5.9 SQLプロパティ・グラフの問合せでサポートされている機能および制限事項
この項では、SQLプロパティ・グラフの問合せでサポートされている機能とサポートされていない機能のリストを示します。
サポートされている機能
- グラフ・パターン内のラベル式では、単一のラベル、ラベルなし、ラベルの論理和およびラベルの論理積がサポートされています。詳細は、次を参照してください。
- 任意の方向エッジ・パターン(
MATCH (a)-[e]-(b
)がサポートされています。例5-7を参照してください。
- 匿名の頂点(
MATCH ()-[e]->()
)およびエッジ(MATCH (a)-[]->(b)
)変数がサポートされています。例5-8を参照してください。
- 複雑なパス・パターン問合せがサポートされています。
- バインドされた再帰パス・パターン問合せがサポートされています。
例5-14を参照してください。
- バインド変数が、
WHERE
句内でサポートされています。例5-16を参照してください。
- 頂点とエッジをそれぞれ一意に識別する
VERTEX_ID
およびEDGE_ID
演算子を、SQLグラフ問合せ内で使用できます。- 「頂点およびエッジ識別子」を参照してください。
- 例5-20を参照してください。
- 頂点およびエッジ識別子の一致のための
VERTEX_EQUAL
およびEDGE_EQUAL
述語がサポートされています。- 「頂点およびエッジ識別子」を参照してください。
- 例5-21を参照してください。
- SQLおよびJSON式が、
WHERE
句およびCOLUMNS
句内でサポートされています。例4-6を参照してください。
- JSON簡易構文が、
JSON
タイプのプロパティにアクセスするためにサポートされています。例4-6を参照してください。
- PL/SQL関数が、
WHERE
句またはCOLUMNS
句内でサポートされています。例5-17を参照してください。
- グラフ問合せ内では、単一行および複数行のコメントがサポートされています。
- グラフ名、別名、グラフ要素パターン変数名、ラベル、プロパティ名など、SQLグラフ問合せ内の
GRAPH_TABLE
演算子内のすべての識別子が、大/小文字の区別に関する標準のSQLルールに従っています。- 二重引用符内の識別子では大文字と小文字が区別されます。
- 二重引用符で囲まれていない識別子は、暗黙的に大文字に変換され、二重引用符で囲まれます。
- SQLヒントは、チューニングのためにSQLグラフ問合せの内外でサポートされています。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフ問合せのチューニング」を参照してください。
- 必要な権限がある場合は、別のスキーマで定義されたグラフを問い合せることができます。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフに対するシステム権限およびオブジェクト権限の付与」を参照してください。
制限事項
- 可変長パターン一致の目標(
ANY
、ALL
、ALL SHORTEST
、ANY CHEAPEST
など)はサポートされていません。 - パス・パターン変数(
MATCH p = (n)-[e]->(m)
)はサポートされていません。 COST
やTOTAL_COST
などの句はサポートされていません。- インライン副問合せおよび
LATERAL
インライン・ビューはサポートされていません。 - SQLマクロはサポートされていません。
親トピック: SQLグラフ問合せ