ADPグローバル給与の動的ファイル名の構成

ADPグローバル給与のグローバル・インタフェースでは、出力ファイル名が動的に生成されます。

生成されるファイルの名前は次の形式に対応します。

ORC_PQx148_YYYYMMDDHHMMSS_USOGPI_HRMD01_DUT8G2I.XML

このファイル名でADPグローバル給与インタフェース・ファイルを生成するように、参照タイプ、値セットおよびFastFormulaを構成します。

参照タイプ

動的ファイル名に含まれるいくつかのコンポーネントの実装固有の値を保持するように、新しい参照タイプを構成します。たとえば、クライアント番号は顧客によって異なります。ファイル名で使用する参照タイプを作成します。

参照タイプを作成する方法を次に示します。

  1. 「ホーム」ページで、「自分のクライアント・グループ」タブの「参照」クイック処理をクリックします。

  2. 「共通参照の管理」ページで、「新規」をクリックします。

  3. 次の値を入力します:

    パラメータ

    参照タイプ

    ADP_GPY_OUT_FILE NAME_COMP

    意味

    ファイル名コンポーネント値

    摘要

    ADPグローバル給与インタフェース出力ファイル名に含まれるコンポーネントの値を保持します。

    モジュール

    Oracle Fusion Middleware Extensions for Applications

  4. 「参照コード」セクションで、「新規」をクリックします。

  5. 次の値を入力します:

    パラメータ

    値1

    値2

    参照コード

    ADP_GPY_SYSTEM_NUMBER

    ADP_SAP_CLIENT_NUMBER

    使用可能

    はい

    はい

    意味

    実績値

    実績値

    摘要

    ADPグローバル給与システム番号

    ADPグローバル給与クライアント番号

  6. 「保存」をクリックします。

値セット

値セットを使用して、動的出力ファイル名を形成するために必要な様々な値を抽出します。

次の表に、新しい値セットを定義する方法を示します。

導出対象

名前

FROM句

ID列名

WHERE句

国別仕様コード

ADP_Legislation_Code

PER_LEGISLATIVE_DATA_GROUPS_VL

LEGISLATION_CODE

LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID=:{PARAMETER.LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID}

ファイル名コンポーネント

ADP_GPY_OUT_FILENAME_COMP

HCM_LOOKUPS

MEANING

lookup_type='ADP_GPY_OUT_FILE NAME_COMP' and lookup_code=:{PARAMETER.LOOKUP_CODE}

日時

System_Time_Stamp

dual

to_char(systimestamp,'YYYYMMDDHHmiss')

該当なし

ノート: この表と同じ名前およびコードの値セットを作成する場合は、「FastFormula」セクションに記載されているサンプルFormulaをそのまま使用できます。ただし、異なる名前とコードを作成した場合は、FastFormulaを適切に更新します。

FastFormula

FastFormulaは、様々なファイル名コンポーネントを正しい順序で結合し、最終的なファイル名を返します。

次の表は、抽出ルール・タイプのFastFormulaの作成方法を示しています。

ノート: FastFormulaの作成時にLDGを指定しないでください。これは、このFormulaをLDG間で使用できるようにするためです。

Formulaパラメータ

Formula名

ADP_GPY_OUT_FILENAME_FORMULA

摘要

様々なファイル名コンポーネントを統合し、最終出力ファイル名を動的に返すためのFormula。

Formulaテキスト

------Formula starts-------------------------------------------------------------------------------------------- 
DEFAULT FOR RULE_VALUE IS ' '
l_instance_name=GET_PARAMETER_VALUE('INSTANCE_NAME')
l_param ='|=LOOKUP_CODE=''ADP_GPY_SYSTEM_NUMBER'''
l_system_id = GET_VALUE_SET('ADP_GPY_OUT_FILENAME_COMP',l_param)
l_date=GET_VALUE_SET('System_Time_Stamp')
l_leg_id = GET_PARAMETER_VALUE_NUMBER('LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID')
l_leg_id_param ='|=LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID='+to_char(l_leg_id)
l_leg_code = GET_VALUE_SET('ADP_Legislation_Code',l_leg_id_param)
l_final_value='ORC_P'+l_instance_name+l_system_id+'_'+l_date+'_'+l_leg_code+'OGPI'+'_'+'HRMD'+'01'+'_'+'D'+'UT8'+'G2I'+'.XML'+'.pgp'
RULE_VALUE = l_final_value
RETURN RULE_VALUE
-------Formula ends------------------------------------------------------------------------------------------ 

