Excelのコピーと貼付けに関するガイドラインとベスト・プラクティス

Excelでコピーと貼付けをする際には、次のガイドラインとベスト・プラクティスを考慮してください。

データ・フォームでセルをコピーした後の貼付けは1回のみ許可されます。後続のセルへの貼付けはサポートされていません。

回避策: 一度セルを貼り付けると、セルを別のセルに貼り付けるには、セルを再度コピーする必要があります。
非表示の列があるフォームまたはアド・ホック・グリッドでは、表示されているセルと非表示のセルを含む範囲から2つ以上の連続したセルをコピーし、表示されているセルと非表示のセルを含む範囲に貼り付けようとすると、予期しない結果が発生する可能性があります。コピーされたセルは表示されているセルと非表示のセルの両方に貼り付けられます。これはExcelの動作です。

たとえば、フォーム上の次のYear階層を操作しているとします:
```
Year
   Quarter
      Month
```
フォームではQuarterメンバーが非表示になっており、表示されているメンバーはYearおよびMonthのみです。4つのQuarterセルの下のいずれかの行から値をコピーし、Quarterメンバーが同様に非表示になっているQuarterの別のグリッドまたはフォームの別の行に貼り付けます。

4つのQuarter値のそれぞれが前のシートと同じ位置に貼り付けられるように思われますが、実際はそうなりません。セルは表示されている最初のセルと非表示になっているその次の3つのセル(例ではJan、Feb、Mar)に貼り付けられます。

また、一部のPlanningフォームでは分散が有効になっており、セルの値の更新方法に影響する可能性がある点も考慮してください。
Officeの「コピー」と「貼り付け」は、Oracle Smart View for Officeのオブジェクト、つまりチャート、表、またはPOVのスライド、ページ、シート間でのコピーと貼付けではサポートされません。Smart Viewでは、無効なコピーが正常に処理されないことがあります。たとえば、PowerPointで、Officeの「コピー」と「貼り付け」を使用してSmart Viewのチャートがコピーされると、リフレッシュ時にエラー・メッセージが表示されます。次のベスト・プラクティスに従います:
- Smart Viewのレポート・オブジェクトをコピーする場合は、Officeの「コピー」と「貼り付け」は使用しないでください。かわりに、Smart Viewの「コピー」と「貼付け」を使用します。
- PowerPointの「グラフの挿入」コマンドを使用して挿入されたチャートは、コピーや貼付けしないでください。これは、Officeの「コピー」と「貼り付け」およびSmart Viewの「コピー」と「貼付け」の両方に適用されます。
Excelのコピーおよび貼付け機能を使用してSmart View操作(リフレッシュ、ズーム・イン、送信など)を実行すると、次の場合にSmart Viewの応答が停止します:
- コピーされる列にスマート・リストが含まれているか、接続しているデータベースが重複メンバー名をサポートしている場合に1つの列を複数の列にコピーするとき
- 1つのスマート・リスト・セルを複数のセルにコピーするとき
  
  接続しているデータベースが重複メンバー名をサポートしている場合に1つのメンバー・セルを複数のセルにコピーするとき
これを回避するには、次を考慮します:
- アド・ホック・グリッドのデザイン中に列またはセルをコピーして貼り付ける場合は、「メンバー名の表示」オプションが「個別のメンバー名のみ」に設定されていることを確認してください。「メンバー名の表示」オプションは、「オプション」ダイアログ・ボックスの「メンバー・オプション」タブにあります。
- 貼り付けた後にワークブックを保存して再度開いてから、リフレッシュを実行します。
Office 2016に対するMicrosoft修正プログラム:

Microsoftナレッジ・ベース(KB)「August 9, 2016, update for Excel 2016 (KB3115438)」の記事に記載された更新を適用すると、前述のコピーおよび貼付けの場合、想定したとおりにOffice 2016で動作します:

https://support.microsoft.com/en-us/help/3115438/august-9--2016--update-for-excel-2016-kb3115438