勘定科目階層の使用に関する考慮事項

階層を設定する前に、財務レポート、配賦、相互検証ルール、再評価、勘定体系マッピングおよびプライマリ貸借一致セグメント値アクセス・セット・タイプを使用するデータ・アクセス・セットごとに、異なる階層要件を検討することをお薦めします。

財務レポートおよび配賦: レポートおよび配賦のために同じ階層を使用することも、それぞれ異なる階層を使用することもできます。財務レポートおよび配賦で使用される階層は、Oracle Essbaseに公開する必要があります。公開する階層は選択できます。Essbaseに公開される階層では、単一の子値を複数の親に積み上げることはできません。この要件が当てはまる場合は、複数の階層を定義する必要があります。

相互検証ルール、再評価および勘定体系マッピング: 相互検証ルール、再評価および勘定体系マッピングに使用されるセグメントごとに1つの階層が必要です。プライマリ貸借一致セグメント値を使用するデータ・アクセス・セット: データ・アクセス・セットで親プライマリ貸借一致セグメント値を使用する予定の場合は、プライマリ貸借一致セグメント用に1つの階層が必要です。これらの親値は、勘定体系のセグメントに関連付けられているツリーから選択する必要があります。相互検証、再評価、勘定体系マッピングまたはデータ・アクセス・セット(プライマリ貸借一致セグメントの場合)に使用される階層は、同じ階層内に定義する必要があります。続けて、階層を勘定体系インスタンスに関連付ける必要があります。勘定体系インスタンスに関連付けることができる階層は、セグメントごとに1つのみです。

オプションで、この階層をEssbaseに公開して、レポートおよび配賦で同じ階層を使用できます。Essbaseに公開される階層では、単一の子値を複数の親に積み上げることができないという制約があることに注意してください。階層内で異なる複数の親に同じ子を積み上げる必要がある場合は、レポートおよび配賦ルールに対して異なる階層を作成してください。

財務レポート、配賦、相互検証ルール、再評価、勘定体系マッピング、およびプライマリ貸借一致セグメント値を使用するデータ・アクセス・セット(プライマリ貸借一致セグメント階層の場合)に対して同じ階層勘定科目関係を使用する場合は、1つの階層を定義します。ただし、複数の階層が必要な場合は、複数のツリーを使用して階層を定義します。