他のHCMフローで使用可能な文書レコード

レスポンシブ雇用フローに添付をアップロードするには、次の2つのオプションがあります。

  • 「コメントおよび添付」セクション: このセクションでは、添付は承認ワークフローに関連付けられます。添付にはアーカイブおよびパージのライフサイクルがあり、その後は添付にアクセスできなくなります。

  • 「文書レコード」セクション: このセクションでは、添付は就業者の文書レコードに保存されます。添付は自動的にアーカイブまたはパージされません。

両方のセクションを一緒に使用することも、個別に使用することもできます。添付を永続的に保存しない場合は、「コメントおよび添付」セクションを使用する必要があります。ただし、従業員の文書レコードに添付を保存する場合は、「文書レコード」セクションを有効にして使用する必要があります。レスポンシブな雇用ビジネス・プロセスに固有の文書レコードを追加するには、「文書レコード」プラグイン・セクションを有効にします。ただし、トランザクション中に従業員が添付をアップロードしないようにする場合は、HCMエクスペリエンス設計スタジオを使用して両方のセクションを無効にする必要があります。

次に、「文書レコード」プラグイン・セクションを有効にするシナリオをいくつか示します。

  • 新しい個人を採用する場合、HR担当者は、オファーや契約書、出生証明書、学歴証明書、以前の職務経歴書などの文書レコードを追加する場合があります。

  • 個人が退職する場合、HR担当者は、財務、セキュリティおよびIT資産などの様々なチームによる辞職願および取扱資格のEメールを追加する場合があります。

  • 従業員を昇格・昇進させる場合、ライン・マネージャまたはHR担当者は理由または推薦状を追加する場合があります。

HCM雇用フロー

次のHCM雇用フローで「文書レコード」プラグイン・セクションを有効にできます。

  • アサイメントの追加

  • 派遣就業者の追加

  • 処理待ち就業者の追加

  • 非就業者の追加

  • アサイメントの変更

  • 事業所の変更

  • マネージャの変更

  • 勤務時間の変更

  • 雇用関係の作成

  • 直属の部下

  • 処理待ち就業者の編集

  • 従業員の採用

  • ローカルおよびグローバル異動

  • 昇格・昇進

  • 辞職

  • 退職

  • 異動

  • 雇用関係

「文書レコード」プラグイン・セクションはデフォルトでは非表示になっています。レスポンシブ雇用フローでこのセクションを有効にするには、HCMエクスペリエンス設計スタジオを使用する必要があります。

雇用フローの「文書レコード」セクションを使用して文書レコードを作成すると、次の値が移入されます。
文書レコード属性 移入される値
PERSON_ID 就業者のPerson ID。
ASSIGNMENT_ID 就業者のアサイメントID。
ノート:
  • IDは、文書タイプがアサイメント・ベースの場合にのみ移入されます。
  • グローバル異動やアサイメントの追加などの雇用トランザクションの場合、アサイメントIDはターゲット・アサイメントのIDです。
RELATED_OBJECT_NAME PER_ACTION_OCCURRENCES
RELATED_OBJECT_ID_COL ACTION_OCCURRENCE_ID
RELATED_OBJECT_ID 処理発生IDの値
LAST_UPDATE_DATE 雇用トランザクションがコミットされた日付。
LAST_UPDATED_BY 雇用トランザクションを送信したユーザー。
CREATED_BY 雇用トランザクションを送信したユーザー。
CREATION_DATE 雇用トランザクションがコミットされた日付。
CREATION_SOURCE ORA_DOR
PUBLISH Y
PUBLISH_DATE 雇用トランザクションの有効日。

HCMレスポンシブ・ユーザー・エクスペリエンスの設定の詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)にあるホワイト・ペーパー『HCMレスポンシブ・ユーザー・エクスペリエンスの設定情報』(文書ID 2399671.1)を参照してください。

HCMフロー - 文書タイプ・マッピング

デフォルトでは、雇用フローで文書レコードを作成すると、ユーザーの文書タイプ・セキュリティ・プロファイルの一部である文書タイプがすべて文書タイプ値リストに表示されます。

