHost=sn01-dr1.rack1.example.com \
localIpPerf=10.0.7.34/23 gatewayIpPerf=10.0.7.10 remoteHostPerf=sn02-dr1.rack1.example.com \
enableReplication=True remotePassword=********

重要:

レプリケーションを有効にする場合、最初のシステムでdrSetupServiceを実行した後、ジョブが完了するのを待ってから、2番目のシステムでコマンドを実行する必要があります。 drGetJob jobid=<unique-id>を実行して、最初のシステムでジョブを監視できます。

この段階で、障害時リカバリ設定のZFS Storage Applianceが正常にピアリングされました。 ストレージ・アプライアンスは、スケジュールされたデータ・レプリケーションを5分おきに実行できます。 複製されるデータは、作成したDR構成に基づきます。 「ディザスタ・リカバリ構成の管理」を参照してください。

ZFS Storage Applianceピアリング設定の変更

ディザスタ・リカバリ・サービスを設定し、システム間のレプリケーションを有効にした後、ピアリング構成のパラメータを個別に変更できます。 サービスを変更するには、「サービスCLI」のdrUpdateServiceコマンドを使用します。

構文(1行に入力):

drUpdateService
localIp=<primary_system_standard_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteHost=<replica_system_standard_replication_fqdn>
localIpPerf=<primary_system_performance_replication_ip> (in CIDR notation)
remoteHostPerf=<replica_system_performance_replication_fqdn>
gatewayIp=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIp subnet)
gatewayIpPerf=<local_subnet_gateway_ip> (default: first host IP in localIpPerf subnet)
maxConfig=<number_DR_configs> (default and maximum is 20)
jobRetentionHours=<hours> (default and minimum is 24)

Example 1 - 簡単なパラメータ変更

この例は、ジョブの保持時間を24時間から48時間に変更し、DR構成の最大数を20から12に減らす方法を示しています。

PCA-ADMIN> drUpdateService jobRetentionHours=48 maxConfig=12
Command: drUpdateService jobRetentionHours=48 maxConfig=12
Status: Success
Time: 2022-08-11 09:20:48,570 UTC
Data:
  Message = Successfully started job to update DR admin service
  Job Id = ec64cef4-ba68-493d-89c8-22df51553cd8

drShowServiceコマンドを使用して、現在の構成を確認します。 変更する前に、コマンドを実行して構成パラメータを表示します。 後で再度実行して、変更が正常に適用されたことを確認します。 

PCA-ADMIN> drShowService
Command: drShowService
Status: Success
Time: 2022-08-11 09:23:54,951 UTC
Data:
  Local Ip = 10.0.7.31/23
  Remote Host = sn01-dr1.exmaple.com
  Replication = ENABLED
  Replication High = DISABLED
  Message = Successfully retrieved site configuration
  maxConfig = 12
  gateway IP = 10.0.7.10
  Job Retention Hours = 48

Example 2 - レプリケーションIPの変更

ディザスタ・リカバリ・サービスで構成されたレプリケーション・インタフェースに異なるサブネットおよびIPアドレスを使用する必要があるネットワークがデータ・センターに変更される場合があります。 この構成の変更は、2つのピア・システム上のいくつかのコマンドで、特定の順序で適用する必要があります。 システムに標準ストレージと高性能ストレージの両方が含まれている場合 - 次の例のように - 両方のストレージ・タイプのレプリケーション・インタフェース設定を同じ順序で変更します。

  1. システム1のレプリケーション・エンドポイント・パラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> edit networkConfig zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.100.3.88 \
zfsPerfPoolReplicationEndpoint=10.100.3.89

  2. システム1のローカルIPおよびゲートウェイ・パラメータを更新します。 リモートIPは変更しないままにします。 

    PCA-ADMIN> drUpdateService \
localIp=10.100.3.83/28 gatewayIp=10.100.3.81 \
localIpPerf=10.100.3.84/28 gatewayIpPerf=10.100.3.81

  3. システム2のレプリケーション・エンドポイント・パラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> edit networkConfig zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.100.3.88 \
zfsPerfPoolReplicationEndpoint=10.100.3.89

  4. システム2のローカルIP、ゲートウェイ、およびリモート・ホスト・パラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> drUpdateService \
localIp=10.100.3.88/28 gatewayIp=10.100.3.81 remoteHost=sn01-dr1.rack1.example.com \
localIpPerf=10.100.3.89/28 gatewayIpPerf=10.100.3.81 remoteHostPerf=sn02-dr1.rack1.example.com

