属性値の設定ルールを定義する方法を教えてください。
この例は、「属性値の設定」タイプの生存ルールを作成する方法を示しています。
「属性値の設定」生存ルール・タイプを使用して、属性レベルで生存を決定できます。 「属性値の設定」ルールは、どの属性値をどのレコードから取得する必要があるかを決定するためにパーティ・マージで使用されます。
生存ルールの入力はIF句で指定します。 「属性値の設定」ルールでの入力は、パーティ・レコードとそのソース情報です。 ソース情報にはデータベース内にある各レコードのすべての属性に関する情報が含まれています。 ソース情報VOを使用するルールを作成する場合は、「ソース・システム確度の管理」タスクの「ソース・システム確度の定義」ページで定義します。 各属性をそのソース・システムにマップし、1から100のスケールでソース確度スコアを指定する必要があります。
次の表に、「属性値の設定」ルールを作成するためのソース情報VOの属性を示します。
属性名 |
摘要 |
---|---|
RecordId |
特定の属性のレコードID。 |
AttributeName |
属性の名前。 |
Source |
属性の更新元となるソース・システム。 |
SourceConfidenceLevel |
ソース・システムに割り当てられるソース確度レベル。 |
SourceUpdateDate |
属性が最後に更新された日付。 |
THEN句によって、マスター・レコードをピックする出力オブジェクトが決定されます。 この場合は、setAttribute関数によって出力オブジェクトが作成されます。 「属性値の設定」ルールを作成するステップは、次のとおりです。
-
「生存ルールの管理」タスクにナビゲートします。
-
「追加」をクリックします。 「生存ルールの作成」ページが表示されます。
ヒント: 「生存ルールの作成」ページで使用可能な属性の中から属性を選択できます。 これにより、ルール・テンプレートに、選択した属性が事前移入されます。 必ずしも、使用可能な属性の中から属性を設定する必要はありません。 -
「生存ルールの作成」ページに、次の表に示すサンプル情報を入力します。
フィールド
値
ルール名
PickAttributeValueRule
摘要
指定したマスター選択基準に基づいて特定の属性のマスター値を選択します。
指定したマスター選択基準に基づいて特定の属性のマスター値を選択します。
属性値の設定
オブジェクト・タイプ
組織
テンプレート
属性の特徴に基づいて生存値を選択する場合は、「属性ベース」テンプレートを選択します。 たとえば、パーティ番号や給与の最大値または最小値や、最も古い設立年度を持つ属性をピックするには、「属性ベース」テンプレートが必要です。 ソース情報の確度に基づいて生存値を選択する場合は、「ソース確度ベース」テンプレートを選択します。
-
使用可能な属性の中から属性を選択し、ルール・テンプレートに事前移入します。 事前定義済の属性設定ルールを使用する場合は、属性を選択しないでください。
-
「適用」をクリックします。 「生存ルールの定義: 属性値の選択」ページが表示されます。
「生存ルールの定義: 属性値の選択」ページで、マスター属性値を選択する基準を指定します。 このページで定義する基準によって、ルールの機能が決定されます。 または、次の3つの事前定義済テンプレートの1つを使用することもできます。
-
ソース確度レベルが最高の組織(または個人)を選択: ソース確度レベルが最も高い属性値を選択するには、このルールを使用します。
-
更新日が最新の組織(または個人)属性: 更新日が最新の属性値を選択するには、このルールを使用します。
-
更新日が最も古い組織(または個人)属性: 更新日が最も古い属性値を選択するには、このルールを使用します。
このトピックの次の各項には、「生存ルールの定義: 属性値の選択」ページでマスター属性値を手動で設定するための異なる方法を示す3つの作業例があります。 これらは次のとおりです。
-
更新日が最も古い値の生存属性値としての設定
-
ソース確度レベルが最も高い値のD-U-N-S番号の生存属性値としての設定
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設立年度が最も古い値の生存属性値としての設定
更新日が最も古い値を生存属性値として設定する方法
このルールには、最も古い更新日に基づいてすべての生存属性値を設定する単一の条件が含まれます。 次に、更新日が最も古い値を生存属性値として選択する属性設定ルールのユース・ケースを示します。
ユース・ケース1
パーティ・レコード
次の表に、パーティ・レコードの情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
