1.3 Oracle TMA TCP for IMSのアーキテクチャ
IMS Open Transaction Manager Access (OTMA)は、トランザクション・ベースの非接続型クライアント/サーバー・プロトコルです。OTMAを使用すると、各クライアント(z/OSアプリケーション)は、IMSにトランザクションを送信したり、IMSコマンドを発行してIMSアプリケーション・プログラムやIMS自体から出力を受け取ることができます。
OTMAクライアントは、トランザクションをIMSサーバーに送信し、出力を受信するz/OSアプリケーションです。アプリケーション・プログラムはXCFグループのメンバーである必要があり、OTMAプロトコルを使用します。
TMA TCP for IMS製品は、z/OS環境で稼働するOTMAクライアントとして実行されます。これは、z/OSのTCP/IPソケットAPIを使用して、リモートのOracle Tuxedoシステム上のTMA TCP Gatewayとの通信を行い、IMSメッセージ・キューを使用して(OTMAを直接的または間接的に介して)、IMSトランザクションとの通信を行います。この製品は、リモートのTMA TCP Gateway、TMA TCP for CICSゲートウェイ、その他のTMA TCP for IMSゲートウェイのいずれとも通信が可能です。次の図は、リモートTMA TCP Gatewayとの接続を示しています。
図1-1 Oracle TMA TCP for IMSの相互運用ソリューション

リモートのOracle Tuxedoシステム側のTMA TCP Gatewayの構成定義に従って、IMSゲートウェイが提供するリモート・サービスにOracle Tuxedoのローカル・サービスがマップされます。各リモート・サービスはIMSサーバー・トランザクションに相当します。Oracle Tuxedoシステム側のクライアントから発行されるサービス・リクエストは、TMA TCP Gatewayを経由してTMA TCP for IMSゲートウェイに送信され、対応するIMSサーバー・トランザクションによって処理されます。
同様に、TMA TCP for IMSゲートウェイ側の構成定義に従って、Oracle Tuxedoシステムが提供するリモート・サービスにローカル・サービス名がマップされます。IMSクライアント・トランザクションから発行されたサービス・リクエストは、TMA TCP Gatewayに送信され、対応するOracle Tuxedoサービスによって処理されます。
どちらのケースでも、サービスをリクエストするクライアント側からは、リモート・サービスに対するアクセスは透過的です。