A.4.2 説明

crmlkonは、コマンド行で指定されるすべてのCRMリンクを起動します。このコマンドは、CRMサーバーの起動時に個別のリンクが1つ以上起動しない場合に便利です。CRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用します。crmlkonはスクリプト内で使用した場合、コマンドがターゲットCRMに送信されると0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は1を戻します。

-n
CRMサーバーを実行しているマシンおよびポートを指定します。すぐ後のパラメータは、linknameが置かれているCRMを実行しているマシンのhostnameおよびポートを示します。
-v
詳細を指定します。スクリプト内で容易に使用できるように、通常、このコマンドではメッセージは生成されません。
-i
エラーを無視します。複数のリンクを指定した場合、CRMコマンドの発行時にエラーが発生すると、crmlkonはリンクの処理を停止し、戻ります。エラーはリンクごとに無視でき、続けて次の指定リンクを処理できます。
-u
このプロセスとCRM間の通信におけるプロセス認証を有効として設定します。
<keyfile>
このプロセスとCRMの両方で認識されるハッシュ・キーが含まれているファイルの場所です。このファイルには一意のハッシュ・キー(8文字に制限)を指定する1行が含まれています。このファイルは保護される必要があります。
<linkname>
起動するリンクを指定します。これは、このリンクを定義するDMCONFIG内のDM_SNALINKSエントリです。複数のリンク名を指定できます。
<hostname:port>
linknameが置かれているCRMを実行しているマシンのIPホスト名およびポートを指定します。
h
このコマンドの構文の使用方法を表示するヘルプ画面を起動します。
-S <ssl_config_file>
ubbconfigに似たSSL構成を含むファイルへのパスを指定します。このファイルには次の設定が含まれている必要があります:
  • Oracle SSLウォレットのプリンシパル名: SEC_PRINCIPAL_NAME=ISH_tuxqa
  • Oracle SSLウォレットの場所: SEC_PRINCIPAL_LOCATION=/scratch/username/CRM/bin/wallet
  • ウォレット・パスワード: SEC_PRINCIPAL_PASSVAR=abcd1234
  • SSLトレース・レベルを設定します: SEC_TRACE_LEVEL=3
-N <type>:<min>:<max>
このプロセスに有効な暗号化を確立します。暗号化のタイプです。現在有効なエントリはGPE (汎用の暗号化)およびSSLです。

GPEの場合:

min 暗号化に使用される最小のビット数を指定します。これらのレベルはCRMとクライアント・プロセス間のネゴシエーション中に使用されます。任意の数を指定できますが、ネゴシエートされる値は0、56または128に解決されます。

max 暗号化に使用されるビットの最大数を指定します。これらのレベルはCRMとクライアント・プロセス間のネゴシエーション中に使用されます。任意の数を指定できますが、ネゴシエートされる値は0、56または128に解決されます。

SSLの場合:

min SSL暗号化に使用される暗号スイートの最小ビット数を決定します。これらは、CRMとGWSNAXの間のSSLネゴシエーション中に使用されます。256以下である必要があります。ネゴシエートされた値は128または256に解決されます。サポートされている最強の暗号スイートが最終的に使用されます。

max SSL暗号化に使用される暗号スイートの最大ビット数を決定します。これらは、CRMとGWSNAXの間のSSLネゴシエーション中に使用されます。ネゴシエートされた値は128または256に解決されます。サポートされている最強の暗号スイートが最終的に使用されます。