KPIについて
キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)は、特定の組織目標に照らしたパフォーマンスの包括的なビューを表します。
オラクル社の業界の専門家は、Oracle Fusion Analytics Warehouseのベスト・プラクティスとビジネス概念を説明するための中心的なオブジェクトとしてKPIを使用します。KPIは、ターゲットに照らして評価されるメジャーまたはメトリックの値を表します。このことが、単純なメトリックにはないKPIの利点となります。KPIはビジネスの重要な健全性を反映し、ビジネス・コラボレーションの基礎として機能します。KPIはまた、さらなる予測分析および規範的分析と探索の起点にもなります。
KPIを作成すると、異なるデータを1つのコンテナにまとめ、そのデータを様々な方法で表示できます。このようにして、メジャーとターゲットを使用するのみで、ベスト・プラクティスのビジネス概念を作成できます。
- ターゲットに照らしてKPIが評価されるプライマリ・メジャーの値を指定します。
- 組織が目指す1つ以上のターゲットを選択します。
- ターゲットの目標を選択します。
- 表示する期間(「月」、「四半期」または「年」)を決定します。
- カードで値をグループ化するための関連ディメンションまたはメジャーを設定し、それらのディメンションでフィルタできるようにします。
- 特定のデータでフィルタする場合は、フィルタを設定します。
KPIを操作する際には、いくつかの留意点があります。
- KPIのタイプは、KPIのアイコンに反映されます。青いアイコンは、ユーザーによって作成されたKPIを表します。赤いアイコンは、元々オラクル社によって作成されたKPIを表します。オラクル社を表す小さい「O」が付いた赤いアイコンは、Oracleによって提供されたKPIを示します。一方、人を表す記号が埋め込まれた赤いアイコンは、オラクル社によって提供されたが、ユーザーによってカスタマイズされたKPIを示します。
- KPIのステータスは、KPIカードの上部にあるバンドの色に反映されます。これらの各ステータスの名前は、KPIの詳細を最もよく反映するように変更できますが、共通ステータスは、すべてのカードにわたって使用される共通の状態として維持されます。定義した条件に応じて、しきい値は、「クリティカル」(赤)、「警告」(オレンジ)、「良好」(緑)または「ターゲットどおり」(色なし)のいずれかのオプションに相当します。
- 許可される値メジャーは1つのみです。
- データ要素のプロパティは、同じKPI内のその要素のすべてのインスタンスに適用されます。同じデータ要素について異なるプロパティ・セットを作成する場合は、その要素を複製してから、各要素に異なるプロパティ・セットを適用します。各要素には、必ず、それぞれを識別するような名前を付けてください(通貨のUSドルを示すRevenue_USや通貨のユーロを示すRevenue_EUなど)。
- 1つの結合で複数のデータセットをブレンドできますが、複数のサブジェクト領域をブレンドすることはできません。「データ・ブレンド」ドロップダウンで、「カスタム」を選択してオプションを指定します。
- 関連ディメンションに列を配置して、ビジュアライゼーションまたはフィルタ(あるいはその両方)を生成します。列は、デッキ内のすべてのカードのソースKPIデータから生成されます。
- 「条件」領域で使用可能なテンプレートは、ターゲット目標によって決まります。ターゲット目標について組織ターゲットおよび収益目標を選択した場合、組織ターゲットおよび収益目標が「条件」領域で使用可能になり、それらのターゲットを補完するビジュアライゼーションがプリセット・テンプレートに表示されます。テンプレート名、範囲および色の値はカスタマイズ可能です。
KPIにおけるデータ・ブレンド
KPIは、単一のデータセットまたはサブジェクト領域、あるいはそれぞれのデータ関係を確立するためにデータ・ソース間に少なくとも1つの結合がある複数のデータ・ソースに基づきます。結合は、ビジュアライゼーション・ツールを使用してOracle Analytics Cloud内で記述します。結合を記述し、データをKPIに追加して関係を使用します。結合は自動では従来の左結合になりますが、データセット間でデータをブレンドするために他の関係を指定することもできます。(Oracle Analytics Cloudでのデータのビジュアル化およびレポートの作成の追加したデータのブレンドを参照してください。)サブジェクト領域が存在する場合、これらのオプションは拒否されます。
これらのブレンド・オプションを変更するには、KPIの名前を選択し、そのプロパティを編集します。「データ・ブレンド」フィールドで、「自動」または「カスタム」を選択します。「カスタム」を選択した場合、存在する各データ・ソースのブレンドを「すべての行」または「一致した行」に設定できます。1つ以上のソースを「すべての行」に割り当てる必要があります。Oracle Analytics Cloudでのデータのビジュアル化およびレポートの作成の追加したデータのブレンドおよびプロジェクトでのデータ・ブレンドの変更を参照してください。