候補者データ処分の設定

個人および組織のデータ保護要件を満たせるように、候補者データの処分を管理できます。

候補者データは様々な方法で収集されます。これは、候補者自身で提供するか、採用担当者またはエージェンシによって収集できます。候補者データには、個人を識別可能な情報(PII)を含めることができます。

候補者データ処理を開始するには、「データ交換」作業領域の「個人情報の削除」ツールを使用します。次の2つのオプションが使用可能です。

  • 個人情報の削除ポリシーの構成: 削除するビジネス・オブジェクトとそのコンポーネントを構成し、必須属性をマスクできます。

  • 個人情報の削除: 指定した個人の個人情報をこのページから削除できます。「個人情報の削除」プロセスを送信すると、関連付けられた個人情報削除ポリシーで定義された構成に従ってデータが削除されます。

「個人情報の削除」ツールにアクセスするには、次の権限が必要です。

  • 個人情報の削除ポリシーの構成(HRC_CONFIGURE_PERSON_INFO_REMOVAL_POLICIES_PRIV)

  • 個人情報の削除(ORA_HRC_REMOVE_PERSON_INFORMATION)

ノート: データを不明瞭化する「個人情報の削除」プロセスを開始する前に、Oracle Recruitingで対応する候補者を削除する必要があります。この削除は、採用内またはHCMデータ・ローダーを使用して実行できる論理削除です。例は、「候補者のロードの例」に示されています

個人の削除ポリシーの構成

  1. 「自分のクライアント・グループ」で、「データ交換」作業領域をクリックします。

  2. 「個人情報の削除」セクションで、「個人情報の削除ポリシーの構成」をクリックします。

  3. 「作成」をクリックしてテンプレートを作成します。次のフィールドに入力します。

    • 名前: テンプレートの名前。

    • コード:テンプレート・コード。デフォルトはテンプレートの名前です。

    • カテゴリ: テンプレートが作成されるビジネス・オブジェクト。候補者を選択します。

    • 説明: 説明を入力できます。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「コンポーネント」ページの「ビジネス・オブジェクト」で、「候補者」オプションを選択します。

  6. 「保存」をクリックします。

  7. 「コンポーネント」ページの「コンポーネント」で、すべてのコンポーネントを選択します。

  8. 「保存」をクリックします。

  9. 「ルール」タブをクリックして、ポリシーを構成します。ほとんどのオブジェクトは削除用に構成されているため、これらのオブジェクトに固有のルールは必要ありません。不明瞭化のみ可能で削除できない属性がオブジェクトに含まれている場合は、オブジェクトのルールを構成できます。候補者詳細は、Eメール、電話番号、候補者ジョブ応募、添付、対応といった複数の領域においてマスキングされます。値は次のようにマスキングされます。

    • NUMBER列= 0000

    • VACHAR列= OBF_ZZZ

    • CHAR列= 0

    • DATE列= 1900-01-01

    • TIMESTAMP列= 1900-01-01 00:00:00

  10. 「テンプレート使用可能」をクリックします。

ビジネス要件に合わせて個人情報削除ポリシーを定義することをお薦めします。候補者タイプ固有のポリシーを定義します。たとえば、外部候補者データおよび前従業員または前派遣就業者を不明瞭化する2つの異なるポリシーです。前従業員および前派遣就業者ポリシーでは、ビジネス要件に従って、候補者名、候補者住所、候補者の電話、候補者のEメール、候補者その他情報、候補者の国別識別子およびその他の情報の削除および不明瞭化を除外します。「就業者」カテゴリ内の前従業員または前派遣就業者データを削除または不明瞭化します。

「個人情報の削除」プロセスの発行

  1. 「自分のクライアント・グループ」で、「データ交換」作業領域をクリックします。

  2. 「個人情報の削除」セクションで、「個人情報の削除」をクリックします。

  3. 作成したルールを見つけます。

  4. 「プロセスの送信」をクリックします。

  5. 「プロセスの送信」ページで、プロセス名を入力し、作成したテンプレートを選択して候補者番号を入力し、「削除」プロセス・モードを選択します。

  6. 「送信」をクリックします。

プロセスが個人情報の削除ページに表示されます。プロセスの送信後にページに表示される内容は次のとおりです。

  • ステータス: 成功またはエラー。

  • プロセス・モード: 削除モードまたはレポート・モード。

  • 送信者: プロセスを送信したユーザー。

  • 送信日: プロセスが送信された日付。