パーティ名 |
D-U-N-S番号 |
---|---|---|---|
レコード1 |
1 |
Oracle Corp |
198837472 |
レコード2 |
2 |
Oracle USA Corp |
489203901 |
レコード3 |
3 |
Oracle |
null |
ソース情報
次の表に、ソース情報レコードの情報を示します。
レコードID |
属性名 |
ソース |
ソース確度レベル |
ソース更新日 |
---|---|---|---|---|
1 |
パーティ名 |
FUSION |
95 |
1/5/2016 |
2 |
パーティ名 |
FUSION |
95 |
1/5/2010 |
3 |
パーティ名 |
SIEBEL |
90 |
1/5/2000 |
1 |
D-U-N-S番号 |
DNB |
100 |
2/5/1990 |
2 |
D-U-N-S番号 |
FUSION |
95 |
1/5/2016 |
この例では次のようになります。
-
ソース情報で、ID 1のレコードのソース更新日が最も古いことが示されているため、このレコードの「D-U-N-S番号」属性値がマスターとして選択されます。
-
ソース情報で、ID 3のレコードのソース更新日が最も古いことが示されているため、このレコードの「パーティ名」属性値がマスターとして選択されます。
「生存ルールの定義: 属性値の選択」ページに、次の表に示すIFおよびTHENルール条件値を入力します。
ルール条件 |
値 |
---|---|
IF条件 |
|
THEN条件 |
|

ソース・システムの確度レベルが最も高い値をD-U-N-S番号の生存属性値として設定する方法
このルールには、ソース確度レベルが最も高いD-U-N-S番号値を「D-U-N-S番号」属性の生存属性値として選択する単一の条件が含まれます。 次に、ソース確度レベルが最も高いD-U-N-S番号値を生存属性値として選択する属性設定ルールのユース・ケースを示します。
ユース・ケース
パーティ・レコード
次の表に、パーティ・レコードの情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
パーティ名 |
D-U-N-S番号 |
---|---|---|---|
レコード1 |
1 |
Oracle Corp |
198837472 |
レコード2 |
2 |
Oracle USA Corp |
489203901 |
レコード3 |
3 |
Oracle |
null |
この例では、パーティ・レコードに、「パーティ名」属性を持つ3つのレコードと「D-U-N-S番号」属性を持つ2つのレコードが含まれています。 これらの属性は、ソース情報を作成するためにピックされます。 次に、このパーティ・レコード表の属性を使用して定義されたソース情報表を示します。
ソース情報
次の表に、ソース情報レコードの情報を示します。
レコードID |
属性名 |
ソース |
ソース確度レベル |
ソース更新日 |
---|---|---|---|---|
1 |
パーティ名 |
FUSION |
95 |
1/5/2016 |
2 |
パーティ名 |
FUSION |
95 |
1/5/2010 |
3 |
パーティ名 |
SIEBEL |
90 |
1/5/2000 |
1 |
D-U-N-S番号 |
DNB |
100 |
2/5/1990 |
2 |
D-U-N-S番号 |
FUSION |
95 |
1/5/2016 |
この例では、ソース情報で、ID 1のレコードのソース確度レベルが「D-U-N-S番号」属性を持つすべてのレコードの中で最も高いことが示されているため、そのレコードの「D-U-N-S番号」属性値がマスターとして選択されます。

設立年度が最も古い値を生存属性値として設定する方法
このルールには、設立年度が最も古い値を生存属性値として選択する単一の条件が含まれます。 次に、そのような「属性値の設定」ルールを作成するユース・ケースを示します。
ユース・ケース1
パーティ・レコード
次の表に、パーティ・レコードの情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
パーティ名 |
設立年度 |
---|---|---|---|
レコード1 |
1 |
Oracle Corp |
1980 |
レコード2 |
2 |
Oracle USA Corp |
1990 |
レコード3 |
3 |
Oracle |
2000 |
この例では、パーティ・レコード表に「パーティ名」、「パーティID」および「設立年度」属性を持つ3つのレコードが示されています。 設立年度が最も古いレコードの属性値がマスター属性値としてピックされます。