ノート: 「派遣就業者の追加」、「非就業者の追加」、「処理待ち就業者の追加」、「従業員の採用」などのフローでは、サインインしたユーザーが文書タイプへの管理アクセス権を持つ場合、値リストにこれらの文書タイプが表示されます。

雇用フローに特定の文書タイプのみを許可する場合は、HCM企業情報ページの「HCMフローと文書タイプのマッピング」セクションを使用して、従業員フローと文書タイプのマッピングを構成する必要があります。これを行うには、次のステップに従います。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「企業HCM情報の管理」タスクを検索して選択します。

  2. 「編集」をクリックして、「更新」をクリックします。

  3. 企業の更新ダイアログ・ボックスで、有効開始日と処理事由を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 「HCMフローと文書タイプのマッピング」セクションにナビゲートします。

  5. 「行の追加」(+)アイコンをクリックします。

  6. HCMフローおよび文書タイプを選択します。

  7. ステップ5と6を繰り返して、追加のマッピングを構成します。

  8. 「送信」をクリックし、警告ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。

  9. 確認ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、「完了」をクリックします。

ノート:
  • 文書タイプおよびHCMフローの有効日マッピングはありません。トランザクションの日付時点のマッピングが使用されます。
  • マッピングは更新フローにのみ適用されます。既存の雇用トランザクションを修正する場合(雇用詳細の訂正など)、「文書タイプ」値リストには、マッピング構成に関係なくすべての値が表示されます。

考慮事項

  • 処理待ち就業者を追加するときに、新しい文書レコードを添付できます。ただし、処理待ち就業者の編集時または変換時には、これらの文書レコードは表示されません。ただし、「処理待ち就業者の編集」フローおよび「処理待ち就業者の変換」フローの一部として文書レコードをさらに追加できます。

  • 辞職フローおよび退職フローの使用中に新しい文書レコードを添付できます。ただし、これらの文書レコードは、退職を表示または訂正しても表示されません。

  • ローカルおよびグローバル異動フローの様々なバリエーションに対して異なる文書タイプをマップすることはできません。たとえば、異動、グローバル異動およびグローバル臨時アサイメントは、同じ文書タイプをサポートします。

  • 雇用トランザクションが削除されても(異動が削除された場合など)、そのトランザクションの一部として作成された文書レコードは保持されます。自動的に削除されることはありません。

  • 個人の既存の文書レコードは、雇用フロー・ページの「文書レコード」セクションには表示されません。

  • 「文書レコード」セクションは、読取り専用の「雇用情報」ページでは使用できません。就業者のすべての既存の文書レコードを表示するには、「文書レコード」クイック処理を使用する必要があります。

  • 雇用フローの承認プロセスは、文書レコードが雇用フローの一部として追加されるときに適用されます。雇用フローが承認されると、文書レコードは就業者の文書レコードに移動されます。

  • 文書レコード承認フローは、「文書レコード」プラグイン・セクションに適用できません。

  • 雇用フローの承認ルールを構成する場合、文書レコード属性を雇用フローの承認ペイロードに追加できません。

  • 雇用フロー承認通知のBIPデータ・モデルには、文書レコード・データ・セットが含まれています。ただし、雇用フロー承認通知のBIPテンプレートには、初期状態で「文書レコード」セクションは含まれていません。RTFテンプレートを変更して、対応するデータ・モデルで新しく定義したデータ・セットを使用して、文書レコード情報を含める必要があります。

  • 通知の添付には名前のみが表示され、ダウンロードできません。承認者は、「編集」をクリックして添付を表示およびダウンロードできます。

  • 雇用トランザクションの有効日は、雇用トランザクションの一部として作成された文書レコードの公開日として機能します。

  • 処理待ち状態の文書レコード・データが無効になるような方法で文書タイプ構成を変更すると、承認待ちでそのような文書レコードを含む雇用トランザクションは失敗します。