Oracle Transactional Business Intelligenceのセキュリティの構成
Oracle Transactional Business Intelligenceでは、次のタイプのロールでレポート・オブジェクトとデータを保護します。
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レポート・オブジェクトとデータは、事前定義されたOTBIトランザクション分析職務ロール(営業マネージャ・トランザクション分析職務など)を介して保護されます。 トランザクション分析職務ロールでは、ユーザーがアクセルできるサブジェクト領域および分析、およびユーザーが表示できるデータを管理します。
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ビジネス・インテリジェンス・ロール(BIコンシューマ・ロールやBI作成者ロールなど)。 これらのロールは、レポートの実行や作成などの機能へのアクセス権を付与します。 ユーザーがレポートを作成および実行して分析を表示するには、レポートおよびサブジェクト領域へのアクセス権を付与するロールに加えて、これらのロールが1つ以上必要です。
アプリケーションで提供されるBusiness Intelligenceロール、トランザクション分析職務ロール、または関連するセキュリティ権限はコピーまたは変更できません。 また、ロール・コード・プリフィクスがOBIAのロールはコピーできません。たとえば、Business Intelligence Applications Analysis Duty (OBIA_ANALYSIS_GENERIC_DUTY)です。 ただし、ここで説明するように、セキュリティ要件に従ってレポート・セキュリティを構成できます。
トランザクション分析職務ロール割当の変更
ユーザーがアクセスできるサブジェクト領域を変更する場合は、ジョブ・ロールを作成し、必要なアクセスを提供するOracle Transactional Business Intelligence職務ロールをカスタム・ロールに提供します。
たとえば、Sales Managerial Transaction Analysis Duty(営業マネージャ・トランザクション分析職務)とPartner Channel Transaction Analysis Duty(パートナ・チャネル・トランザクション分析職務)の両方をカスタム・ロールに割り当てることで、パートナと営業チームの両方のサブジェクト領域へのアクセスを提供するロールを作成できます。
ビジネス・インテリジェンス・ロールの割当の変更
ユーザーは、ビジネス・インテリジェンス・ロールにより、Oracle Analytics Publisherなどのビジネス・インテリジェンス・ツール内でタスクを実行できます。 営業アプリケーションで使用されるデフォルトのBusiness Intelligenceロールは、BI ConsumerおよびBI Authorです。
用意されているトランザクション分析職務ロールは、分析およびレポートの表示のみのアクセスが許可されるBIコンシューマ・ロールを継承します。 BI作成者ロールをジョブ・ロール・レベルで割り当てると、分析およびレポートの作成および編集のためにアクセスする必要があるジョブ・ロールのみにBI作成権限を許可できます。
トランザクション分析職務ロールを継承するすべての事前定義済営業ジョブ・ロールには、営業担当ジョブ・ロールを除き、デフォルトでBI作成者ロールも割り当てられます。 ただし、必要に応じて、事前定義済ジョブ・ロールのコピーを作成し、カスタム・ロールに対してBI Authorロールを追加または削除できます。 カタログ・グループの操作など、Business Intelligenceで高レベルのタスクを実行できる必要があるユーザーがいる場合は、BI管理者ロールをカスタム・ジョブ・ロールに追加することもできます。