Example 3 - パフォーマンス・プールなしの構成

次の例では、これらの4つのコマンドを、パフォーマンス・プールではなく基本プールのみを使用した構成に適用します。

  1. システム1のレプリケーション・エンドポイント・パラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> edit networkConfig zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.16.9.43 
Command: edit networkConfig zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.16.9.43
Status: Success
Time: 2023-08-16 12:08:30,585 UTC
JobId: 175b1600-eabe-4a0f-aa45-xxxxxx65599c1

  2. システム1のローカルIPパラメータを更新します。 リモートIPは変更しないままにします。 ジョブが正常に終了したことを確認します。 

    PCA-ADMIN> drUpdateService localIp=10.16.9.43/12
Command: drUpdateService localIp=10.16.9.43/12
Status: Success
Time: 2023-08-16 12:09:45,137 UTC
Data:
  Message = Successfully started job to update DR admin service
  Job Id = 2844b731-f53c-4d92-850d-xxxxx22b49e3

PCA-ADMIN> drgetJob jobId=2844b731-f53c-4d92-850d-xxxxx22b49e3
Command: drgetJob jobId=2844b731-f53c-4d92-850d-xxxxx22b49e3
Status: Success
Time: 2023-08-16 12:15:19,560 UTC
Data:
  Type = update_service
  Job Id = 2844b731-f53c-4d92-850d-xxxxx22b49e3
  Status = finished
  Start Time = 2023-08-16 12:09:45.017743
  End Time = 2023-08-16 12:15:19.443415
  Result = success
  Message = job successfully retrieved
  Response = Successfully updated DR service

  3. システム2のレプリケーション・エンドポイント・パラメータを更新します。

    PCA-ADMIN> edit networkConfig zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.16.11.43
Command: edit networkConfig zfsCapacityPoolReplicationEndpoint=10.16.11.43
Status: Success
Time: 2023-08-16 12:22:36,218 UTC
JobId: b7bff723-0237-4a11-9d08-xxxxxd166e1d

  4. システム2のローカルIPパラメータを更新します。 リモートIPは変更しないままにします。 ジョブが正常に終了したことを確認します。 

    PCA-ADMIN> drUpdateService localIp=10.16.11.43/12
Command: drUpdateService localIp=10.16.11.43/12
Status: Success
Time: 2023-08-16 12:24:54,882 UTC
Data:
  Message = Successfully started job to update DR admin service
  Job Id = 1d6826ac-04db-49f9-aa27-35996f69410a

PCA-ADMIN> drgetjob jobId=1d6826ac-04db-49f9-aa27-xxxxx69410a
Command: drgetjob jobId=1d6826ac-04db-49f9-aa27-xxxxxf69410a
Status: Success
Time: 2023-08-16 12:31:55,828 UTC
Data:
  Type = update_service
  Job Id = 1d6826ac-04db-49f9-aa27-xxxxxf69410a
  Status = finished
  Start Time = 2023-08-16 12:24:54.655686
  End Time = 2023-08-16 12:30:16.461914
  Result = success
  Message = job successfully retrieved
  Response = Successfully updated DR service

Example 4 - 新しいZFS Storage Appliance証明書を信頼

次の例は、ピア・ラックのZFS Storage Appliance証明書が更新された場合に実行する必要があるコマンドを示しています。 このコマンドは、リモート・ホストから新しい証明書を取得し、それを信頼リストに追加し、 

PCA-ADMIN> drUpdateService \
remoteHost=sn01-dr1.rack1.example.com remoteHostPerf=sn02-dr1.rack1.example.com

ZFS Storage Applianceピアリング設定の構成解除

ディザスタ・リカバリ・ソリューションのシステムのいずれかまたは両方でリセットが実行されており、ディザスタ・リカバリ・サービスを構成解除してZFS Storage Appliance間のピアリング設定全体を削除する必要がある場合は、「サービスCLI」のdrDeleteServiceコマンドを使用します。

注意:

このコマンドに必要なパラメータは他にありません。 PCA-ADMIN>プロンプトに入力するときは、意図せずに実行しないように注意してください。

DR構成がまだ存在している間は、障害リカバリ・サービスを構成解除できません。 次の手順を実行します。

  1. 相互のレプリカとして構成されている2つのシステムからすべてのDR構成を削除します。

  2. いずれかのシステムの「サービスCLI」にログインし、drDeleteServiceコマンドを入力します。

  3. 2番目のシステムの「サービスCLI」にログインし、そこにdrDeleteServiceコマンドも入力します。

ディザスタ・リカバリ・サービスが構成されていない場合、drShowServiceコマンドはエラーを返します。 

PCA-ADMIN> drShowService
Command: drShowService
Status: Failure
Time: 2022-08-11 12:31:22,840 UTC
Error Msg: PCA_GENERAL_000001: An exception occurred during processing: Operation failed. 
[...]
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