7.1.1 暗黙的API

暗黙的APIを使用すると、多くのアプリケーションが単純化できて便利です。このAPIには既存のすべてのLU6.2機能は用意されていませんが、メッセージ・キューイングや自動的非同期メッセージ配信などの追加機能が用意されています。

IMSアプリケーション・プログラミング・ベースを暗黙的APIとともに使用すると、Common Programming Interface for Communications (CPI-C)コールを設定しないトランザクション対応アプリケーションを作成できます。IMSにより自動的にすべてのCPI-Cコールが生成されます。アプリケーションの相互作用はIMSメッセージ・キューとのみ行われます。

暗黙的APIはAPPC会話型通信に間接的にアクセスします。それは標準のDL/Iコール(GU、ISRT、PURG)を使用してデータを送受信します。暗黙的APIを使用すると、LU 6.2専用でないアプリケーションが、新規および変更済のDL/Iコール(CHNG、INQY、SETO)を使用して、LU 6.2のトランザクション対応プロトコルを使用できるようになります。

暗黙的APIは、LU 6.2の宛先を参照する代替PCBを使用して、非同期LU 6.2出力を生成します。DL/I CHNGコールには、LU 6.2宛先を指定するパラメータがあります。パラメータを省略した場合は、デフォルト値が使用されます。

アプリケーション・プログラムは、暗黙的APIを使用して、会話型通信タイプ(基本またはマップ)、同期レベル、および非同期または同期のいずれであるかなど、現在の会話型通信属性を取り出すことができます。