ADPグローバル給与の給与インタフェースの概要

ADPグローバル給与の給与インタフェースは、Oracle HCM CloudをADPグローバル給与アプリケーションと統合します。このインタフェースを使用して、従業員の給与や支給項目詳細などの情報を、ADPグローバル給与で必要とされる書式で抽出します。

ノート: ADPグローバル給与インタフェースでは、従業員情報のみを抽出およびレポートします。

ADPグローバル給与インタフェースでは、給与、エレメント・エントリ、および個人支払方法の銀行口座に関する履歴レコードがレポートされます。これらのレコードは、指定された抽出期間内で有効なすべての有効日付きレコードです。その他すべてのデータについては、指定された抽出期間内で有効なスタック・レコードの先頭がレポートされます。

ADPグローバル給与用に提供されている給与インタフェースには、次のものが含まれます。

  • 「ADPグローバル給与の給与インタフェース」という名前の抽出定義

  • 「ADPグローバル給与の給与インタフェースの実行」という名前のESSフロー

  • 出力ファイルを生成するための標準テンプレート

ノート: 提供されている抽出定義、フローおよびテンプレートのみを使用します。提供されている抽出定義のコピー作成またはエクスポートはできません。提供されているインタフェースが要件に対応していない場合は、Oracleにサービス要求を登録するか、ADPにチケットを登録してください。

ADPグローバル給与の給与インタフェースの構成時に、次の前提条件要素を設定します。

タスク

使用目的

会社のHCM情報の管理

実装固有の詳細を企業レベルで構成します。

地理のロード

地理をロードして各国の地理構造を作成します。たとえば、都道府県、市、郵便番号という名前の地理タイプを作成します。

国別仕様データ・グループの管理

国およびその国の通貨を識別するための国別仕様データ・グループを定義します。

法的エンティティのHCM情報の管理

新規入力の詳細を入力し、「給与法定ユニット」と「雇用主」の両方のチェック・ボックスを選択します。

組織支払方法

支払方法を作成し、支払ソースと関連付けます。

給与定義

各支払周期に少なくとも1つの給与を定義します。給与を定義する際に、連結グループを定義する必要があります。たとえば、異なるカテゴリの従業員に対する給与を処理するのに、月次、隔週および週次という3つの支払周期を使用できます。

  • エレメント

  • 給与ベース

次のタスクを実行します:

  • 基本給エレメントの識別

  • 給与ベースの定義

  • 給与ベースと基本給エレメントの関連付け

スコープ内

この表は、ADPグローバル給与インタフェースによって現在のリリースのデータがレポートされるモジュールを示しています。

ソース・モジュール

レポートされるデータ

グローバル人事管理

個人

  • 名前

  • 連絡詳細

  • 識別子

  • 住所

  • 市民権

  • パスポート、ビザおよび運転免許

  • 障害

雇用

  • アサイメント

  • 給与

  • マネージャ

  • 部門コスト・センター

  • 退職

グローバル給与

  • 給与関係

  • レート

  • エレメント・エントリ

  • 個人支払方法および銀行

エレメント・エントリ

エレメント・エントリは、給与と、休暇欠勤、勤怠管理、福利厚生、報酬などの他の様々なモジュールとの統合のピボットとして機能します。ADPグローバル給与インタフェースには、エレメント・エントリ・データの抽出に関する制限はありません。すべての分類に関連するエレメント・エントリは、抽出期間中に有効な場合に抽出されます。

様々なモジュールによって転記されるエレメント・エントリの機能性が異なるため、これらのエントリがADPグローバル給与で想定どおりに使用されるようにするため、追加構成または軽度の微調整が必要になることがあります。

スコープ外

次のモジュールからのデータは、現在のリリースではレポートされません。

  • 休暇欠勤

  • 勤怠管理