ロール・タイプ
営業アプリケーションに用意されている様々なタイプのロールは連携して機能し、アプリケーション・リソースに対する権限をユーザーに付与します。 次のタイプのロールが用意されています:
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ジョブ・ロール
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抽象ロール
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職務ロール
各ロールが提供する権限については、http://docs.oracle.comにあるセキュリティ・リファレンス・マニュアルを参照してください。
ジョブ・ロール
ジョブ・ロールは、組織におけるジョブ機能を表します。 事前定義済ジョブ・ロールの例としては、営業担当や営業マネージャなどがあります。 ジョブ・ロールを作成することもできます。
ジョブ・ロールは、各自のジョブに固有のタスクを実行するために必要な権限をユーザーに付与します。 たとえば、営業マネージャ・ジョブ・ロールをユーザーに提供すると、ユーザーは、組織内の営業担当の管理、リードのフォロー・アップ、テリトリ内の収益の生成、パイプラインの構築、テリトリ予測の管理、および営業担当による取引のクローズを支援できます。 ジョブ・ロールは、ユーザーに直接割り当てることができます。
抽象ロール
抽象ロールは、企業内のユーザーの機能で、ユーザーが実行するジョブとは無関係です。 次に、営業アプリケーションで使用される抽象ロールの例を示します:
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従業員
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リソース
抽象ロールを使用すると、ユーザーはすべての従業員とリソースに共通するタスクを実行できます。 たとえば、従業員であるユーザーには、自分の従業員プロファイルおよび写真を更新できるように、従業員抽象ロールをプロビジョニングする必要があります。 また、リード、商談およびその他の営業タスクを処理するための営業リソースとしてユーザーに割り当てられるように、リソース抽象ロールをユーザーにプロビジョニングする必要があります。 抽象ロールは、ユーザーに直接割り当てることができます。 抽象ロールを作成することもできます。
職務ロール
ジョブ・ロールと抽象ロールによって、ユーザーは、含まれる職務ロールのために処理を実行できます。 事前定義済の職務ロールは、ユーザーが各自の仕事ブの一環として実行する個々の職務を表す権限の論理的グループで構成されています。 職務ロールは、作業領域、ダッシュボード、タスク・フロー、アプリケーション・ページ、レポート、バッチ・プログラムなどへのアクセス権を付与するセキュリティ・ポリシーで構成されます。
たとえば、営業マネージャ・ジョブ・ロールは、営業リード・フォロー・アップ職務と販売予測管理職務を継承します。 営業リード・フォロー・アップ職務は、マネージャによるリードの処理を可能にします。 販売予測管理職務により、マネージャは販売予測を操作できます。 ジョブ・ロールと抽象ロールは、直接的または間接的に職務ロールを継承できます。
職務ロールを作成し、事前定義済およびカスタムの職務ロールをカスタム・ジョブ・ロールおよび抽象ロールに含めることができます。 職務ロールはユーザーに直接割り当てません。