給与範囲差分の概要

給与範囲差分を構成して、給与ベースに関連付けられた等級レートの基本給範囲を調整できます。様々な場所の生計費や雇用の相対的な容易さなどを反映するために、異なる差分が設定されます。

たとえば、アメリカ中部の就業者の給与は、等級レートのベース範囲に含まれます。南部の就業者の給与は0.9係数で割引範囲にあり、東海岸と西海岸の就業者は1.1係数で割増範囲にあります。New York City、Los Angeles、San Franciscoの給与は、1.2倍のスーパー・プレミアム範囲です。

[割引、ベース、プレミアム、およびスーパー・プレミアム範囲の例を示す図。]

給与ポリシーおよびプロセスに最適な粒度のレベルを選択します。

  • 事業所
  • ビジネス・ユニット
  • 場所およびビジネス・ユニット
  • 報酬ゾーン
  • 報酬ゾーンとビジネス・ユニット

等級レート・タイプの差分プロファイルを使用する場合は、給与ベース等級レートのかわりに使用する上書き等級レートを構成できます。調整後の給与範囲は、上書きする等級レートの範囲になります。

係数タイプの差分プロファイルを使用する場合は、下限を設定することで、最小給与に関連する法定制限を適用するように差分を構成できます。

また、非オフィスの就業者を考慮するように、報酬ゾーン、報酬ゾーンおよびビジネス・ユニットの差分を構成することもできます。これを行うには、使用する住所タイプと、適用可能な差分を識別する順序を指定します。たとえば、客先および自宅で作業する個人に差分を関連付ける場合があります。また、作業場所の住所ではなくリモート住所を使用して、報酬ゾーンや差分要因を識別する必要がある場合もあります。クライアント・サイト・アドレスがない場合にのみ、最初にクライアント・サイト・アドレスとホーム・アドレスを識別する必要があります。