ユーザーの更新要求のロードに関するガイドライン

ユーザー・オブジェクトを使用して、既存のOracle HCM Cloudユーザー・アカウントを更新する要求を作成します。このトピックでは、どのようなときにユーザー・オブジェクトの各コンポーネントを使用するかについて説明します。また、その使用に関する制限についても説明します。

ユーザー・コンポーネント

次の要求を作成する場合は、ユーザー・コンポーネントを使用できます。

  • ユーザー名の更新。

  • ユーザーの停止またはアクティブ化。

  • ユーザーへの単一ロールの追加またはユーザーからの単一ロールの削除。

  • 特定の状況でのユーザー・アカウントの作成。

  • ユーザー・アカウントの削除。

PER_USERS表のCredentialsEmailSent値を更新する場合も、このコンポーネントを使用します。この値は、アカウントとパスワードの詳細がユーザーに送信されたかどうかを記録します。有効な値はYおよびNです。Eメールが送信された後は、この値をリセットするまで再送信できません。たとえば、ユーザー・パスワードをリセットする場合は、「ユーザー名およびパスワードEメール通知の送信」プロセスを実行できます。これを行う前に、このユーザーに新しいパスワードが通知されるように、CredentialsEmailSentNに設定できます。そうしない場合は、通知されません。

ユーザー・ロール・コンポーネント

ユーザー・ロール・コンポーネントは、ユーザー・オブジェクトの子です。ユーザーに対して複数のロールを追加または削除する場合は、ユーザー・ロール・コンポーネントを使用します。単一ロールを追加または削除する場合は、ユーザー・コンポーネントを使用します。

ユーザー・アカウントの作成

「ユーザー・アカウント作成」企業オプションの設定によっては、一括してロードされた就業者に対してユーザー・アカウントを自動的に作成できます。ただし、個々の就業者に対して、ユーザー・アカウントが作成されないようにしている可能性があります。または、なんらかの理由でこの作成が失敗した可能性があります。このような場合は、ユーザー・オブジェクトを使用してユーザー・アカウントを要求できます。

ノート: ユーザー・アカウントを要求する場合、ユーザー・オブジェクトは例外としてのみ使用できます。標準の方法は、就業者を作成するときにユーザー・アカウントを要求する方法です。

「ユーザー・アカウント作成」企業オプションによってユーザー・アカウントの自動作成が有効になっている場合にのみ、ユーザー・オブジェクトを使用してユーザー・アカウントを作成できます。

ユーザー・アカウントの削除

ユーザー・アカウントを削除する必要がある場合があります。たとえば、誤った書式でユーザー名を作成した場合などです。テスト環境と本番環境の両方で、ユーザー・アカウントを、そのステータスに関係なく削除できます。ユーザーおよびロール・プロビジョニングの各オプションが、ユーザー・アカウントの削除に影響を及ぼすことはありません。たとえば、削除要求は抑制できません。

ヒント: ユーザーは、LDAPディレクトリからも、PER_USERS、PER_USER_ROLESおよびPER_USER_HISTORYのレコードからも削除されます。そのため、ユーザー名を再利用できます。ユーザー・アカウントは、セキュリティ・コンソールで再作成することも、「ユーザーの管理」タスクの使用またはユーザー・オブジェクトのロードによって再作成することもできます。

「待ち状態のLDAP要求の送信」の実行

ユーザーの更新要求のロード後に、「待ち状態のLDAP要求の送信」プロセスを実行して、LDAPディレクトリ・サーバーに配信できます。このプロセスを毎日実行するようにスケジュールすることをお薦めします。CredentialsEmailSentインジケータの更新後にこのプロセスを実行する必要はありません。