Formulaが変数RULE_VALUEを介して値を返すことを確認します。

このFormulaを保存してコンパイルします。

抽出構造の更新

生成されたファイル名を抽出の属性の1つに保存します。アプリケーションは、提供オプションの属性を使用して、動的ファイル名でファイルを生成します。

  1. 「ホーム」ページで、「自分のクライアント・グループ」タブの「抽出定義」クイック処理をクリックします。

  2. 「名前」「ADPグローバル給与の給与インタフェース」と指定して抽出定義を検索します。

  3. 抽出にレコードを作成します。

  4. タイプ「ルール」の属性をこのレコードに追加し、前に作成したルールFormulaを関連付けます。

    ノート: 最善のアプローチは、「給与グループ・データ」などの「ルート・ブロック」の下にレコードを作成することです。
  5. 「タイプ」「ルール」を、「ルール」ADP_GPY_OUT_FILENAME_FORMULAを指定します。

  6. 作成している提供オプションの「実行時ファイル名」として、ステップ4で作成した属性を選択します。

  7. 変更を送信し、検証が成功していることを確認します。

FTPサーバーの構成

BI Publisherを介してファイルを転記するようにFTPサーバーを構成します。

ADPのセキュアなFTPサーバーを自動ファイル提供用に構成するには、BI Publisher用のSFTPサーバーの設定方法(文書ID 1526505.1)の手順に従います。

提供オプションの追加

構成済ファイル名でファイルを生成するための新しい提供オプションを追加します。

新しい提供オプションを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「抽出提供オプション」をクリックし、新しい抽出提供オプションを追加します。

  2. 次の詳細を入力します:

    • 提供オプション名: 任意の名前

    • 出力タイプ: XML

    • レポート: /Human Capital Management/Payroll Interface/ADP Global Payroll Interface.xdo

    • テンプレート名: 動的切替え上書きテンプレート

    • 出力名: %de

    • 提供タイプ: FTP

  3. 「追加詳細」セクションに、次の詳細を入力します

    実行時ファイル名: 抽出構造の更新の項で作成した属性を検索して選択します。

  4. 「提供タイプ」がFTPの場合は、FTPサーバーの構成の項の説明に従って、FTPサーバーがすでに構成されていることを確認してください。次のステップの説明に従って、「追加詳細」セクションにサーバーの詳細を追加します:
    • セキュアFTP: True

    • リモート・ディレクトリ: SFTPの宛先フォルダ名

    • サーバー名: BIPに入力したSFTPサーバー名

    • 実行時ファイル名: 抽出構造の更新の項で作成した属性を検索して選択します。

    • 「送信」をクリックします

  5. 「保存して閉じる」をクリックします。

ファイルでレポートされる追加詳細

給与インタフェースには次の追加詳細が含まれます。

  • 抽出バージョン番号: 給与インタフェース抽出定義のバージョン番号を使用して、問題のトラブルシューティングと診断を行います。抽出バージョン番号の形式はx.y.z (例: 1.0.0)です。

    • Xは、抽出のメジャー・リリース番号です。この番号は、抽出定義(その構造を含む)に対する大きな変更またはグローバル・データ・セクションへの重要なデータの追加が行われると変更されます。

    • Yは中間のリリースであり、変更を追跡します。たとえば、新しい国別仕様の追加、既存の国別仕様データへの変更、グローバル・データ・セクションへのマイナー変更などが含まれます。

    • Zはマイナー・リリースであり、抽出に対するマイナーな変更(1つまたは2つのデータ・エレメントの追加など)を追跡します。

    インタフェースの最初のリリースのバージョン番号は1.0.0です。

  • 抽出インスタンス名: 抽出出力ファイルが生成されるソース・インスタンス・タイプ(本番、開発、テストなど)によって、宛先ADPインスタンスが決定されます。

  • ファイルでレポートされた従業員: ファイルでレポートされた個々の給与関係が、ファイルの最後に表示され、レコード件数の照合に役立ちます。

    ノート: ファイルに表示される件数は、個別の給与関係の数です。たとえば、2つの給与関係を持つ従業員はレコード件数で2としてレポートされます。