データ保持再プロビジョニング: 事前チェック

データ保持再プロビジョニングでの事前チェックに関するFAQをご確認ください。

データ保持再プロビジョニング・プロセスを開始する前にodacli update-dcsadminodacli update-dcscomponentsおよびodacli update-dcsagentコマンドを実行する必要があるのはなぜですか?

データ保持再プロビジョニングに必要な新しいコマンドおよびアップグレード前チェックは、DCSソフトウェア19.21でのみ使用できます。odacli update-dcsadminodacli update-dcscomponentsおよびodacli update-dcsagentコマンドを使用してベア・メタル・システムおよび各DBシステムでDCSソフトウェア・スタックが正常に更新された後のみ、システムで必須事前チェックの実行とdetach-nodeプロセスの開始が可能になります。

odacli update-dcsadminodacli update-dcscomponentsおよびodacli update-dcsagentコマンドを正常に実行しましたが、ZookeeperとMySQLのバージョンが変わっていません。これは想定されていますか。

はい、想定されます。Zookeeperは、Oracle Database Applianceサーバー・パッチに含まれなくなったため、更新されません。MySQLは再イメージ化ステップで消去され再イメージ化の一環として再インストールされるため、MySQLも更新されません。

odacli detach-nodeコマンドを実行してデータ保持再プロビジョニング・プロセスを開始する前に、odacli update-serverコマンドとodacli update-storageコマンドも実行する必要がありますか?

いいえ。システムが最小ソフトウェア要件を満たしている場合は、Oracle Grid Infrastructureやストレージ・ファームウェアの更新は必要ありません。19.21以降でリリースされたOracle Grid Infrastructureソフトウェアは、Oracle Linux 8でサポートされています。ただし、これらのコマンドは、データ保持再プロビジョニング・プロセスにおいて再イメージ化ステップの後に実行する必要があります。

データ保持再プロビジョニングのアップグレード前チェックを実行する際のベスト・プラクティスを教えてください。それらをメンテナンス・ウィンドウ外で実行できますか?

アップグレード前チェックはできるだけ早く実行することをお薦めします(メンテナンス・ウィンドウの開始前)。事前チェックを実行するには、DCSソフトウェアを19.21以降に更新する必要があります。事前チェックを実行しても、Oracle Grid InfrastructureやOracleデータベースが停止されることはありません。DCSインフラストラクチャで、しばらくの間(つまり、メンテナンス・ウィンドウが始まるまで)、新しいバージョンを使用できます。

再プロビジョニング・ステップの後はodaadminパスワードが変わりますか?

はい。サーバー・アーカイブ・ファイルにはパスワードは格納されません。そのため、odaadminユーザーが存在しない場合は、Oracle Grid Infrastructureの再プロビジョニング中に新しいパスワードを求められます。再イメージ化ステップの前にodaadminユーザー用に設定されていたパスワードを指定できます。

Oracle Database ApplianceをOracle Linux 8にアップグレードするには、odacli create-preupgradereportコマンドの実行は必須ですか?

はい。odacli create-preupgradereportコマンドでは、Oracle Linux 8へのアップグレードのためのシステム準備状況の評価に必要なすべての事前チェックが実行されます。エラーが見つかった場合は、detach-nodeプロセスを開始する前にこれらのエラーに対処して、アップグレードが円滑に進むようにします。

odacli create-preupgradereportコマンドの一部として実行される事前チェックのステータス結果にはどのような種類がありますか?

事前チェックのステータスは、「SUCCESS」、「FAILED」、「ALERT」および「ABORTED」という4つのうちのいずれかになります。
  • SUCCESS: チェックが問題なく実行され、ユーザーが対処する必要がないことを示しています。
  • FAILED: ユーザーがシステムを検査し報告されたエラーに対処する必要があることを示しています。
  • ALERT: データ保持再プロビジョニング・プロセスではできない特定の操作をユーザーが手動で実行する必要があることを示しています。
  • ABORTED: 内部エラーが原因でチェックが実行されなかったため、中断された事前チェックをすべて再実行するためにユーザーがそのコマンドを再試行する必要があることを示しています。

アップグレード前レポートにエラーが示されている場合でもodacli detach-nodeコマンドを実行できますか?

odacli detach-nodeコマンドの実行に進む前に、そのレポートで報告されているすべてのエラーを確認する必要があります。指摘されたエラーを解決しないと、後でエラーが発生する可能性があります。アップグレード・プロセスを円滑にするには、報告されたすべてのエラーに対処する必要があります。

レポート内にアラート・メッセージがあります。それらでは、一部のファイルが失われないようにするために実行する必要がある操作が示されています。これらのアラートに注目し、推奨されている操作を実行してください。

DBシステムをOracle Linux 8にアップグレードするには必ずodacli create-preupgradereportを実行する必要がありますか?

いいえ。ただし、DBシステムをアップグレードする前に、odacli create-preupgradereport -dbs dbsystem_nameコマンドを実行することをお薦めします。レポート内で示されているエラーを解決しないと、後でエラーが発生する可能性があります。

オペレーティング・システムがまだOracle Linux 7であるときにDBシステムに対してodacli create-preupgradereportを実行できますか?

はい。ただし、DBシステムとベア・メタル・システムのDCSエージェント・バージョンがリリース19.21以降である必要があります。