就業者番号の使用に関する考慮事項
企業内のすべての個人レコードには個人番号があります。また、就業者番号を従業員および派遣就業者の雇用関係に割り当てることもできます。
就業者番号はオプションであり、主に、従業員番号および派遣就業者番号をこれまで使用し、その使用を継続する必要があるOracle E-Business Suiteの顧客を対象に提供されます。
就業者番号の有効化
デフォルトでは、就業者番号は使用されません。企業レベルおよび雇用主レベルで就業者番号を有効にするには、それぞれ「設定および保守」作業領域の「企業HCM情報の管理」タスクと「法的エンティティHCM情報の管理」タスクを使用します。就業者番号を有効にした場合は、従業員と派遣就業者の雇用関係ごとに1つの就業者番号が必要です。就業者番号を有効にしない場合、就業者番号は使用できません。企業レベルと雇用主レベルの両方で就業者番号を使用可能にすると、雇用主での設定が優先します。
番号生成方法の選択
「設定および保守」作業領域の「企業HCM情報の管理」タスクを使用して、企業の番号生成方法を選択します。就業者番号は、手動または自動で生成できます。
手動生成を選択する場合は、ローカル要件に合うように採番スキームを定義することをお薦めします。たとえば、企業内での一意性と雇用主レベルの一意性のどちらのが重要であるかを判断し、それに応じて採番スキームを定義します。
自動就業者番号生成を選択した場合、番号は、企業順序または雇用主順序のいずれかから割り当てることができます。雇用主順序を使用する場合、就業者番号が企業内で一意となることは保証されません。雇用主で順序を使用する場合、同じ雇用主に再雇用されると就業者番号は変更されません。ただし、別の雇用主に再雇用されたり、別の雇用主にグローバル異動する場合は、就業者番号が変更されます。
企業順序を使用すると、次の場合には就業者番号が変更されません。
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同じ雇用主に再雇用される場合。
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別の雇用主に再雇用される場合。
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別の雇用主にグローバル異動する場合。
雇用主の番号生成方法の設定
雇用主レベルで方法が指定されていない場合は、すべての雇用主が企業番号生成方法を自動的に継承します。雇用主レベルで番号生成方法を上書きするには、次のようにします
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雇用主に対して、任意の時点で手動による就業者番号生成を選択します。
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該当する雇用主に従業員または派遣就業者の雇用関係が存在しない場合は、雇用主に対して、自動就業者番号生成を選択します。
「設定および保守」作業領域の「法的エンティティHCM情報の管理」タスクを使用して、雇用主の番号生成方法を選択します。