HCMデータ・ローダー・データ・ファイルおよび.zipファイル

.zipファイルを使用してHCMデータ・ローダーでデータをロードします。各.zipファイルには、1つ以上のデータ(.dat)ファイルを含めることができます。各ファイルには、事業所、等級、就業者、給与などの単一のビジネス・オブジェクトに関するデータが含まれます。

データ・ファイルの名前は、Job.datやWorker.datなど、HCMデータ・ローダーで指定されるビジネス・オブジェクトの名前になります。.zipファイルでは、ロードするビジネス・オブジェクトに対してのみデータ・ファイルを提供します。

次の図は、.zipファイルの構造の例を示しています。.zipファイルには、データ(.dat)ファイルを格納するフォルダはありません。

この図は、HCMデータ・ローダーの .zipファイルの構造を示しています。このファイルの名前はHCMDataLoader.zipです。これには、4つの.datファイルが 含まれています。これらのファイルは、Grade.dat、GradeRate.dat、Job.dat およびJobFamily.datです。これらのファイルは、.zipファイル内のフォルダには含まれません。

英数字のみ(a-z、A-Zおよび0-9)で、.zipファイルの名前を定義します。.zipファイル全体を暗号化できますが、HCMデータ・ローダーでは、個々のデータ・ファイルの暗号化はサポートされていません。

.zipファイル内のBlobFilesとClobFilesのフォルダ

.zipファイルに含まれる2つのフォルダは、次のとおりです。

  • BlobFiles (バイナリ・ラージ・オブジェクト用)

  • ClobFiles (キャラクタ・ラージ・オブジェクト用)

これらのフォルダは、添付ファイルとして、またはラージ・オブジェクトにロードするファイルのために使用します。これらの添付ファイルまたはイメージのファイル名は、英数字のみ(a-z、A-Zおよび0-9)で構成される必要があります。添付ファイルまたはラージ・オブジェクト・データのロードに使用される属性のデータ型によって、使用するフォルダが決まります。たとえば、文書レコード・オブジェクトのFile属性は、添付ファイルのロードに使用され、BLOBのデータ型を持ちます。したがって、添付ファイルとして文書レコードにロードされるファイルをBlobFilesフォルダに配置します。

次の図は、添付ファイルが含まれている場合の.zipファイルの構造を示しています。

この図は、HCMDataLoader.zipという名前のHCMデータ・ ローダーの.zipファイルの例を示しています。これには、BlobFilesフォルダおよびDocumentsOfRecord.dat ファイルが含まれています。

この図は、BlobFilesフォルダのコンテンツを示しています。

この図は、BlobFilesフォルダに2つのファイルが含まれている状態を示しています。これらのファイルはGChanAppraisal.txtとJDixonAppraisal.txtです。

データ・ファイル

HCMデータ・ローダーの各データ・ファイルは、ビジネス・オブジェクトに固有です。ビジネス・オブジェクト階層にロードするすべてのコンポーネントを同じデータ・ファイルに提供します。たとえば、ジョブ、ジョブ有効等級、ジョブ難易度、ジョブその他情報およびジョブ国別仕様その他情報のコンポーネントをJob.datに提供します。このアプローチによって、ビジネス・オブジェクトのすべてのデータを表示できるようになります。また、このアプローチは、すべての子コンポーネントでの親参照の検証をサポートします。また、これによって個々のディレクトリが不要になり、生成する必要があるデータ・ファイルが少なくなるため、.zipファイルの構成が簡素化されます。

ヒント: 「ビジネス・オブジェクトの表示」ページで、すべてのサポートされるオブジェクトに対するデータ・ファイル・テンプレートを生成できます。各テンプレートで、選択したオブジェクトの完全な構造が定義されます。

第三者データ・ファイル

第三者の.zipファイルを使用して、給与アプリケーションで生成された給与明細などのデータをHCMデータ・ローダーでロードできます。データ・ファイルはロードするビジネス・オブジェクトの要件に準拠している必要があり、.zipファイルはjava.util.zipで圧縮されている必要があります。そうでない場合は、ファイルを抽出し、ロードが正しく動作するようにjava.util.zipを使用して再度圧縮する必要があります。