就業者のロードの概要

就業者オブジェクトには、氏名、住所および写真といった個人詳細と、アサイメント、雇用関係、契約、グローバル異動、税レポート・ユニット、勤務時間、年功起算日および時間といった雇用詳細が含まれています。このトピックでは、HCMデータ・ローダー(HDL)を使用して就業者をロードする際の考慮事項について説明します。

就業者階層

就業者オブジェクトのコンポーネント階層をレビューするには、「ビジネス・オブジェクトの表示」ページでその就業者オブジェクトを選択します。

ソース・キーの使用方法

ユーザー・キーのみを指定する場合、就業者階層の多くのコンポーネントは更新できません。この制限が存在するのは、変更対象の属性が、レコードの識別に使用される属性であるためです。たとえば、個人住所コンポーネントでは、更新する住所の識別と新しい値の指定の両方にAddressLine1属性が使用されます。そのため、常に、就業者を作成するときにソース・キーを指定して、就業者レコードを更新するときにそれらを使用することをお薦めします。

コンポーネントの複数のインスタンス

個人は、個人住所、個人電話番号、個人Eメールなどの一部のコンポーネントのインスタンスを複数持つことができます。個人に関するコンポーネントの複数のインスタンスをロードする場合、次のことを行う必要があります。

  • コンポーネントのPrimaryFlag属性を使用して、レコードの1つをプライマリとして指定します。

  • オカレンスを同時に処理して、ファイルに親就業者コンポーネントを含めます。就業者がOracle HCM Cloudにすでに存在する場合は、就業者のプライマリ・キー属性のみを含めることができます。

雇用モデル

雇用関係とアサイメントをロードする雇用主の雇用モデルを理解する必要があります。雇用主には、「雇用モデル」オプションを次のいずれかの値に設定できます。

  • 2階層 - 単一アサイメント

  • 2階層 - 複数アサイメント

  • 2階層 - 単一契約 - 単一アサイメント

  • 2階層 - 複数契約 - 単一アサイメント

雇用モデルに関係なく、アサイメントの雇用条件レコードは常に作成されます。このため、.datファイルに雇用条件コンポーネントを含める必要があります。個人に複数の雇用関係またはアサイメントをロードするときに、PrimaryFlag属性を使用して、どれがプライマリであるかを指定する必要があります。個人が持つプライマリ雇用関係と、各雇用関係のプライマリ・アサイメントは、一度に1つのみである必要があります。

参照値の定義

就業者オブジェクトの多くのコンポーネントにはPersonタイプやアサイメント・ステータスなどの値があり、これらはターゲット環境に存在する必要があります。データをロードする前に、次の表に示すタスクを実行して、関連する値を定義します。

タスク

摘要

処理の管理

変更を雇用データに分類するために使用される処理を定義します

Personタイプの管理

従業員や非就業者などの、事前定義済のPersonタイプのサブカテゴリを定義します

アサイメント・ステータスの管理

アクティブ、非アクティブ、停止などの、アサイメントのステータス値を定義します

さらに、就業者をロードする前に、住所タイプ、電話タイプ、エスニシティ、婚姻区分などの値リストをレビューして更新しておく必要があります。このステップは、実装中に実行済である場合があります。ポジションからアサイメントを同期化する場合は、アサイメントをロードする前にポジション同期化を有効にする必要があります。

就業者退職

就業者ではなく、雇用関係を終了します。HCMデータ・ローダーを使用して雇用関係を終了すると、アサイメント・コンポーネントなどのその子コンポーネントが自動的に終了します。個人名などの、就業者オブジェクトの他の子コンポーネントを終了しようとしないでください。個人レコードは引き続き存在し、検索結果などで戻される必要があります。

個人属性付加フレックスフィールドのロード

個人属性(PER_PERSONS_DFF)付加フレックスフィールドは有効日ではなく、個人は一度に1つのコンテキスト値のみ持つことができます。新しいコンテキスト値をロードすると、既存のコンテキスト値は上書きされます。