給与インタフェースの処理インジケータ
インジケータは雇用に変化が生じるトランザクションを識別して示します。
処理インジケータには、採用、退職および再雇用の各値があります。

この表はインジケータについて説明しています。
インジケータ |
説明 |
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採用、退職、再雇用 |
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給与変更 |
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給与転送 |
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この表は、様々なシナリオにおけるインジケータの動作をまとめたものです。
インジケータ名 |
処理有効日 |
3月1日~3月31日 |
3月31日以降の任意の期間(定期抽出) |
3月4日の日次抽出 |
3月5日の日次抽出 |
3月6日の日次抽出 |
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新規採用 |
採用日 = 2017年3月5日 |
ActionIndicator = H この個人が抽出されるのは初めてのため、この個人のすべての属性が含められます。前の値はすべてnullです。 |
ActionIndicator = O. 新規採用の前の値 = H。変更済の属性が前の値とともに取得されます。変更された属性がない個人を含めることはできません。 |
この従業員に対するレポートは生成されません。 |
ActionIndicator = H この個人が抽出されるのは初めてのため、この個人のすべての属性が含められます。前の値はすべてnullです。 |
ActionIndicator = O ActionIndicatorの前の値 = H。 変更済の属性が前の値とともに取得されます。変更された属性がない個人を含めることはできません。 |
退職 |
ATD = 2017年3月20日 従業員が退職した日付 - 2017年3月5日。 |
ActionIndicator = T すべての退職詳細およびその期間に変更された属性が取得されます。 |
ActionIndicator = O その会社に属さなくなった従業員のHRデータが取得されます。そのような従業員のステータスは「非アクティブ」になっています。給与データに変更がある場合、最終クローズ日までその従業員は引き続き抽出されます。 |
ActionIndicator = O 前の値 = N/空白。 変更済またはマーク済のすべての属性が取得されます。 |
ActionIndicator = T 前の値 = O 変更済またはマーク済のすべての属性が取得されます。 アサイメント・データで実績退職日が2017年3月31日である退職詳細が抽出されます。 退職日の前の値は空白です |
ActionIndicator = O. 前の値 = T 変更済のすべての属性が取得されます。 属性がまったく変更されていない場合でも、従業員は取得されません。 |
再雇用 |
再雇用日 = 2017年3月5日 |
新規採用と同じですが、再雇用の場合はActionIndicatorの値がRとなります。 |
新規採用と同じですが、再雇用の場合はActionIndicatorの値がRとなります。 |
新規採用と同じですが、再雇用の場合はActionIndicatorの値がRとなります。 |
新規採用と同じですが、再雇用の場合はActionIndicatorの値がRとなります。 |
新規採用と同じですが、再雇用の場合はActionIndicatorの値がRとなります。 |
給与転送 |
給与転送日 = 2017年3月5日 |
最初の給与: 給与転送 = TO (=転出)、従業員は3月4日まで最初の給与に存在します。2番目の給与: 給与転送TI (=転入)、従業員は3月5日から2番目の給与に存在します。 |
従業員は2番目の給与に存在します。 給与転送 = 空白 |
従業員は最初の給与に存在します。 給与転送 = TO |
2番目の給与: 給与転送 = TI、従業員は3月5日から2番目の給与に存在します。 |
従業員は2番目の給与に存在します。 給与転送 = 空白 |
給与変更 |
給与変更日 = 2017年3月5日 |
給与変更 = Y 前の値 = N/空白。 給与レコードには、現在の設計に基づいて、3月5日から有効日が始まる最新の給与レコードが表示されます。エレメント・エントリには、3月4日で終了し、3月5日で始まる給与エレメント・エントリ・レコードが表示されます |
給与変更 = N/空白 前の値 = Y (アプリケーションで従業員が抽出される場合)。 |
給与変更 = N/空白 前の値 = N/空白(アプリケーションで従業員が抽出される場合)。 |
