ソース・システム参照
ソース・システムは、エンティティ・レコードおよびその他の関連データのインポート元となるあらゆるデータ・ソースです。
ソース・システム参照は、レコードのソース・システムの一意の識別子と、Oracle Applications Cloudでのそのレコードの一意の識別子との間の相互参照です。
Oracle Applications Cloudでのソース・システム参照
企業では、事業を経営する際に、複数のソフトウェア・アプリケーションを使用する場合があります。 多くの場合、これらのアプリケーションは様々なベンダーによって提供され、様々なデータベースで実行されるため、次の問題が発生する可能性があります。
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システム間でレコードやデータが重複します。
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レコードの論理的表現または構造が異なる場合があります。
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論理的表現の違いにより、異なるシステムのデータの同期化を維持し、連結ビューを生成し、システム間でデータを共有することが非常に複雑になります。
これらの問題は、Oracle Applications Cloudで次のように解決できます。
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複数の外部ソース・システムをソース・システムとして定義します。 ソース・システムを定義するとき、ソース・システムのタイプを指定できます。 ソース・システムは、レガシー・システムなどのスポーク・システム、またはサード・パーティ・プロバイダからのデータなどの購入済システムとなります。 特定のソース・システムからインポートできるオブジェクト(パーティのみ、パーティと担当者など)を指定することもできます
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次のことを実行して、Oracle Applications Cloudデータベースで1つまたは複数のソース・システムからレコードを作成します。
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マスター・レコードを作成します。 複数のソース・システム参照では、複数のソース・システムからインポートされた複数の重複レコードをマージまたはリンクして、1つのマスター・レコードを作成できます。
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各ソース・システム・レコード用のレコードを作成します。 複数のソース・システム参照を許可しない場合は、ソース・システム・レコードごとに1つのレコードが作成されます。 つまり、データベース内に重複レコードが作成される可能性があります。
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相互参照とも呼ばれるソース・システム参照を使用して、連結ビューを提供します。 グローバル・アイデンティティの中央登録、ソース・システムのマスター・データへのリンク、変換ルールのリスト、および照合の支援に必要となる情報のマイナー・サブセットを管理できます。 実行時に、ソース・システムのマスター・データにアクセスし、ある時点での連結ビューを組み立てることができます。
ソース・システムの管理方法
Oracle Applications Cloudでは、次のことを実行できます。
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コンテキストのパーティに関与しているソース・システムを「参照ソース・システム」表で表示します。
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「参照ソース・システム」表から選択したソースのパーティの子エンティティに関するソース・システム識別子情報を表示します。
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ソース・システム識別子を削除して、そのソース・システム参照のステータスを非アクティブに変更します。
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ソース・システム識別子を追加して、新しいソース・システム参照を含めます。