自動マージの実装
マージ要求の自動処理は大量の顧客データを処理する際に重要です。
自動マージはデータ・スチュワードによる手動の確認や承認なく、重複レコードの解決を効率的よく処理できます。
自動マージの有効化方法
「設定およびメンテナンス」作業領域で次の実装タスクを完了することで、自動マージを有効にできます:
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顧客ハブ・プロファイル・オプションの管理: 次のように、実装プロジェクトまたは「設定およびメンテナンス」作業領域からこのタスクにナビゲート: 「オファリング: 顧客データ管理」>「機能領域: 顧客ハブ」>「タスク: 顧客ハブ・プロファイル・オプションの管理」。 次の実装ステップを実行します:
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「自動マージしきい値」プロファイル・オプション(ZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLD)を必要な値に設定します。 このプロファイル・オプションは、自動マージのしきい値を指定します。 これよりも小さなスコアを持つマージ要求はデータ・スチュワードの確認が必要です。 完全一致は100です。
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「重複セットのレコード・サイズ制限」(ZCH_DI_MERGEREQ_REC_SIZE)をレビューします。 このプロファイル・オプションは、自動的にマージできる重複セット内のレコードの最大数を決定します。 デフォルトで、この値は10レコードに設定されます。
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「生存使用可能」プロファイル・オプション(ZCH_ENABLE_SURVIVORSHIP)を「はい」に設定します。 このプロファイル・オプションは生存ルールを有効にして、マージ操作や更新操作時にマスター・レコードを選択し、属性を保持します。
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生存ルールの管理: 次のように、実装プロジェクトまたは「設定およびメンテナンス」作業領域からこのタスクにナビゲート: 「オファリング: 顧客データ管理」>「機能領域: 顧客ハブ」>「タスク: 生存ルールの管理」。 マスター設定生存ルールを作成するか、ビジネス要件に基づいて事前定義された生存ルールをアクティブ化します。 マスター設定生存ルールは重複識別バッチから作成されたマージ要求用のマスター・レコードを選択するために使用されます。
アクティブなマスター設定ルールがないか、マスター設定ルールがトリガーされなかった場合、マージ要求は手動で確認される必要があります。 ZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLDプロファイル・オプションが設定されており、すべてのレコードのスコアがしきい値よりも高く、かつ、レコード数がレコード・サイズ制限よりも低い場合でも、手動確認なく自動マージを実行するにはマスター設定ルールをアクティブにする必要があります。
ノート: 属性設定ルールとマスター設定ルールを併用して、ゴールデン・マスター・レコードを決定できます。 自動マージのためにはマスター設定ルールが必要です。 -
データ品質の定義 : 次の実装ステップを実行します:
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「サーバー構成の管理」タスクで、EDQリアルタイムおよびバッチ基本照合サーバーを有効にします。 次のように、実装プロジェクトまたは「設定およびメンテナンス」作業領域からこのタスクにナビゲート: 「オファリング: 顧客データ管理」>「機能領域: データ品質基盤」>「タスク: サーバー構成の管理」。
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「エンタープライズ・データ品質照合構成の管理」タスクでアクティブな「構成の照合」を作成するか、事前定義済の「構成の照合」を使用します。 必要に応じてキーを再作成します。 次のように、実装プロジェクトまたは「設定およびメンテナンス」作業領域からこのタスクにナビゲート: オファリング: 「顧客データ管理」>「機能領域: データ品質基盤」>「タスク: エンタープライズ・データ品質照合構成の管理」。
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自動マージの実行
自動マージの実行には、次の2つのタスクが含まれます:
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重複識別バッチを作成し、「自動処理オプション」として「マージ要求の作成」を選択します。
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次のように、Setup and Maintenance(設定および保守)作業領域からRun Request Dispatch Job(要求作業手配ジョブの実行)タスクを実行して、重複解決セットを処理します。
実行リクエスト・ディスパッチ・ジョブは、保留または発行済ステータスのすべての解決リクエストを処理します。 このジョブは2つのモードで実行できます。
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オンデマンドで実行。 次のステップを実行して、ジョブを臨時で実行します。
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実装プロジェクトからRun Request Dispatch Job(要求作業手配ジョブの実行)タスクを開きます。 または、「設定およびメンテナンス」作業領域で、次に移動します:
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オファリング: 顧客データ管理
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機能領域: 顧客ハブ
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タスク: 要求ディスパッチ・ジョブの実行
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Submit(発行)をクリックし、プロセスIDをノートします。
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特定のスケジュールごと : 次の場合に繰返しジョブを設定できます:
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実装プロジェクトからRun Request Dispatch Job(要求作業手配ジョブの実行)タスクを開きます。 または、「設定およびメンテナンス」作業領域で、次に移動します:
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オファリング: 顧客データ管理
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機能領域: 顧客ハブ
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タスク: 要求ディスパッチ・ジョブの実行
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「拡張」をクリックします。
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「スケジュール」タブをクリックし、「スケジュールの使用」ラジオ・ボタンを選択します。
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必要な周期と開始日を選択し、送信をクリックしてプロセスIDをノートします。
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ディスパッチ・ジョブのリストとそのスタータスを表示するには、次の手順を実行します。
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ナビゲータの「ツール」セクションに移動します。
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「ツール」の下の「スケジュール済プロセス」リンクをクリックします。
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前にノートしたプロセスIDを使用して、重複解決リクエストのスケジュール・プロセスのステータスを検索して表示します。
自動マージの問題のトラブルシューティング
重複識別バッチを作成したら、完了したバッチにドリルダウンして結果を表示します。 重複セットが見つかった場合で、かつ、自動マージが有効である場合、解決要求は自動的に送信され、マージが実行されます。
解決要求が自動的に発行されなかった場合は、重複セットにドリルダウンして、各レコードのスコアをZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLDプロファイル・オプションのしきい値と比較し、レコード数をZCH_DI_MERGEREQ_REC_SIZEプロファイル・オプションの制限と比較できます。 すべてのスコアがしきい値を超えており、レコード数が制限を下回っている場合は、マスター設定ルールがアクティブであることを確認してください。 これらのルールによって、重複セット内のレコードのマスターを選択できます。 最後に確認する必要があるのは、ZCH_ENABLE_SURVIVORSHIPがyesに設定されていることです。