給与変更 = Y 前の値 = N/空白。 給与レコードには、現在の設計に基づいて、3月5日から有効日が始まる最新の給与レコードが表示されます。エレメント・エントリには、3月5日で始まる給与エレメント・エントリ・レコードが表示されます |
給与変更 = N/空白(アプリケーションで従業員が抽出される場合)。 |
給与変更 = N/空白(従業員が抽出される場合)。 |
採用日 = 2017年3月5日。 2017年3月5日に退職を記録 ATD = 2017年3月20日。 |
ActionIndicator = H ATDを2017年3月20日として従業員の退職詳細が移入されます。 |
エレメントの変更により、従業員が抽出されます。 ActionIndicator = O. |
この従業員は抽出されません。 |
ActionIndicator = H ATDを2017年3月20日として従業員の退職詳細が移入されます。 |
ActionIndicator = O 必要に応じて他の従業員データがレポートされます。 |
採用日 = 2017年3月5日。 2017年3月6日に退職を記録 ATD = 2017年3月20日。 |
ActionIndicator = H ATDを2017年3月20日として従業員の退職詳細が移入されます。 |
エレメントの変更により、従業員が抽出されます。 ActionIndicator = O. |
この従業員は抽出されません。 |
ActionIndicator = H 必要に応じて他の従業員データがレポートされます。 |
ActionIndicator = T ATDを2017年3月20日として従業員の退職詳細が移入されます。 |
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抽出期間内の退職と再雇用 |
2017年3月 退職が記録された日付 = 2017年3月5日 再雇用日 = 2017年3月21日。 |
再雇用ActionIndicator = Rについて同じ給与関係IDが使用されている場合、ATDを2017年3月20日として退職詳細が移入されます。 |
ActionIndicator = O |
ActionIndicator = O |
ActionIndicator = T.ATDを2017年3月20日として従業員の退職詳細が移入されます。 |
2017年3月21日について抽出を実行した場合: ActionIndicator = R。 |
同じ期間内の採用、退職および再雇用 |
採用日 = 2017年3月1日。 2017年3月5日に退職を記録 ATD = 2017年3月20日 再雇用日 = 2017年3月21日 |
再雇用ActionIndicator = Rについて同じ給与関係が使用されている場合、退職詳細が移入されます。また、以前の採用詳細も移入されます。 |
ActionIndicator = O |
2017年3月1日について抽出を実行した場合はActionIndicator = H、3月2日から4日までの場合はOになります。 |
ActionIndicator = T.ATDを2017年3月20日として従業員の退職詳細が移入されます。 |
2017年3月21日について抽出を実行した場合: ActionIndicator = R。 |
古い採用の識別
前の抽出で従業員の出力ファイルに表示される処理インジケータの現在の値をアプリケーションがすでにレポートしているかどうかを理解します。アプリケーションでは、処理インジケータの現在の値(特にH)に対する処理をトリガーするかどうかを決定できます。
たとえば、新規採用従業員が出力ファイルで処理インジケータをHとしてレポートされたとします。値Hに対応する採用処理はサードパーティ・アプリケーションによって完了されました。なんらかの理由により、抽出が同じ抽出期間に対して再実行され、同じ従業員が「処理インジケータ」をHとして再レポートされました。サードパーティ・アプリケーションでこの従業員が新規採用として再処理されないように、インジケータ繰返しによって値Yがレポートされます。このプロセスは、この従業員が新規採用レコードではなく、新規採用として処理すべきでないことをサードパーティ・アプリケーションに伝えます。
処理インジケータの値が繰り返される可能性があるシナリオには、次のようなものがあります。
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遡及データ変更をカバーするアドホック抽出を実行する場合。このような実行では、開始日が過去になりますが、終了日は前の実行の終了日以降になります。
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定期的な抽出では、抽出が毎日実行されることがあります。これは、抽出期間を毎回1日スライドさせるためです。この実行により、抽出期間が重複する場合があります。